2005年10月30日

ブリーダーズカップ2005-予想結果

ちゃんとした回顧はおいおいやっていきます。

的中レース1/8 48点買い 回収 52.5/48=109.4%

予想通り1レース当ててトントンでした。「はてしなく妄想に近い予想」は派手に勝ちもしなければ、オチにもならない「きわめて地味で平凡な結果」に終わりました(笑)


◆BCジュヴェナイル

1着:Stevie Wonderboy(8/1)◎
2着:Henny Hughes×
3着:First Samurai○

珍しく妄想通りの展開になって当たった。
◆BCジュヴェナイルフィリーズ

1着:Folklore▲
2着:Wild Fit(6/1)◎
3着:Original Spin○

予想的にはそんなに外してないけど、馬単なので外れ。Wild Fitに笑わせてもらいました


◆BCフィリー&メアターフ

1着:Intercontinental 無印
2着:Ouija Board▲
3着:Film Maker×
-------
4着:Wonder Again(8/1)◎

キーンランド組が開けた穴その1。距離が嫌われてちょっと過小評価されてましたが。うまいことスタミナをうまいこと溜めたベハラノ騎手の騎乗が勝因だとおもいます。Wonder Againもこの展開じゃ届きません。去年は11ハロンだったので、1ハロンの距離短縮も結果に微妙に影響を与えてるのでしょう。


◆BCスプリント

1着:Silver Train×
2着:Taste of Paradise
3着:Lion Tamer▲
-------
◎Imperlialism(15/1)

穴が開くとすれば追い込み、ってのは当たってたけど選択した馬を完全に間違えました。6ハロンの追い込み馬がじゃなくて、7〜8ハロンの馬の追い込み馬(Imperialism、Lion Tamer)を選択してしまった。Lost in the Fogは展開もあったとおもいますが、調子が下降線だったんだとおもいます。デビュー以来休んだことがなく、7度目の東海岸遠征で、中間軽め。


◆BCマイル

1着:Artie Schiller 無印(消し)
2着:Leroidesanimaux○
3着:Gorella 無印
-------
8着Singletary(8/1)◎

Artie Shillerを切った理由は、実力じゃなくて「内枠でどうせ不利受けるだろう」。しかし、開き直って取った先行策が功を奏して快勝。 うまかったとおもいます。Singletaryは4コーナーでは勝ったと思ったんですが、止まってしまいました。


◆BCディスタフ

×Pleasant Home
▲Society Selection
Ashado 無印(消し)
-------
Island Fashion (15/1)◎

キーンランド組が開けた穴その2。 AshadoもSociety SelectionもStellar Jayeもそれなりに力を出したとおもいますが、相手が強すぎた。単穴があくと思ったのは間違ってはいなかったけど、古豪じゃダメだったか。

スピンスターS回顧より
「そこからPampered Princess はファイトバックし、最後は2着以下に1 3/4馬身差をつけて押し切った。2着には追い込んだPleasant Home が入った。」

最後の0.5Fで一気に突き放しました。距離延長がプラスだったのでしょうね。


◆BCターフ

1着:Shirocco ▲
2着:Ace×
3着:Azamour○
-------
4着:Bago(5/1)◎

完全なスカ。

まずなにが誤算かってペースメーカーShake the Bank、完全無視されるの巻(笑)。実況は「Doing his job」とか言ってましたが、どこがじゃいと思ってみてました。結果、積極的な競馬をしたスミヨンのShiroccoが快勝。それなりにいい脚を使ったAzamourは届かず、Better Talk Nowは消えました。早めに仕掛けたBagoは止まったので、こんなもんなんでしょう。

Shakespeareにはアルゼンチン共和国杯を勝って有馬で人気してこける馬(マチカネアレグロとか)みたいなイメージでした。


◆BCクラシック

1着:Saint Liam 無印
2着:Flower Alley 無印(消し)
3着:Perfect Drift▲
-------
6着:◎Choctaw Nation(15/1)

ハイペースで差し馬決着の展開予想がまるっきり外れ。6F通過1.12.1はこのメンバーにしてはスロー。その結果Flower AlleyやSuaveが残りました。Saint Liamは外枠から先行する不利を克服したので着差以上の完勝でしょう。差し馬陣は全滅。Choktaw Nationもやれるだけのことはやりましたが、止まりました。基本的には9ハロンのほうが良さそう。Tap Dayに出てほしかった。

Perfect DriftにJCDに来てほしい。距離延長+府中の坂がプラスになりそう。


最後に予想ベイヤー(カッコ内は03年までの平均)

ジュヴェナイルフィリーズ:95〜98(95.93)
ジュヴェナイル:102〜105(98.38)
メアターフ:104〜106(108.0)
ディスタフ:108〜111(108.21)
スプリント:108〜110(114.14)
マイル:107〜109(111.43)
ターフ:108〜111(112.5)
クラシック:111〜114(116.64)

高そうなのはジュヴェナイルとディスタフ。低そうなのがスプリントとクラシック。

2005年10月28日

ブリーダーズカップ予想

せっかく展望したので予想してみます。

コンセプトは、「妄想と現実の挟間」。好きな馬を選びつつ、あくまで馬券予想の範囲内に収めるという、何の役にも立たない高等技術。去年妄想に走りすぎて全レース外した反省が生かされてるとかいないとか。やや人気薄からの馬単を念頭に置いてるのでヒモは大目。


◆BCジュヴェナイル

◎Stevie Wonderboy(8/1)
○First Samurai
▲Private Vow
×Sorcerer's Stone
×Henny Hughes
×Dawn of War
×Leo

散々展望しましたが、実は◎のStevie Wonderboyは前々から決めてました。ダービー戦線まで追いかけてみようと思っています。末が甘そうなので馬券買うならマルチ。オブの馬は今年の春、「砂かぶるのがいや」とか言ってガルフストリームから逃げ出したファロンなので切り(笑)


◆BCジュヴェナイルフィリーズ

◎Wild Fit(6/1)
○Original Spin
▲Folklore
×Knights Templar
×Ex Caelis
×Along the Sea

ここの◎Wild Fitも前から決めてました。ヒモはルーカス厩舎ということでEx Caelisと、相手なりに走るAlong the Sea、カナダから来たKnights Templar なぞを。


◆BCフィリー&メアターフ

◎Wonder Again(8/1)
○Riskaverse
▲Ouija Board
×Luas Line
×Wend
×Mona Lisa
×Film Maker
注Megahertz

難しいレースになりそう。Wonder Againは去年よりコースがよくなって、しかもSoftなんだから当然好勝負。相手も、ロベルト中心でDynaformer産駒の2着争い。Luas Lineなどのキーンランド負け組はとりあえず押さえておく。万が一FirmになればMegahertzまで押さえる予定。Ouijaは前哨戦がぬる過ぎた。


◆BCスプリント

◎Imperlialism(15/1)
○Lost in the Fog
▲Lion Tamer
×Battle Won
×Wildcat Heir
×Silver Train

穴が開くとすれば追い込みということで、ImperialismとLion Tamer。Battle Wonは血統の好みもあるかな。最内のTaste of Paradiseは切り。追い切りに自ら騎乗するMulhall調教師、初のビッグタイトル獲得へ。


◆BCマイル

◎Singletary(8/1)
○Leroidesanimaux
▲Valixir
×Host
×Whipper
×Sand Springs
×Majors Cast

Leroidesanimauxは外枠を引いたので割引。Artie Schillerはまたインを突いて不利を受けるとみた。デットーリが乗るMajors Castはおさえておきます。


◆BCディスタフ

◎Island Fashion (15/1)
○Happy Ticket
▲Society Selection
×Stellar Jayne
×Sweet Symphony
×Pleasant Home
×In The Gold
×Healthy Addiction
注Capeside Lady

変な枠順+重で波乱を予想。ビッグキャップ2着を忘れるなと(笑)。人気薄だけに相手は手広く。でもなぜかAshadoは切り。◎○▲の3頭を厚めで。


◆BCターフ

◎Bago(5/1)
○Azamour
▲Shirocco
×Ace
×Fourty Niners Son
×English Channel
×Gun Salute

欧州中心。BagoとAzamourは甲乙つけがたいですが、ペースが速くなりそうな分Bagoで。雨降って大喜びのShiroccoは押さえます。アメリカなら3歳馬で、Shakespeare、Better Talk Nowは切り。Shakespeareは10ハロンのほうがよさそう。◎を打ちたい誘惑に抗い、ペースメーカーのShake the Bank(父Sandpit)を切るあたりが成長の証なわけです(笑)


◆BCクラシック

◎Choctaw Nation(15/1)
○Saint Liam
▲Borrego
×Perfect Drift
×Suave
×Sir Shackleton
×Rock Hard Ten-Scrached
注Oratorio

Sun KingとFlower Alleyがやりあい、外枠のSaint LiamとStarcractが強引に競りかけることで、ズブズブの追い込み決着へ。エスピノーザ炸裂で大波乱。Saint Liamは負けて強しの3着まで。ついでにPerfect DriftはJCDへきてくれ。Beyer氏に「最下位争いするだろう」と失礼なことを言われてるStarcraftもがんばってほしいけど、Oratorioを優位に取ってみます。


・・・・◎の馬はだいたい10倍前後なので、1レース当てりゃトントン、2レースでプラスというところかな?

