JC分析-府中の馬場傾向を調べてみる
今年のJCは難しそうですね。理由は、府中のトラックが例年にない状態になってることと、天皇賞・秋が荒れたこと。というわけで、トラックバイアスを調べてみました。
まずは他の競馬場との比較。
競馬場
位置
3F
3F
平均
位置
上り
切れ
コメント
府中・春
53
66
34.6
上り+
切れ+
やや上がりの切れ味勝負になる以外は、イーブンな馬場。
府中・秋
40
65
34.1
差し++
上り+
切れ++
差しが相当有利。徹底的に切れ味勝負。速い上がりが必要。
京都・春
48
59
34.3
差し+
切れ+
差し有利。切れ味重視。
京都・秋
31
78
34.3
差し++
上り++
切れ+
差し圧倒的有利。徹底した上りの切れ味勝負。逃げ切りが0。
中山・秋
55
65
34.5
上り+
切れ+
やや上がりの切れ味勝負になる以外は、イーブンな馬場。
中山・春
60
62
34.7
イーブンな馬場。
阪神・秋
58
75
34.9
上り++
位置取り無関係。相当な上り勝負だが、それほど速い上りが必要なわけではない。
阪神・春
68
62
35.0
前残+
やや前残りであとはイーブン。
福島
68
53
35.4
前残+
上り-
切れ-
前残り。切れ味不要。ただし、夏・秋(2・3回)は福島としては割と切れ味重視だった。
小倉
51
51
34.9
差し+
上り-
若干差し有利。切れ味は不要。冬の開催で差しが強く、夏は先行有利だった。
中京
64
43
35.4
上り--
切れ-
わりと前残り。上がり勝負にならず、切れ味不要。特に2回中京は上り3F上位2頭が3割程度しか勝てず。
新潟
42
70
34.1
差し+
上り++
切れ++
差しが相当有利。徹底した切れ味勝負。
函館
76
59
35.6
前残++
切れ--
徹底した前残り。切れ味不要。
札幌
62
53
35.6
前残+
上り-
切れ--
前残り。切れ味不要。
・対象は「2005年」「芝・良場場」で「新馬・未勝利戦以外」。
・「位置取り」の数字は逃げ・先行馬が勝ったレースの割合
・ 「3F」は、出走馬中でラスト3Fが1位と2位だった馬が勝ったレースの割合
.「3F平均」は、勝ち馬のラスト3Fの平均
次に過去の東京競馬場の秋開催(4・5回東京)との比較
競馬場
位置
3F
3F
平均
位置
上り
切れ
JC勝ち馬
位置
上り3F
順位
3F
合致
2005
40
65
34.1
差し++
上り+
切れ++
−
−
−
−
−
2004
46
56
34.4
差し+
切れ+
ゼンノロブロイ
中団
1
34.3
◎
2002
55
62
34.5
切れ+
タップダンスシチー
逃げ
5↓
37.4
×
不良
2001
56
60
35.0
ジャングルポケット
中団
1
34.9
○
2000
60
50
35.1
上り-
テイエムオペラオー
中団
1
35.2
○
1999
48
52
35.3
差し+
上り-
切れ-
スペシャルウィーク
中団
1
35.9
◎
1998
53
59
35.2
エルコンドルパサー
先行
1
35.0
○
1997
52
59
35.1
差し+
ピルサドスキー
中団
1
34.6
○
1996
51
58
35.4
差し+
切れ-
シングスピール
先行
1
35.8
△
1995
49
67
35.1
差し+
上り+
ランド
中団
3
34.8
◎
1994
48
60
35.1
差し+
マーベラスクラウン
先行
5↓
36.2
×
差し馬不発
1993
65
62
35.4
前残+
切れ-
レガシーワールド
先行
5↓
36.1
◎
1992
60
64
35.3
切れ-
トウカイテイオー
中団
1
36.3
○
重
1991
66
74
35.7
前残+
上り++
切れ--
ゴールデンフェザント
中団
1
34.2
×
切れ味違いすぎ
・対象は「府中秋開催」「芝・良場場」で「新馬・未勝利戦以外」
・「位置取り」の数字は逃げ・先行馬が勝ったレースの割合
・ 「3F」は、出走馬中でラスト3Fが1位と2位だった馬が勝ったレースの割合
.「3F平均」は、勝ち馬のラスト3Fの平均
【簡単な考察】
かつての府中はラスト3Fが35秒かかり、底力を要求されるレースが多かったわけです。しかし、2002年以降は平均が34秒台になり、速い上りが要求されるようになってます。新潟に近い傾向のコースになってます。
馬場傾向と合致したレースになるならば、「ラスト3Fが出走馬中最速」、それも「34秒代前半以上」、「位置取りは中団」、という馬が有利になりそうです。JCの歴史を見ても硬い馬場をこなした馬は多数います。「外国馬が硬い馬場をこなせない」というのは、やや誇張されすぎているように思います。しかし、硬い馬場をこなしたとしても、初コースで34秒台前半の脚が使う展開について行けるかというと、少し難しいのかもしれません。
個人的には、鍵はタップダンスシチーが握っていると思います。昨年の宝塚記念のタップダンスシチーのように問答無用に早めに仕掛けて上りがかかるようだと、外国馬にも出番が出てくると思います。
海外のディープインパクトの記事を2つほど。
ディープの記事を2つほど。要約は適当なので、詳しく見たい方は元記事をご参照ください。
Japan
Horse `Deep Impact' Draws Punters Back to Races(November 9, 2005)
通信社の記事。ブルームバーグだけにお金の話が中心。
スターホースが死ぬと葬式が開かれる競馬好きの日本。菊花賞では13万に以上の客を集め、入場者が前年比82%増だったこと、単勝が1.0倍だったこと、これはクラシックではミスオンワード以来史上2回目だったこと、元返しにもかかわらず売上は12%増、ディープ効果により、激減していたJRAの売上が7年ぶりにプラスに転じそうなこと。
「ディープは我々がもっとも求めていたスターホースなんです。ディープインパクトを通じてこれまで競馬に興味がなかった人たちも、興味を持ってくれるようになりました」とJRAのスポークスマン。
ハリースウィーニー(パカパカファーム)「日本の競走馬は平均してコスト(年55000ドル)の2倍の賞金や出走手当てを稼ぐ。日本は以外では生産はやりたくなかった。この国には世界一の環境が整っている」。馬券の売上はアメリカの2倍。平均的な賞金は香港の2倍。8着馬にまで賞金が出た上、さらに出走手当まで出る。
金子氏は、7000万でディープを買い、既に7億円稼いでいる。生産した吉田勝己氏は、この馬の価値を26億円としている。社台ファームに莫大な富をもたらしたサンデー産駒は既に920億円以上稼いでいる。
次走はディープがみられるのはクリスマスの日だろう。
苦しいのはわかってはいますが、JRA鼻息荒いなぁ(笑)
Sunday
Silence's legend runs on(DRF-10/28/2005 )
こっちは、競馬専門誌だけに馬に着目した記事。
10/24づけの記事(Deep
Impact takes Crown )で、「Japanese Triple Crown since Symboli Rudolf in 1984」とあったので、「ブライアンをお忘れですぜ、旦那」と指摘したら、「訂正記事を出します(We
will run a correction)」と返事が来て、出たのがこの記事。とはいえ、読んだ感じだと、もともと出す予定の記事だったようですね。
さて、タイトルの通りサンデーサイレンスを中心に記事で、これはロブロイの秋3