8レース中6レースで西海岸本命(欧州1、東海岸1)。今年の西海岸はダメだといわれれてるのに、われながらアホな予想。結局、合わせ技で妄想になってしまいました


(追記)

1レースと2レースに重賞が組まれているのですが、去年と今年のダービー戦線の馬が目白押しで、個人的には面白いメンバーです。

まず1レース目のSport Page H.(D7F)。去年のダービー戦線の馬、Value PlusとSilver Wagonが登場。Silver Wagonは一時前売り3番人気くらいになりましたし、Value Plusはフロリダダービーで2着。両方とも1ターンホースということで落ち着いてしまってます。

2レース目のDiscovery H.(D8.5F) は今年のだダービー戦線の馬。Swanさんなんぞはこのレースがメインだと主張して譲りません(笑)Andromeda's Hero、Buzzards Bay 、Magna Graduate 、Scipion 、Scrappy T 、Tani Maru 、Magna Graduate 、Watchmon。こりゃ東海岸のストラブシリーズですな。

妙に懐かしくなりました。どっちかに最近音沙汰のないFunny Cideが出たらどうしようと一瞬思ってしまいましたが、さすがにそんなことはありませんでした(笑)

2005年第49回:天皇賞・秋 スワンS 武蔵野S

天皇賞・秋
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はスイープトウショウ。前走は休み明けの
影響かゲートがいまいちでいかにも叩き台のレー
スだった。上積みがかなりありそうで牝馬の天皇
賞制覇が見える。
 相手はハーツクライ。常にいい脚で差してくるが
届かずのレースが続いている。どんな展開でも差
してこれるのが強み。
 ゼンノロブロイは欧州遠征明けで仕上がりに不
安が残るが去年の秋古馬3冠馬は力は上位。
 リンカーンは前走凄い脚を使った。ただ東京
コース実績でやや割引。

 買い目
 3連複1頭流し
 14→(2-3-4-10-13-15-16)
 21点
1 1 ヘヴンリーロマンス
1 2 × スズカマンボ   
2 3 リンカーン    
2 4 × ハットトリック  
3 5 アサクサデンエン 
3 6 タップダンスシチー
4 7 ホオキパウェーブ 
4 8 キングストレイル 
5 9 メイショウカイドウ
5 10 ハーツクライ   
6 11 ストーミーカフェ 
6 12 ダンスインザムード
7 13 ゼンノロブロイ  
7 14 スイープトウショウ
7 15 × テレグノシス   
8 16 × サンライズペガサス
8 17 アドマイヤグルーヴ
8 18 バランスオブゲーム
スワンステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はサイドワインダー。最内枠に入った
のは懸念材料だが切れ味はメンバー屈指で
展開も向きそう。4角の捌き次第。
 相手はニューベリー。とにかく調教が動いた。
鉄砲実績もあり最近の安定した成績からここ
も上位に来ると見る。
 ギャラントアローは今回も単騎で逃げられそ
うに無いが実力はある。コース相性もいい。
 タマモホットプレイは1400m3勝、京都コース
2勝と相性が良い。

 買い目
 3連複BOX
 1-2-5-11-17
 10点
1 1 サイドワインダー 
1 2 タマモホットプレイ
2 3 マルターズヒート 
2 4 デアリングハート 
3 5 × チアフルスマイル 
3 6 ゴッドオブチャンス
4 7 コスモサンビーム 
4 8 ペールギュント  
5 9 マイネルハーティー
5 10 ビッグプラネット 
6 11 ニューベリー   
6 12 シンドバッド   
7 13 リキアイタイカン 
7 14 エイシンヴァイデン
7 15 ネイティヴハート 
8 16 キーンランドスワン
8 17 ギャラントアロー 
8 18 ウインクリューガー
武蔵野ステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はカネヒキリ。初の古馬との対戦
となる3歳ダート王だがどんな展開にも
対応してのダート全勝の素質はここでも
上位。
 相手はサンライズバッカス。ダービーG
では必死にカネヒキリに追いすがった。
斤量差が3kgありどこまでカネヒキリに
迫れるか。
 ドンクールは前走で古馬と対戦し2着と
好走。サンライズバッカスと互角の評価。
 トウショウギアは単騎で逃げられれば
面白い。

 買い目
 3連単1着固定
 8→(3-4-7-12-15)
 20点
1 1 ハギノベルテンポ 
1 2 トシザボス    
2 3 × アジュディミツオー
2 4 サンライズバッカス
3 5 エドモンダンテス 
3 6 ヒシアトラス   
4 7 ドンクール    
4 8 カネヒキリ    
5 9 サンライズキング 
5 10 クーカイ     
6 11 ベラージオ    
6 12 トウショウギア  
7 13 カフェオリンポス 
7 14 マイネルモルゲン 
8 15 × サイレントディール
8 16 トップオブワールド

2005年10月27日

ブリーダーズカップ展望(第9回)-まとめ

というわけで、
枠順確定を受けて若干コメントをつけつつ、まとめ。
◆ジュヴェナイル(ダ8.5F)[出馬表]  ブリーダーズカップ展望(第7回)-ジュヴェナイル編  

ベルモントの8.5Fはコーナーが1回しかない1ターン戦。コース取りの有利はあまりない上に、先行するのに脚を使ってしまう内枠は不利。

ジュヴェナイルは有力馬みんな外。First Samurai(8/5)Henny Hughes(5/1)Private Vow(8/1)Stevie Wonderboy(8/1)、1〜4番人気の4頭が9〜12番に仲良く並んでます。First Samuraiとしては逃げるHenny Hughesの内は嫌だったようです。欧州馬はみんな内。砂をかぶる可能性もありますし、ちょっと嫌でしょうね。人気4頭とも調教は絶好。特にStevie Wonderboyは4F46.02で古馬合わせて1番時計。


◆ジュヴェナイルフィリーズ(ダ8.5F)[出馬表] ブリーダーズカップ展望(第8回)-ジュヴェナイルフィリーズ編

ジュヴェナイルフィリーズはFolklore(5/2)が最内で、Adieu(3/1)が6番。スピナウェイSではFolklore1番Adieu7番でAdieuが勝ってるので、Adieu陣営にとっては嬉しいでしょう。一方Folkloreのルーカス師も、「内枠で3戦して2勝してるから問題ないよ」。彼がそういうんですから、問題ないんでしょう。(笑)。追い込みのWild Fit(6/1)の大外は絶好、ムーラン師は「Love it!」。Original Spin(6/1)はFolklore以上に困りそうなので、ベイリーの腕次第。調教はわりとどこも折り合い重視の長めの追いきり。


◆F&Mターフ(芝10F)[出馬表]  ブリーダーズカップ展望(第5回)-メア&ターフ編

Ouija Board(5/2)は外13番。重はこなすけど、基本的には良場場のほうがいい馬。Ouija Boardのうちを希望してたMona Lisa(15/1)は11番枠に満足。「Ouija Boardがちゃんと走ったらまず別格」と、ジョンマグナー。重が嫌いなMegahertz(5/1)は泣きたい心境でしょう。Intercontinental(8/1)はまぁまぁの枠、Wonder Again(8/1)は重大歓迎。この馬に限らず、ロベルト系が多いレースなので、ロベルト系は渋ったら大暴れしそう。


◆スプリント(ダ6F)[出馬表] ブリーダーズカップ展望(第1回)-スプリント編
これも外有利。

Pomeroy、High Fly、Roman Rulerが直前回避で11頭に。High Flyなんて1番時計を出してただけに残念でしょうね。

Lost in the Fog(1/1)は7番とまずまず。「枠はずっと気になってたんだけど、あんまり関係ないと思う。だって、どっちみちスタートで出遅れればどその時点でおしまいだから」と、Gilchrist師。"Foghat"は先行型のスプリンターですが、スタートダッシュのいい馬じゃないので、隣の枠のスピード馬Lifestyle(30/1)が気になるようです。5F1:00.40とやや軽め目の調整。

ここへ来て人気が上がってるのが、Silver Train(8/1)。6F1:07.67とArtaxの作ったレコードを更新したのと、前走マイルでHigh Flyに5馬身差をつけたことが評価されてるようです。 絶好枠を引いたImperialism(15/1)はMulhal師自ら乗った追いきりがが5ハロン58.4の猛時計。ただし、これは正式な時計はなってません。最内を引いてしまったTaste of Paradise(12/1)はペースが遅ければ開き直って先行するとのこと。Imperialism以外で調教がいいのはWildcat Heir(10/1)で4F-46.07。


◆マイル(芝8F)[出馬表] ブリーダーズカップ展望(第4回)-マイル編

Leroidesanimaux 、Gorella、Host、Majors Cast が追加登録。おかげで、賞金が150万ドルから202.5万ドルにアップ。 Three Valleysは肺の粘液で回避。マイルCSなどにも選出されているようですが、次走はサイテーションH。

枠云々より、逃げ切るのが難しいレース。逃げ切ったのはLureだけ。Leroidesanimaux(7/5)は11番。フラ(ry師は「1ターンなのであんまり関係ない」とはいいながら、米国移籍後、6番より外は初めてで、内が良かったようです。ベイリーを乗っけた逃げ馬Sand Springs(20/1)を警戒してます。 Singletary(8/1)は満足の様子。Host(12/1)Artie Schiller(6/1)は内枠は嫌でしょう。Artie Schiller、また不利を受けそうです。欧州勢ではValixir(8/1)の枠は良さそう。


◆ディスタフ(ダ8.5F)[出馬表] ブリーダーズカップ展望(第2回)-ディスタフ編

ディスタフは上位人気3頭が全部内で面白くなってきました。内からSoceity Selection(8/1)Ashado(2/1)Stellar Jayne(5/1)。内枠が大嫌いで雨も嫌いなAshadoは危険信号か。Soceity Selectionも追い込みだけに最内は嫌でしょう。それに引き換えHappy Ticket(6/1)は最高、相対的にはかなりプラスな上、調教で絶好の時計。Sweet Symphony(8/1)も満足の枠。Ashadoがコケた場合にも他には勝たせたくないと、プレッチャー師、雨のスペシャリストCapeside Lady(30/1)を投入。雨で6戦5勝、晴れならスクラッチだそうな。こりゃ面白いレースになりそう。調教がいいのはIsland Fashion(12/1)


◆ターフ(芝12F)[出馬表] ブリーダーズカップ展望(第6回)-ターフ編

Alkaasedが馬場悪化を嫌って回避、JCへ。枠よりペースが大事なレース。Better Talk Now(1/8)のペースメーカー、Shake the Bank(99/1)が出走可能になった上に、最内を引いたのでペースは速くなりそう。このペースメーカー、もちろんBetter Talk Nowにとっては嬉しいことなんでしょうが、それ以上に他の陣営も喜ばせてそう。現に、Leprechaun Kid(20/1)は大喜び。Bago(5/1)Azamour(7/2)も歓迎でしょう。勝ち時計は良場場で2分27秒台、重で2分29秒台くらいか。馬場の悪化により、Shirocco(20/1)に注目が集まってます。

Shakespeare(3/1)Gun Salute(20/1)を出すBill Mott師、Gun Saluteの外枠を嫌がってます。Bagoも内は微妙な枠。Azamourは「馬場さえSoftなら何でもいいよ」とのこと。調教はみんな7ハロンくらいを長めに流してるもののラップがわからないので、詳細は不明。


◆クラシック(ダ10F)[出馬表] ブリーダーズカップ展望(第3回)-クラシック編

ベルモント10Fはスタートしてすぐにコーナーがあるので、外が不利。

Saint Liam(1/3)、14頭中の13番とやばい枠引いちゃいましたね。間隔が開いている割には中間の調教も軽めで、少し微妙になってきました。Starcraft(12/1)も大外で最悪。Cumani師は「(想定してたより)もうちょっと速く走ればいいだけだね」と自嘲気味。Rock Hard Ten(7/2)はコース的には絶好枠なのですが、基本的にもまれ弱いので外枠がいい馬。隣の逃げ馬Sun King(30/1)から寄られるのは嫌だなと思います。ちなみに1990年にUnbrideledが13番で勝ってます。調教がいいのはFlower Alley(10/1)で5F-58.97の1番時計。調教大将という気がしないでもないですが・・。


※最後に

というわけで、フラフラになりながらも何とか全レースの展望終了。週末徹夜でBCを見る方、あとでグリーンチャンネルなどでチェックされる方の参考になれば幸いです。また、予想大会へのスポット参戦も歓迎いたします。

最後に名牝達の後宮SAGAにおける[ブリーダーズカップ2005関連リンク集 ]で取上げていただいたBUNNYさま、ありがとうございました。リンク集からたくさんのアクセスがありまして、非常に励みになりました。


ブリーダーズカップ展望(第8回)-ジュヴェナイルフィリーズ編

モーニングラインのオッズと枠順が出たので、そのへんも考慮しつつ。

【1】レースの特徴と傾向

(1)牡馬よりレベルが高いレース

以下を見ればわかるようにここ2年は、時計で見てもベイヤーで見ても牡馬のジュヴェナイルよりレベルの高いレースが続いてます。最近ジュヴェナイルが嫌われてることなど、いろいろ理由はあると思いますが、それだけ素晴らしい馬が出てきているというのも見逃せない点だと思います。Sweet Catomineなんかは古馬のディスタフ(Ashado・9F)とほぼ同じラップでレースを終えました。

日付
レース名
競馬場
頭数
時計
勝ち馬
指数
馬場状態
2004年
ブリーダーズカップジュヴェナイル
LSP
8
1.42.09
Wilko
98
Fast
2004年
ブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズ
LSP
13
1.41.65
Sweet Catomine
102
Fast
2003年
ブリーダーズカップジュヴェナイル
SA
12
1.43.62
Action This Day
92
Fast
2003年
ブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズ
SA
14
1.42.75
Halfbridled
99
Fast

ここ10年で1番人気は6勝、ここ最近は3年連続で1番人気が勝利してます

(2)将来に直結しないレース
この点は牡馬と一緒。 02年の勝ち馬のStorm Flag Flyingは復活こそしましたが、故障で長い間低迷しました。03・04年の勝ち馬両頭はケンタッキーダービーを目指すという話が出ましたが、何かと物議をかもしつつ3歳春で早々に引退。昨年の2着馬Ballettoも故障ですぐに引退してます。牝馬だけにここで目一杯の仕上げをして、故障したらさっさと繁殖に入れてしまおうという考えはあると思います。

(3)今年は東海岸勢優勢
今年は東海岸の馬が優勢という評判

(4)ベルモントの前哨戦の距離短縮
これはジュヴェナイルのところでも書きました。8ハロンと8.5ハロンはがらっと成績が変わる馬も多いので、この点を見極める必要があると思います。アメリカの一般のコースでは、8.5ハロンは2ターン戦になりますが、コースが広いベルモントでは1ターン戦になります。

★牝馬
メイトロンS 8F→7F
フリゼットS 8.5F→8F

【2】東海岸

AdieuとFolkloreの2頭が人気を分け合ってます

まず6戦3勝のFolklore(2/5)が一応の1番人気。今年が初年度のティッツナウ産駒です。これまでAdieuとは3回対戦して1勝2敗。スピナウェイSではAdieuに敗れたのですが、続くメイトロンSでは14馬身差の圧勝でベイヤー99。同日行なわれた牡馬のフューチュリティS(Private Vow)よりもラップ、ベイヤーともに上でした。このレース内容から、直接対決では負け越してるAdieuより人気になってます。問題は距離。これまで7ハロンまでしか経験がないので、1.5ハロンの延長はやや怖いところ。調教では6ハロンをゆっくり流して、折り合いに気をつけているようです。また、先行するのに脚を使い、かつ目標にされる最内枠はいいとはいえないと思います。

対する5戦4勝のAdieu(3/1)はAshadoと同じPletcher厩舎。スピナウェイS、フリゼットSと連勝中。こちらは、勝ち方こそ派手ではありませんが既にマイルをこなしてるのが強み。Folkloreが最内で、Adieuが外目の枠というのはスピナウェイSのパターンと同じ。日本でもそうですが、1ターンのレースでは内枠は好位をとるために脚を使うので、外有利と言われます。枠的にはAdieu有利です。

その他の馬をちょっと見てみます。

Along the Sea(20/1)は着順から見たら好走はしているものの、メイトロンSではFolkloreに15馬身以上離されて上にフリゼットSでもAdieuに敗れてるので、勝負付けが済んでしまったと見られてるのだと思います。確かにそうかもしれませんが、やや軽視されすぎな気がしないでもありません。思い切った騎乗で展開が嵌れば連下くらいはあるかもしれません。

Sensation(8/1)は、スピナウェイSで4着に敗れた後アスタリタSを圧勝してベイヤー98。このベイヤーは出走馬中2位ですが、6.5ハロンでのもの。なかなかいいレースをしていましたが、ここではやや距離が長いように思います。


【3】西海岸

ここ2年連続で勝ち馬を出してる西海岸勢ですが、今年は前評判が高くありません。

人気の面では、Wild Fit(6/1)に期待されているようです。この馬はフサイチロックスターの全妹です。前々走のデルマーデピュータントでは、追い込んで快勝。しかし、距離が8.5ハロンに伸びたオークリーフSでは終始引っかかって2着に敗れました。追い込み馬だそうで、後ろからレースをしたいところ。折り合いが不安ですが、1回距離を経験した点はプラスなのと速い馬がいる今回は展開面では有利に働くように思います。

もう1頭はフサイチロックスターを管理するバファート厩舎のDiamond Omi(12/1)。8.5ハロンのオークリーフSを人気薄でWild Fitを破りました。1.12.3で通過したものの、ラスト2.5ハロンで33.54もかかってしまっており、ベイヤーは新馬レベルの79オークリーフSはWild Fitの自滅でレースのレベルが低かったという見方がされているように思います。5ハロン59.0でサンタアニタの一番時計と、調教が非常に良かったのはプラス材料


【4】その他北米(イリノイ、ケンタッキー他)

今年はジュヴェナイルのイリノイの馬はなかなか面白そうですね。

2戦2勝のイリノイ産馬、Original Spin(6/1)にとってのプラス材料は騎手のベイリー。前走アーリントン-ワシントンブリーダーズカップラッシーSを勝利ってます。このレースではスタートで他馬にぶつけられる不利がありながら、69.91の厳しいペースのレースで折り合い、ラスト1ハロンで一気に差し切り勝ち。マイルを1.35.93でまとめてるので、確かにベイリーが乗りたくなるのもわかるような強い内容でした。追い切りで騎乗したベイリー騎手もその内容の良さにかなり自信深めたようです。テンがあまり速くならないように調教していたようなので、おそらく中団から差してくると思います。

キーンランドの2頭。

キーンランドのトライアル、アルシビアデスSはまず勝ちタイムが1.49.07。これは9ハロンじゃなくて8.5ハロンでのものです。ラスト2.5ハロンが27.35-7.50と34.85もかかってしまってます。秋のキーンランドはこういうレースばかり。ここまで馬場が違うとよくわからないのが正直なところ。

She Says It Best(15/1)は5戦4勝。前走アルシビアデスSは初の2ターン戦で人気はありませんでしたが、逃げ切りました。この馬はFunny Cideみたいな共同馬主の馬で、アルシビアデスSのあとはすごく盛り上がったそうです。キーンランドは逃げ馬有利な馬場に助けられたという見方もあるようですが、外目の枠から先行して逃げ切った内容はそれなりに評価されていいと思います。

このレース1番人気で2着に敗れたのが、Ex Caelis(15/1)。こちらはフサイチペガサス産駒の牝馬なのですが、今年が2年目になるフサイチペガサス産駒はこれまで牝馬の活躍馬をあまり出してません。フサイチペガサス産駒はどちらかというとパワーが不足してる産駒が多いので、脚抜きのいい馬場になったほうがいいように思います。買い材料は、BCでは無類の強さを誇ってきたルーカス調教師ですかね・・。

最後はカナダから1頭。

Knights Templar(12/1)は6戦3勝で、ことしからG3になったマザリンBCH(8.5F)を13馬身差で勝利してます。そしてこのときのベイヤーが93で、Folklore、Sensationに次いで出走馬中2位。マザリンBCHでは逃げたようですが、逃げにはこだわらないとのこと。Kellar調教師は、「FolkloreとAdieuが強いことはわかってるんだ。でもその2頭をこそ倒しにきたんだ」とのこと。


【6】レース展望

力関係的にはFolkloreとAdieuが抜けていて、あとは混戦という感じの前評判です。しかし2頭は距離経験がありませんし、直接対決がない馬ガ多いのでよくわかりません。

いえそうなのは、先行馬が多いということ。Adieu、Knights Templar、Diamond Omi、She Says It Bestくらいが先行しそうで、内枠のFolkloreもそれなりにいい位置を取りたいところ。ベルモント8.5ハロンはもともと先行馬有利のコースですので、結構ペースは速くなりそう。

後ろから行くのはOriginal SpinとWild Fitあたりですかね。直線で差し切りというのは、なかなか難しいと思うので、差す競馬をするにしてもそこそこ早めに行きたいところ。


◆参考


路線図
[北米2歳路線]

つかえそうな過去記事
BC回顧(2004年)
2005年上半期を振り返る -アメリカ競馬

オッズ


P.S
>ろぜさま
昨日の時点で書いてあったんですが、保存したまま寝てしまいました(笑)
若干加筆しました。

2005年10月25日

ブリーダーズカップ展望(第7回)-ジュヴェナイル編

(10/26-加筆・修正)Private Vowが回避すると勝手に勘違いしていたので、加筆・修正します。まことに申し訳ありません。

【1】レースの特徴と傾向

(1)将来に直結しないレース
全米リーディングトレーナーのプレッチャー師などはBCジュヴェナイルを使うことをあからさまに嫌っています。3冠路線に全然直結しないからです。勝ち馬で3冠を勝ったのはティンバーカントリー(94年)1頭のみ、BCジュヴェナイル制覇後にG1を勝ったのは21頭中5頭のみと、勝ち馬はその後のレースで苦戦しています。

(2)今年は東海岸勢優勢
過去10年は西海岸の馬3勝、東海岸2勝、北米その他(ケンタッキー州など)3勝、欧州馬2勝と拮抗しています。ここ4年は西海岸2勝、遠征馬2勝です。しかし、今年は東海岸の馬が優勢という評判。ベルモントで行なわれた3回のうち2回は東海岸の馬が勝っています。

(3)ベルモントの前哨戦の距離短縮
今年はベルモントで開催されるため、前哨戦と距離が重なってしまいます。そこで、ベルモントの前哨戦は以下のように距離が短縮されました。

★牡馬
フューチュリティS 8F→7F
シャンペンS 8.5F→8F

★牝馬
メイトロンS 8F→7F
フリゼットS 8.5F→8F

というわけで、東海岸の前哨戦を使った馬は0.5ハロン(約100m)の距離延長が鍵になります。一方、キーンランド(レーンズエンドBFS)やサンタアニタ(ノーフォークS)の前哨戦は8.5ハロンなので、このレースを使った馬たちは既に距離経験があります。そのかわり初輸送になる馬が多いので、リズムを崩さないことが大事。


【2】東海岸

東海岸はFirst SamuraiとHenny Hughesの3度目の対決に注目。

人気はFirst Samurai。ホープフルS、シャンペンSでHenny Hughesを連破し、おそらく1番人気になるでしょう。ホープフルSで見た時には、(1)大物感がありそう、(2)距離伸びても良さそう、(3)ふらふらして未完成だなと感じたのですが*、連勝を伸ばしてこちらに出てきました。

*今年のダービー戦線でいえばScipion(笑)

24日の追いきりでは古馬を含めての1番時計を出すなど、折り合いがついていない模様絶好調!。課題は折り合いと距離延長です。スタミナ的には問題ないと思うのですが現時点では気性に問題があるため、距離延長はマイナス。控える競馬を覚えさせたいようですが、どうしても行ってしまうところがあるようです。シャンペンSではHenny Hugesが4F43.67**と、後先考えずに暴走したのに助けられましたが、1ハロン延長で、ペースが遅くなるようだと引っかかる可能性はあります。ベイリーの手腕に期待がかかります。雨は大歓迎。シャンペンSのベイヤーは101。ベイヤーを見る限りは、ここでは1枚上と言えると思います。

**予想大会対象のダートのマイル戦約30レースの中では古馬を含めても最速のペース。ただしSloppy。

Songandprayer2世Henny Hughesは5戦3勝ですが、先着を許したのはFirst Samuraiだけ。サラトガの6ハロンのレースではベイヤー105を記録しているスピードキング。ホープフルSでFirst Samuraiに4馬身半負けたときは、よくいるスピード系の早熟馬かなとも思ったのですが、ホープフルSでは上述のような猛ラップで逃げた上に、1着First Samuraiとの差はは2 1/2馬身と逆に着差を縮めました。3着とは9 1/4馬身。おそらくどっちみち折り合わないので折り合いはどうでもいいのですが、距離延長はマイナスになるでしょう。マイルのベイヤーも100近いので、あと1ハロンどうもたすかが鍵です。

---(加筆 10/26)-----------------
さらに、Private Vow(4戦3勝)。フューチュリティS(G1・7F)では9馬身差の圧勝。同日に行なわれた牝馬のメイトロンSのほうが0.3秒ほど時計が良かったのですが、ベイヤーは94と悪くありません。フューテュリティSでは、3番手から直線抜け出す競馬。鞍上のベイリー騎手は迷った末に、First Samuraiを選びました。 当初はシャンペンSを使ったあと、BCの予定だったのですが、レース間隔が詰まることを嫌がり回避。そのため、今回は1.5ハロンの距離延長です。将来のことを考えるとこの判断は良かったと思うのですが、このレースを勝つためにはややマイナス材料でしょうか。

ベイリー騎手は「とてもプロフェッショナルな馬だ。何ら悪い点があるわけではない」とのたもうてます。
---(加筆終わり)-----------------

他にはシャンペンS3着のSuperflyも出走はしますが、上の2頭との勝負付けは済んでしまった感があり、厳しいように思います。


【3】西海岸

西海岸の馬は戦前の評価はそれほど高くありません。

Brother Derekは3戦2勝で、前走ノーフォークSを逃げ切りました。8.5Fを1.10.82というハイペースで逃げて、逃げ切った点は評価できます。こちらはカリフォルニアで6F1.15.40で追い切りを済ませてから現地入り。前走は逃げ切りましたが、Henny Hugesがいる今回は逃げるのは難しそうなので、番手での競馬をうまくやることが鍵。

個人的に応援してるのが、Stevie Wonderboy(4戦2勝)。Steven God Even産駒であまりに安易なネーミング。そして、どこかのダービー4着馬*と同じ追い込み馬。前走追い込んでデルマフューチュリティを制し、重賞初制覇。ただし、昨年の勝ち馬Declan's Moonが勝った昨年のこのレースのベイヤーが106だったのに対し、 今年のベイヤーは89。Stevie Wonderboyのデルマフューチュリティガチの評価はそれほど高いものではありませんでした。良くなるのはもうちょっと先かもしれません。レース感覚が縮まるのを嫌ってノーフォークSを使わなかったので、一気に1.5Fの距離延長です。

*Don't Get Mad大先生

輸送の影響を考慮して早めにベルモントに移動。ベルモントで追い切りを行い、その時計が4F46.06。この日はBCの有力馬を含め132頭が4Fの追いきりを行なったのですが、なんと全体の1番時計本番前にレースをやっちゃいました管理するオニール師も大満足の素晴らしい状態です。中52日程度ですが、BCは1月前のステップレースを使わないとマイナス材料だと言われます。したがって、間隔が開いてるのは若干マイナスです。

オニール厩舎からはもう1頭、Jealous Profitが出走します。こちらはデルマフューチュリティ、ノーフォークSでともに5馬身程度の差の3着。「ノーフォークSでは先行させたのがまずかった」とのことで、今回は思い切って追い込むようです。この脚質転換に活路を見出したいところ


【4】その他北米(イリノイ、ケンタッキー他)

キーンランドのレーンズエンドBFからは勝ち馬1着のDawn of Warと3着のStream Cat。シャンペンSと同じ週に行なわれたのですが、「こちらの方がメンバーが落ちる」各紙に書かれてました。勝ちタイムの8.5F1.48.77というのは、1981年以来もっとも遅いタイム。これはスローでだったというよりも、タフな馬場の影響で馬がばててしまったのが原因で、ラスト5.5ハロンで60.26もかかってます。キーンランドの前哨戦はこのレースに限らずあまりに馬場が重くて参考にしづらいのが辛いところですが、やや物足りないというのは間違いないと思います。ベイヤーは昨年のConsolidatorが92で今年が87。

アーリントンからはSorcerer's Stone。アーリントン-ワシントンBCF(8F・G3)では3番手から抜け出して5馬身近い差をつけて快勝。8ハロンで1.11.02-1.35.16となかなかの好タイムです。1ハロン伸びてどうかというところ。4.5ハロンのデビュー戦ではPrivate Vowを破ってます。


【5】欧州

去年のWilkoで味をしめたか?欧州からは3頭の出走馬が登場です。この時期の2歳馬を遠征させていい成績を出してしまうんですから、欧州の陣営の力もさすがです。

勝った馬はWilkoが11戦目、Johannesburgが7戦目、Araziが8戦目と、それなりにレース経験が必要なようです。しかしそれ以外の点に関しては、ヨハネスブルグのような馬でない限り、データでは買いにくいので、陣営のコメントや血統、騎手を考慮して最終的には勘で選ぶしかないでしょうね。だって、Wilkoを基準にしてしまうと、どの馬も切れませんから(笑)。

さて、オブライエン厩舎からはデインヒル産駒のIvan Denisovich(5戦2勝)。Oratorio(クラシック)もそうですが、「デインヒルにダートは合わないんじゃないか?」というのは誰もが考えることでしょう。しかし、デインヒルだからあえてこそダートの大舞台に出してきたんだと思います。そこには「デインヒルがダートをこなすことを証明したい」というクールモアの明確な意図を感じます。成功すれば、George WashingtonやHoratio Nelsonだけでなく、来年以降デビューが控えてるロックオブジブラルタル産駒の評判にもいい影響を与えると思います。

まだキャリアが5戦な上、ここ2戦負けていて臨戦過程的には微妙。血統的にはWar Chantの半弟で父がデインヒルにかわってるだけに、距離はこなすとは思いますが、6ハロンまでの経験しかない点はマイナスだと思います。

Gosden厩舎のPivotal産駒、Leoは7戦2勝。マイルの重賞勝ちがあります。ロイヤルロッジSでは内らち沿いを力強く抜出す強い競馬でした。しかし、このPivotalのダート成績を見ればわかるように、「デインヒル以上にダート合わないんじゃないか?」だったりします。ヌレイエフ系のダート活躍馬といえば、GeriやGentlemenなどがいますが、最近でもCastledale(04年サンタアニタダービー)、High Fly(05年フロリダダービー)のように、たまぁにダートのレース勝ちますけどね・・・。

血統的には一番期待できるのがヘネシー産駒のSet Alightじゃないかと思います。7戦3勝とキャリアも豊富。フランスの重賞も勝ってます。ただ、レースを見ているわけじゃないので、なんともいえません。


【6】レース展望

やはりFirst Samuraiが一歩抜けているように思います。次がHenny Hughes、Private Vowで、以下は混戦だと思います。つまり、東海岸勢優勢。ただ、シャンペンSはシールドされたSloppy(水が浮いたような馬場)だったので、波乱があるとすれば力のいる乾いた馬場になって、スタミナ勝負になった場合でしょうか。

展開としては例のごとくHenny Hughesがあほみたいに逃げて(笑)、Dawn of War、Brother Derek、Sorcerer's Stoneあたりが先行、(折り合えば)First SamuraiはHenny Hughesをマークしつつ、やや後ろ。Stevie Wonderboyは後方からまくりたいところでしょう。欧州馬の位置取りはよくわかりません。


◆参考


路線図
[北米2歳路線]
[欧州2歳路線]

つかえそうな過去記事
BC回顧(2004年)
2005年上半期を振り返る -アメリカ競馬

オッズ


2005年10月24日

ブリーダーズカップ展望(第6回)-ターフ編

ニューヨーク、この2週間で460mmもの大雨が降っているようです。今のところ水曜くらいまで雨で、レース当日の土曜日は晴れの予報になってます。ターフとマイルが外回りのコース、メアターフが内回りのコースを使います。


【1】全体的な構図

さて、このBCターフもマイル同様欧州からの遠征馬に注目が集まりますが、北米勢も健闘しています。過去10年の勝ち馬を見ると;

欧州調教馬:High Chaparral(03、02)、Fantastic Light(01)、Kalanisi(00)、Daylami(99)、Pilsudski(96)
北米調教馬:Better Talk Now(04)、Johar(03)、Buck's Boy(98)、Chief Bearhart(97)、Northern Spur*(95)

欧州勢6勝に対して北米勢5勝で(03年は同着)、ほぼ互角です。そのうち、勝ち馬が人気薄だったのはPilsudski(6人)、Better Talk Now(8人)くらいですが、両馬ともにその後も活躍している実力馬です。穴は開くかもしれませんが、フロックで勝つのは難しいレースだといえると思います。勝ち馬を見ればわかるとおり、特に欧州勢は相当な実力がないと難しいレースです。

過去のBCターフのベイヤー指数は110前後です。ファンタスティックライトが勝った01年は117と近年の芝のレースでは最高の数字が出ましたが、昨年のBetter Talk Nowが111、一昨年のHigh Chaparral、Joharが112*。

* ただし、度々書いてますが、芝のベイヤーは信頼度が少し落ちますし、欧州馬も多いので、持ちベイヤーは参考程度で。

今年は前売りで人気していたPowerscourt、Motivatorが引退。その結果、Bago、Azamourという実績優位の欧州勢と、地の利を活かしたいBetter Talk Now、Shakespeareという北米勢の対決という構図で、例年と同じように面白いレースが見られそうです。


【2】Bago、Azamourを中心とした欧州勢

「もうハリケーンなんかたくさんだ!」とアメリカ人に嫌われたのかどうかは定かじゃありませんが、凱旋門賞を勝ったHurricane Runは早々に回避しました。それでも欧州からはなかなかの好メンバーが揃いました。Bago('04凱旋門賞他)、Motivaor(英ダービー)、Azamour(キングジョージ他)、Shirocco(04'独ダービー他)、Alkaseed(サンクルー大賞)、Ace(善戦マン)の6頭です。

欧州馬の中心はBagoとAzamourになってきます。ベルモントが合ってそうな差し馬2頭だと思います。

まずはAzamour。キングジョージでは最後方から追込みを決める強い競馬をしましたが、愛チャンピオンSでは前が詰まったのもあり、5着に敗れました。切れ味のある差し馬で、大外を豪快に追い込んできます。Bagoよりは決め手があります。その一方で、差し損ねることもあります。個人的には東京が得意なトニービン産駒っぽいイメージを持ってます。比較的広いベルモントは(アメリカの競馬場の中では)プラスだと思います。ちなみに、JCには来ないそうです。アガ・カーン殿下はほとんどJC使わないのです。おそらく騎手はキネーンかな?

Bagoは初戦のガネー賞こそ勝利したものの、その後4連敗。3着こそ外してないのですが、差して届かず(凱旋門賞、サンクルー大賞)、抜け出して差される(キングジョージ)とジリ脚で勝ちきれないレースが続いています。凱旋門賞では14番手から直線11頭ごぼう抜きしたのですが、3着まで。堅い馬場が好きなのですが、直前に大雨が降ったりツキもありません。ここは思い切って騎手を変えてみるのも手だと思うのですが、ジレ騎手で行くようですね。左回りさえこなせばベルモントコースはプラスだと思います。購入した日本の関係者も是非もう一花咲かせてほしいと願っていることでしょう。ちなみに重もこなします


【3】Better Talk Now連覇なるか?

スターホース、Kitten's Joyの引退は残念でしたが、それなりに面白い馬が揃いました。私たち日本人にとってアメリカの芝中長距離路線はかなりなじみが薄いと思います。しかし、つい先日のカナダ国際でRelaxed GestureがElectrocutionsistに完勝したように、地の利を活かして自分のレースさえすれば、かなり強い馬もいます

そんなアメリカ馬で人気になりそうなのが、昨年の覇者Better Talk Nowと、Shakespeare

まずBetter Talk Now(30戦11勝)。昨年のBCを最低人気で勝った馬で、今年はG1・2勝を含む5戦3勝。勝ったG1はいずれも11ハロン以上で、敗れた2戦それぞれ10ハロンと9ハロン。12ハロン向きの馬です。後方で折り合いをつけ、3コーナーからじわじわとマクって行く脚質の馬です。前走3着に下したRelaxed Gestureがカナダ国際を勝ちましたし、ここでも当然勝負になると思います。ベイヤーは好走時で103〜105くらい。マンノウォーSの勝ちタイムは2.11.65、速い時計にも十分対応できます。むしろ、ペースメーカー(Shake the Band)を用意しようというのですがから、ある程度速いペースの方がいいと思います。ちなみに重は得意です。

ここに来て一気に人気が上昇しているのが5戦全勝の4歳馬、Shakespeare。好位から差す競馬が持ち味で、懸念された距離も前走ターフクラシック招待でこなしました。前走のベイヤーが108。力を出せば勝負なりそうです。騎手はベイリー不安材料は多頭数でもまれる経験がないことです。5戦全てFirmだったので、重は未知数です。あと、前走がスローの上り勝負だったので、ハイペースになった場合スタミナの不安はあると思います。


【4】伏兵馬は?

まずは欧州から*。欧州からはあと3頭、ShiroccoAceAlkaased が参戦します。この3頭は戦前の扱いとしては伏兵扱いですが、ShiroccoとAlkaasedはG1馬なので、決して侮れません

*正直言って欧州の馬は有名どころ以外は詳しくはわからないのですが、レースを見られた範囲でできるだけ。

Shiroccoは1回Goodで使った以外は全部Soft(含むGood to Soft)と良馬場が大嫌いな馬。昨年の凱旋門賞ではわざわざフランスまで来ておきながら、馬場が堅いとわかると平然と回避しました。今年になってフランスのファーブル厩舎に移籍してます。おそらくカナダ国際とBCターフで馬場の悪い方を走らせる、みたいな使い方をしたかったと思いますが、凱旋門賞を使ったためこちらに絞ってきました。Softならかなりやると思いますが、Firmではまったく未知数。まぁ1回くらいFirmを使ってみてもいいと思います。今年2戦しかしてないので、余力はたっぷりあると思います。当日の馬場状態で判断したいところ。

Alkaasedはキングマンボ産駒の12ハロンホース。好位差しの馬で、馬場は不問です。ジョッキークラブSでは最後方から追い込んでYeatsの2着。「出走馬の中で一番強いレースをしたかもしれない」(レーポ)と評されました。続くサンクルー大賞ではBagoを破りその評価が正しかったことを証明しました。フォワ賞ではPrideの2着に敗たあと凱旋門賞を断念し、英チャンピオンSで5着に敗れました。しかし、英チャンピオンSは10ハロンだったので、あまり心配ないと思います。2着がやたら多いものの、しっかりした実力の裏づけがあり、そのわりには人気がないので、この馬も穴馬候補になるかもしれません。騎手はムースかフォーチュンあたりでしょうか。フォーチュン騎手は英国の掲示板、Racing Forumではなかなか評判のいい騎手です。

オブライエン厩舎からはAce。アーリントンミリオン覇者のPowerscourtが前売りで1番人気になっていたのですが、引退したためこちらを使ってきました。好位から一瞬すごい脚で伸びかけるのですが、いつも最後の踏ん張りが利かずに止まってしまいます。前走ターフクラシック招待でも先行したのですが、Shakespeareに差されました。12ハロンを75.91→71.31という上り勝負だったのですが、あまり瞬発力はないので瞬発力勝負のレースは向いてないと思います。他の欧州馬と比べると、アメリカで一戦叩いてるのが強み。また、一応「G1クラスであることは間違いない」(レーポ**)らしいので、思い切った騎乗であっと言わせたいところだと思います。

**レーポのコメントは基本的に非常に辛口です

続いてアメリカ勢。

まずは、セクレタリアートS勝ちの3歳馬、Gun Salute(10戦6勝)でしょうか。Shakespeareと同じMott厩舎。Mott調教師もShakespeareで勝つ自信がないのかな、と思います。ベイヤー107とハイレベルな内容でセクレタリアートSを勝ったあと、ホーソンダービー(10/15・3歳・芝9F)を勝ってこちらに参戦してきました。このレースでは、格下相手に6ポンドの斤量差とはいえ、クビ差まで迫られて苦戦していました。重馬場は苦にしませんが、10ハロンまでの経験しかないのが大幅マイナスだと思います。

もう1頭の3歳馬、8戦5勝のEnglish Channelは、コロニアルターフC、ジェファーソンCと勝ってGrand Slam of Grassボーナス300万ドルに王手をかけたものの、セクレタリアートSではGun Saluteの2着に敗れました。その後、ターフクラシック招待Sに向かいShakespeareのアタマ差の2着、Aceに先着と健闘しました。Gun Saluteとの比較では古馬相手の芝の12ハロンを経験していることはプラスだと思います。

ちょっと穴っぽいのが、クレメントL.ヒルシュターフCSS(サンタアニタ・10F)組の3頭。1着Fourty Niners Son、2着(3着入線)Leprechaun Kid、3着(4着入線)Laura's Lucky Boy。特にFourty Niners Son(13戦5勝)はしぶとい馬で、距離さえこなせばなかなか面白いと思います。Laura's Lucky Boyは、直前のエントリーでペースメーカー、Shake the Bankを追い出したため物議をかもしていますが、大舞台に強いマンデラ厩舎だけに、一発狙ってると思います。

Silverfootは14戦8勝。血統的にはなかなか面白そうですが、G3勝ちがあるだけで、ベイヤー100越えが1回しかなく少し厳しいですかね・・。前走ケンタッキーカップターフH(12F・G2)でPellegrino(ハリウッドターフC勝ち馬) などを破ってます。


【5】展望

展開の鍵を握るのはペースメーカー、Shake the Bank。除外されればスローペースになるかもしれないと思ったのですが、Motivatorの回避で出走できそうです。こうなると縦長の展開になると思いますので、Better Talk Now、AzamourとBagoなど、後ろからレース馬にとってはいい展開になると思います。

なんだかんだ言ってBago、Azamourが優勢だとは思いますが、コーナーから直線ごちゃついたりすれば波乱の可能性も十分にあると思います


◆参考


路線図
[北米芝路線]
[欧州芝12F路線]

つかえそうな過去記事
BC回顧(2004年)
2005年上半期を振り返る -アメリカ競馬
オッズ



P.S.
またヴァレンズエラが騎乗突然取りやめたという話が出てるみたいですが、ちょっと心配です。

ブリーダーズカップ展望(第5回)-F&Mターフ編

【1】欧州とアメリカ

一番楽しみなのはフィリーアンドメアターフだ」なんていう意見もあるようですが、確かになかなか面白いメンバーが揃いました。

このレースは1999年から行なわれるようになった歴史の浅いレースです。欧州からIslington、Ouija Boardのような牡馬相手にも互角にやれる強豪が1〜2頭参戦してきて、残りは混戦みたいな構図になることが多いレースです。過去6回中1番人気3勝、3番人気以内が5勝と比較的固くおさまっています。

昨年は11ハロンで行なわれたのですが、今年は1ハロン短縮されて10ハロンに戻ります。ここ4年では欧州調教馬が3勝しています。

ベイヤーでいえば、昨年が109、一昨年が108です。今年はLuas Lineが1回109を記録した以外は100〜105くらいのレースが多いので、コースが向くとか、展開が向くとか、1つ好条件があることが馬券に絡む鍵だと思います(何度か書いてるのですが、芝のベイヤーはダートほどあてにはならないので、参考程度に)。

3歳馬には厳しいレースになってます。

過去3歳牝馬は2Ouija Board、Banks Hillの2勝、2着は1回のみ。つまりOuija BoardやBanks Hillのようなチャンピオン級の牝馬でない限りは、3歳馬がいきなりBCを勝つのは難しいと思います(欧州から移籍・遠征の3歳馬は、2・3戦叩くか、休養して年明けのサンタアニタ開催くらいから好走してくる馬が多いです)。


【2】Ouija Boardの出来はどうか?

まずはなんといってもOuija Board

昨年の覇者Ouija Boardにとって今年のキャンペーンはさぞかし不満足なものだったと思います。昨年の疲れからか序盤から調子が上がらず、ハイシーズンを棒に振りました。しかし、ここへ来てようやくG3を圧勝して、立ち直ってきました。

とにかく、力さえ出せればここでは一枚上なのは間違いないと思います。問題は力が出せるかどうか。確かに前走は馬なりで圧勝と、いいレースではあったのですが、レーシングポストのレーティングでは109。これはG1を勝つには物足りない数字です。したがって、連覇を達成するには叩いての上積みが必要になると思います。

昨年は凱旋門賞の疲れのせいか、アメリカでは出来が全然良くなかったと評されていました。今年はアメリカのファンの前で本来の力を見せたいところでしょうね。


【3】 相手もハイレベル?

相手のアメリカ調教馬も一筋縄じゃ行かないメンバー。

前哨戦は西海岸のイエローリボンS(サンタアニタ)、東海岸ではフラワーボウル招待(ベルモント)、ケンタッキー州のウィンスターギャラクシー(キーンランド)と3レース行なわれたのですが、3レースの上位馬がほぼ揃うことになりそうです。今年は割とレベルの高い混戦になりそうです。

まずは、イエローリボンSを勝ったMegahertz。西海岸の芝路線を引っ張ってきた1頭で、34戦14勝。昨年から11戦7勝2着3回、今年は5戦4勝2着1回。中団から差してくる中距離馬です。ハリウッドターフCで牡馬相手にクビ差の2着したように、牡馬と互角にやる力はあります。距離も最適です。この馬の場合、不安材料ははっきりしています。重馬場が苦手なことと、カリフォルニアの外では11戦1勝と輸送が苦手なことです。ここ2年唯一の惨敗が昨年のこのレース(11着)だったのですが、重馬場(Yielding)と輸送の上、不利な外枠という悪条件が重なりました。今年唯一の敗戦も、重馬場で輸送のあったレース(ビヴァリーD.S=2着)でした。一応2着までは来てるので、まったくダメということもないんでしょうが、相手も強いここでは最低限良場場でやりたいところです。

次に、ウィンスターギャラクシーを勝った通算21戦12勝のマイラーIntercontinental。2003年の英1000ギニー3着馬です。この年の英1000ギニー出走馬は、1着Russian Rhythm(ロッキンジS)、2着Six Perfections(BCマイル)、4着Soviet Song(サセックスS)、16着Tante Rose(スプリントC)という4頭が牡馬相手にG1を勝っただけでなく、Intercontinental(メイトリアークS)、Casual Look(英オークス)、Yesterday(愛1000ギニー)、Mezzo Soprano(ヴェルメイユ賞) と、G1馬8頭、L' Ancresse(BCメアターフ2着)、Summitville(サンチャリオットS2着)、とあわせると、G1連対馬は10頭というとんでもないハイレベルな年でした(レース当時からハイレベルだと言われていました)。

Intercontinentalは4歳からアメリカに移籍、以降12戦8勝、重賞7勝、5着以下に敗れたのは1回という安定感を見せています。不安材料は初めての10ハロンという距離と折り合いです。もともと折り合いに不安がある馬で、ベストはマイルです。マイルなら牡馬相手でもやれると思うのですが、同厩舎のLeroideanimauxがBCマイルの行くため、こちらに出てきたという経緯があります。前走のウインスターギャラクシーでは距離を意識してか、すこしゆっくりスタートしてました。当然のごとくフランケル調教師は「距離なんぞ心配ない」と言ってますが、主戦のベイリー騎手がOuija Boardを選んでしまったのも気になるところ。ベイリーで9戦7勝、それ以外の騎手では3戦1勝です。

次が、グラスワンダ-の全妹Wonder Again(23戦7勝)。こちらは、東海岸の前哨戦、フラワーボウル招待ではRiskerverseに不覚を取りました。といいますか、しょっちゅう不覚を取ってるんですが(笑)、その理由は脚質にあります。ジリっぽい追い込み馬で小回りの多いアメリカの競馬場では届かないケースが非常に多いのです。昨年のBCも大外から追い込んだものの3着でした。しかし、広いベルモントは大得意で、G1・2勝はベルモントで、通算11連対のうち7連対がベルモントでのものです。相対的に距離不安が抱える馬が多い中では11ハロンという距離もプラスです。また、重馬場は大歓迎


【4】伏兵陣も多種多彩

続いてダイナフォーマー産駒、Riskaverse。フラワーボウル招待を勝ち、連覇を達成。年が明けてから不調だったため、まったくの人気薄だったのですが、叩き良化のロベルト系だということ認識させてくれました。脚質は好位差し。通算31戦9勝のうち、ベルモントで13戦5勝。ベルモントの10ハロンはもっとも得意な条件です。Wonder Again同様重は苦にしません

昨年のこのレース2着のFilm Maker(20戦6勝)。これまたダイナフォーマー産駒。ダイナフォーマー産駒は大一番で連下に来ることが多いので、Riskaverse同様注意したいところです。ただ、この馬も重は得意ですが、そんなにベルモントが得意というわけではありません。ヴァレンズエラが騎乗するようです。

上り馬として期待されるのがWend(8戦5勝)。デビュー2戦目から5連勝でWonder AgainやFilm Makerなどを倒してニューヨークHを制しました。しかし、続くビヴァリーD.Sでは重に泣いて惨敗。前走ウィンスターギャラクシーではやや距離が足りなかったものの、後方から追い込んで2着しました。惨敗した2戦は重なので、重はぜんぜんダメ。脚質的には先行馬なのですが前走は追い込んだので、鞍上のリーディングジョッキー、Velazquezが思い切った乗り方をしてくるかもしれません。騎手に期待

Flip Flopはザッツザプレンティやバブルガムフェローの近親です。もともとフランスで走ってましたが、アメリカに移籍。3銭目のアローワンスでHouse of Fortuneを倒し、 前走フラワーボウルSでMegahertzの2着と状態が上がってきています。ゲーリータナカ氏の馬です。Angaraはスタミナはありますが、ずぶいタイプなので追えるスチーブンス騎手とのコンビはいいと思います。ただ、最近あまり調子よくありません。ゴドルフィンのサンデー産駒、Sundropもさすがにちょっと厳しいと思います。


【5】その他の欧州勢は?−3歳牝馬には厳しいレース

Ouija Board以外の欧州勢は3歳中心ですが、やや劣勢です。

3歳牝馬は欧州から遠征してきた以下の2頭。シーザリオが出てくれば勝負になったとは思いますが、残念ながら回避。アメリカンオークス2着のMelhor Aindaも回避しました。

Karen's CaperはコロネーションS2着。ファルマスS、メイトロンSと善戦止まりで、渡米。クイーンエリザベス2世チャレンジカップで人気薄ながらハナ差の2着したあと、こちらに参戦してきました。クイーンエリザベス2世チャレンジCは、キーンランド競馬場の重い芝で、軽いカリフォルニアの芝で好走してきた人気馬が総崩れしたようなところもあり、ベルモントに戻ってどうかというのはまだ未知数です。

バリードイルのMona Lisaは、13戦1勝とまだ1勝馬です。2番手くらいから競馬をして粘るのが持ち味ですが、ここではやはりちょっと厳しいと思います。えらい良血ではあります。人気薄の3歳馬で唯一連対を果たしたL' Ancresse(03年2着)がオブライエン厩舎だったことから、それなりに穴人気するとは思いますが、苦しそうです。

3歳馬の中で一番勝負になりそうなのは、Luas Line。ベルモントで行なわれたガーデンシティBCHでは今シーズン牝馬としては最高のベイヤー109。続くキーンランドでは惨敗しましたが、ベルモントに戻ってまた力を発揮できるかもしれません。アメリカンオークスでシーザリオの4着だったので、この馬がいい勝負をするようだと、シーザリオの存在感が一層引き立つことになります。まぁ、善戦までは期待できそうな感じです。

Ouija Board以外の古馬は以下の1頭です。

Favourable Termsは、名門スタウト厩舎の5歳馬。スタウト厩舎は今年前半にファロン騎手をバリードイルに奪われたのがけちのつき始め、かどうかはしりませんが、G1はわずか1勝という不振に陥ってます。それでも英国リーディングは争っているので、さすがといったところですが。日本でいえば今年の藤沢厩舎みたいな感じです。Favorable Termsは昨年ナッソーSを勝ったG1馬ですが、今年は脛骨の怪我で9月まで休養。ドンカスターでListedを勝ったあと、サンチャリオットSでは24馬身差の惨敗。3戦しか使ってないというのは状態面でプラスだと思いますが、ここを勝つというところまでは厳しいように思います。10ハロンは得意です。


【6】展望

構図的にはOuija Board対アメリカ勢、だと思います。力の出しやすいベルモントでのガチンコ勝負が見られそうです。去年より1ハロン距離が短くなったことは、アメリカ勢にとってプラス材料です。

おそらく、先行ずるのはIntercontinental。続いて、Mona Lisa、Flip Flop、FilmMakerあたりが先行し、好位にRiskaverse、Megahertz、Ouija Boardが中団、Wonder Again、Wendあたりは後方からの競馬になると予想してます。展開の鍵はIntercontinentalがきちんと折り合えるかどうかだと思います。

馬によって重の上手、下手がかなりあるので、馬場状態によっても大きく結果が変わりそうです。


◆参考


路線図
[北米芝牝馬路線]

つかえそうな過去記事
BC回顧(2004年)
2005年上半期を振り返る -アメリカ競馬


P.S.
ディープおめー

2005年10月21日

2005年第48回:菊花賞 富士S

菊花賞
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はディープインパクト。秋初戦も
全く心配ないレース内容であっさりと
無敗の3冠馬が誕生する。
 相手はシックスセンス。皐月2着ダー
ビー3着とディープインパクトの次に強い
馬。確実に追い込んでくる脚が魅力。
 ローゼンクロイツは神戸新聞杯で最後
いい脚を使っていた。上積みあれば多少
は差を詰められるか。
 アドマイヤフジは前走仕上がり途上の
上に出遅れが酷かった。まともならもう
少し走れる。

 買い目
 3連単フォーメーション
 1着:7
 2着:4.5.11
 3着:4.5.11.2.8.15
 15点
1 1 コンラッド    
1 2 × ヤマトスプリンター
2 3 ミツワスカイハイ 
2 4 ローゼンクロイツ 
3 5 アドマイヤフジ  
3 6 アドマイヤジャパン
4 7 ディープインパクト
4 8 × シャドウゲイト  
5 9 エイシンサリヴァン
5 10 レットバトラー  
6 11 シックスセンス  
6 12 ピサノパテック  
7 13 ディーエスハリアー
7 14 フサイチアウステル
8 15 × マルブツライト  
8 16 マルカジーク   
富士ステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はウインラディウス。前走は58kgを
背負いながら混戦の中差してきての3着。
1kg軽くなる上にコースも得意の東京に替
わり更に前進。
 相手はマイネルレコルト。はやりこの馬の
適正はマイルだろう。久しぶりの距離でペ
ースに戸惑わないかが問題。
 コスモサンビームは長期休養明けの2走
が着順程負けていない。叩き3走目で斤量
も軽くなる今回が走り頃。
 グランリーオはとにかく東京コースで走る。
力関係が問題だが檄走してもおかしくない。

 買い目
 3連複1頭流し
 12→(1-3-4-9-13-14)
 15点
1 1 × ニシノシタン   
1 2 モノポール    
2 3 マイネルレコルト 
2 4 × アルビレオ    
3 5 トレオウオブキング
3 6 アサクサキニナル 
4 7 イシノミューズ  
4 8 ダンスインザモア 
5 9 グランリーオ   
5 10 タニノマティーニ 
6 11 オーゴンサンデー 
6 12 ウインラディウス 
7 13 コスモサンビーム 
7 14 × キネティクス   
8 15 ダンツジャッジ  
8 16 フジサイレンス  

2005年10月19日

ブリーダーズカップ展望(第4回)-マイル編

【1】荒れるレース

過去7年で1番人気はわずか1勝、唯一1番人気が勝った2001年(War Chant)も2着は14番人気、と要するに荒れるレースです。また、マイルはどうしても欧州馬に注目が集まりますが、過去10勝とアメリカ調教馬はかなり健闘しています。ここ2年のベイヤーは105→109で、これは普段の北米芝G1とあまり変わらない数字。最近はレベル的にもやや疑問だったりします。

理由の一つは、小回りコースだと思います。実力上位馬でも差し損ねてしまうケースがあります。特に欧州勢は馬・騎手ともに小回りコースの経験があまりないというのもあると思います。しかし、今年は広くて実力が発揮しやすいベルモントパークで行なわれます。過去ベルモントコースで行なわれた3回のBCマイルでは、いずれも欧州勢が勝利していて1番人気も2勝。この点、人気馬や欧州馬にとってはプラス材料です。


【2】人気の中心は百獣の王

今年は有力な欧州馬が揃って回避してしまったことにより、アメリカ勢が1〜3番人気までは占め、アメリカ馬優勢になってます

そんななか、圧倒的1番人気に推されているのが、Leroidesanimaux。読み方が分からないというそこのあなた(笑)。「ル・ロワ・デ・ザニモー」です、フランス語で「百獣の王」という意味です。

ブラジル産馬で通算12戦9勝。北米に移籍してからは9戦8勝で、現在8連勝中で、もう19ヶ月も負けていません。リンク先の血統をみれば分かるように近親に活躍馬が目白押しの良血です。逃げ・先行脚質の馬で、スピードを活かして押し切るレースが持ち味。重馬場適性が心配された前走アットマイルでは7 3/4馬身差の圧勝でベイヤーは今季トップの114*。

*114は芝ではほぼ最上級の数字。ただし、芝のベイヤーはダートほど信頼性がないとベイヤー氏自身も言ってます。

不安材料はこのレースが荒れるレースだということと、先行馬が揃ったこと、調教師のフラ(ry。マジック発動にはもってこいの馬という気もがするものの、呪いを吹き飛ばしてしまいそうな勢いも感じます。鞍上は芝のマイル戦大得意の名手ベイリー。ちなみにフランケル厩舎からはもう1頭、Three Valleysも出走予定です。


【2】Singletary、連覇なるか?

2番人気が昨年の覇者Singletary。西海岸の馬で、昨年同様オークツリーBCマイルからの参戦。この馬は昨年勝った時はフロック扱いをされていました。Sweet Return大先生**あたりとどっこいそっこいだったので、そのような評価も無理からぬところ。私の中では「弱くもないけど強くもない」という印象でした・・・・・・のですが

・・・前走の内容がまるで別馬のように良かったのです。これまでは先行して抜け出すレースだったのですが(昨年のBCもそうでしたね)、このレースでは最後方からひとまくりで着差以上の快勝。仕上がってくれば強いってことなんでしょうかね。個人的にはこの馬がBC連覇というのはどうなのかという気もしますが(笑)、面白い存在になってきました。このレースが引退戦です。ちなみに重は得意。

**私が個人的にネタに応援してる西海岸の逃げ馬。折り合いに難があるため10ハロンは長く、マイルは短い。そのくせ9ハロンではからっきし勝てないという困ったちゃん。

3番人気がArtie Schiller。地元東海岸のトップマイラーで、18戦9勝。ベルモントで重賞2勝とコース適性は十分。好位から直線一瞬の切れ味で差しきるタイプ。負けたレースもほとんど1馬身差以内には来ている安定感が持ち味。マンハッタンH、ディキシーSは前が詰まる不利を受けての敗戦したため、PradoからMiglioreに乗り代わっています。しかし、前走も惜しい敗戦。勝てるレースを落とすタイプで、乗るのが難しそうな馬です。騎手次第だと思います。地元ということで、おそらく結構人気になると思います。

これに続くのが、Fun Fairで15戦5勝。イギリスではListedクラスの馬だったのですが昨年の秋にアメリカに移籍し、半年休養後2戦2勝。前走ケルソBCHではゴール前内から急襲してArtie Schillerを破ってます。イギリスでListedクラスだった馬が穴をあけたというより、シングスピール産駒なので晩成だったのでしょう

続いてプレッチャー厩舎のHost。チリ産馬で13戦8勝。チリ2000ギニーを勝った後アメリカに移籍して7戦3勝。長期休養開けの前走キーンランドのシャドウェルTMで追い込んで波乱を演出しました。オーナーが追加登録量20万ドルを支払う気になってきてるそうで、出走する可能性が出てきました。もとは先行型だったのですが、最近は差し馬になってます。なにげにデビュー以来3着を外したことがありませんので、この馬は穴馬になると思います。前が激しくやりあうようなら一発あると思います

牝馬からは、逃げ馬のSand Springs。完全な逃げ馬で、Wonder AgainやIntercontinenalにも勝ったことがあります。マイルはやや忙しいと思いますが、こちらに参戦してLeroidesanimauxのをハナを叩く構え。管理するMott調教師は、「ほんのちょっとだけ勝てばいいんだよ。Leroidesanimaux に簡単に勝たせるつもりはないよ」。一方Frankel師、「あっちが半マイル46秒で来るならこっちは45秒でいったる」と、早くも舌戦を繰り広げてます。いいぞ、もっとやれ〜(笑)

続いてLimehouse。3冠路線からずっとダートを使ってきたのですが、やや頭打ちの感もあり芝に路線変更。前走はFun Fairの5着ですが、差は1馬身ほど。Grand Slam産駒なので、血統的には芝のマイルは良さそうですが・・・。今年のUAEダービー勝ち馬、Blues and Royalsの兄。

オーストラリア産サンデーサイレンス産駒のKeep the FaithはケルソBCHで3着に踏ん張り、芝マイルの目処が立ちました。時計のかかるキーンランドからベルモントに移るのはおそらくプラスだと思います。

あとは我らがSweet Return、カナダの韋駄天Soaring Freeあたりは実力以前に最近不調です。


【3】侮れない欧州勢

シーズン序盤は、ほとんどの欧州勢が参戦を口にしていて、久々に楽しみなBCマイルになりそうだったのですが、Dubawi、Shamardal、Divine Proportions、Attraction、Soviet Songなどチャンピオン級の馬が故障などで軒並み回避。Starcraftに至っては「Dubawiがいなけりゃ出てもしょうがない」とBCクラシックの方に回ってしまいました(泣)。

しかし、欧州勢は本命候補とまでは行かなくても十分勝負になるメンバーだと私は思います。確かに当初期待されたようなチャンピオンクラスの馬はこそいませんが、流れさえ向けばDomedriver(02年1着)やAntonius Pius(04年2着)くらいの馬でもなんとかなるレースです。そして、それくらいのクラスの馬はいると思います。

欧州勢筆頭はValixir。ファーブル厩舎で主戦はスミヨン。これは割と硬い馬場が得意のタイプ。シーズン開始当初に、イスパーン賞とクイーンアンSを連勝した時は欧州中距離チャンピオンも狙えるかとも思ったのですが、その後2戦してともに着外。陣営は2度とも敗因を緩い馬場としていましたが、ムーンランドロンシャン賞に関しては、「ジャックロマロワ賞と同じ言い訳を2度はできない」(Ragingpost紙)と、ちょっと評価を下げています。先行型の馬。

ドーヴィル専用ザクこと、Whipperは前売りで15倍程度と全然人気がありません。去年惨敗したのが嫌われているのでしょう。その得意のドーヴィルでもDubawiには敗れました。Firmの馬場では実績がないので、重馬場を希望したいところ。マイルはこなすことはこなすんですが、若干長いように思います。

オブライエン厩舎はAd Valorem去年も同じダンチヒ産駒Antonius Piusを参戦させましたが(2着)、今年も似たような馬を出してきましたね(笑)。良場場が得意な馬で、SoftだったサセックスS(3着)で馬場があってなかったとコメントしています。シャドウェルターフマイルでは惨敗しましたが、今のキーンランドの芝はやや特殊で、アメリカとしては異常に時計がかかってます。ダメだと決めつけてしまわない方がいいように思います。逃げ・先行型の馬。

この他にはCourt MasterpieceMajor Castあたりも参戦を示唆してます。


【4】展開−Leroidesanimaux包囲網?

アメリカのマイル重賞は、前後半がともに46.5秒くらいのペースで流れる平均的なハイペースで、最終的に1分33秒台くらいで決着することが多いです。基本的に先行馬有利なのですが、仕掛けを遅らせてた差し馬がゴール前で一気に急襲してきて穴を開けるケースもかなりあります(人気薄に乗ったベイリーがこういうレース大得意)。

で、今回は先行馬がかなり多くなってます。Leroidesanimaux、Sand Springs、Valixir、Whipper、Ad Valorem。(もし出てくれば)Soaring Free、Keep theFaithはテンの速さはピカイチですし、Sweet Returnも逃げ馬です。Limehouseも前走を見る限り、芝で先行するスピードがあります。

そのため、おそらくLeroidesanimauxを先行馬全馬でマークするような感じになると思います。そして前が激しくやりあうなら、Singletary、Artie Shiller、Fun Fair、Court Masterpieceそして追い込みのHostに出番が出てくると思います。つまり展開次第ではどの馬にも出番がある混戦。Leroidesanimauxが着外に敗れたりすると、大荒れの可能性もあると思います。


【5】穴馬探し

というわけで、穴馬探しの際のポイントを少し挙げてみます。

1つのポイントは騎手。1989年以降、欧州の騎手5勝に対してアメリカの騎手は11勝。Six Perfections(2003年)なんかはフランス調教馬でしたが、ベイリーを乗せて勝利しました。欧州で勝った騎手は、レスター・ピゴット(90年)、デットーリ(94年)、ムルタ(95年)、アスムッセン(97年)、テュリエ(02年)とそうそうたるメンツです。従って、基本的にはアメリカの騎手が買い。欧州の騎手なら超一流どころ。

もう1つのポイントが、キーンランド競馬場の馬場だと思います。この秋のキーンランドは、芝・ダートともに非常に時計がかかっていて、シャドウェルターフマイルの勝ち時計が1.37.67。そのせいか人気馬が総崩れで大波乱になったレースも多く、ベルモントで一変する馬もいるかもしれません。

あとは枠順が決まってからじっくり考えてみるといいと思います。


【6】まとめ

このシリーズは全般的に伏兵馬にスペースを割いています。それは予想大会で穴馬探しを探したい人のことを念頭において書いているからです。基本的にはLeroidesanimaux中心のレースということでいいと思います。

まとめると、(1)荒れがちなレース、(2)人気はアメリカ勢中心欧州は手薄、(3)Leroidesanimauxが中心それ以外以外は混戦、(4)先行馬が揃ってるので展開次第では穴も開きそう、といったところです。


◆参考


路線図
[北米マイル路線図]
[欧州マイル路線図]

つかえそうな過去記事
BC回顧(2004年)
2005年上半期を振り返る -アメリカ競馬

オッズ
Bettingzone


PS
「穴馬探してんのはおめぇだろ」と思ったあなた。ごもっとも。

2005年10月18日

ブリーダーズカップ展望(第3回)-クラシック編

書きやすい順に書いてるので、クラシックです。

【1】全体的な状況−故障馬の続出と欧州馬の参戦

◆引退:Ghostzapper(BCクラシック、メットマイル)、Roses in May(ドバイWC)、Eddington(ピムリコスペシャル)、Southern Image(04年サンタアニタH)、Offlee Wild(サバーバンH)、Pollard's Vision、Closing Argument(ダービー2着)、Wild Desert(クイーンズプレート)、 Eurosilver

◆故障や回避:Commentator(ジョッキークラブGC)、Afleet Alex(2冠)、Bellamy Road(ウッドメモリアルS)、Noble Causeway(フロリダダービー)、Limehouse(ブルックリンH)、Lava Man(ハリウッドゴールドカップ)、Giacomo(ダービー)

以上が、今年BCクラシックを回避した主な馬たちです。

層が厚いアメリカは前哨戦も含めたサバイバルという様相が強いので、ある程度のリタイアは気にしないのですが、さすがに今年は故障が多いといわれています。メンバーはやや寂しいですが、そのかわりレース的にはなかなか面白いレースになりそうです。


【2】Saint Liam VS Rock Hard Ten?

東のSaint Liam、西のRock Hard Tenの東西対決という様相です。

まず今年1年古馬戦線を引っ張ってきたのがSaint Liam。今年G1を5戦して3勝2着1回。ホイットニーHではベイヤー123。安定感から言ってもまず1番人気は間違いないと思います。2〜3番手くらいで先行し、4コーナーで相手を置き去りにして勝負を決めてしまうスピードが持ち味です。懸念されているのが距離。惨敗したサンタアニタHが10ハロンだったからです。筋骨隆々というパワー型という感じではなく、芝馬のような綺麗な馬体をしています(近くで見てきたおぶらいえんさん曰く、「オペラオーみたいだった」とのこと)。騎手はベイリー。


(写真) ウッドウォードSでのSaint Liam (撮影:おぶらいえんさん)
(クリックすると大きい写真が表示されます)

対する西海岸の大将格がRock Hard Ten。こちらはシンボリクリエスエスによく似た馬体で、いかにも強そうな大型馬です。昨年の春から期待はされていたのですが、賞金不足でダービーを除外されたるなどイマイチ。秋にマンデラ厩舎に移籍してから、マリブS、ストラブS、サンタアニタHと3連勝。その後、軽い故障があったため、万全にならないと使わないマンデラ調教師は夏場のレースを使いませんでした。10/1のグッドウッドBCHでようやく復帰すると、Roman Rulerを完全に子ども扱いして快勝、一躍本命候補に浮上しました。こちらは、クリスエス産駒なので10ハロンは大歓迎。騎手は追い比べならどんとこいのスチーブンス。

Rock Hard Tenは4戦のベイヤーが102→109→106→112と高いベイヤーがありません。しかし、これはおそらくサンタアニタがベイヤー指数が出にくいからで、特に冬場の開催のベイヤーはかなり低く抑えられていました*。従ってこの点に関してはあまり心配しなくていいと思います。脚質的には好位から抜け出すオーソドックスなタイプです。ただ、本当に中身まで万全に仕上がってるのか?、輸送に弱いといわれていたのがどうか?などの疑問は残ると思います。

*西海岸のベイヤー指数が低いことは「West Coast Bias」と呼ばれて、予想の際の1ファクターになっています

この2頭、春のサンタアニタHで対決した時はRock Hard Tenが快勝しています。「馬場が合わなかった」と敗因を語ったSaint Liam。舞台を東海岸に移して、ぜひともリベンジを計りたいところでしょうね。


【3】対抗勢力は古馬優勢−追い込み型が多い

西海岸の差し馬3頭、Borrego、Perfect Drift、Choctaw Nation。

まずはBorrego。西海岸のイマイチ君だったんですが、Smarty Jones、Rock Hard Ten、Lava Manと強い相手とガンガンぶつけて力をつけ、パシフィッククラシックを勝つと続くジョッキークラブGCでもまくって圧勝。ここに来て急に力をつけてきました。西海岸の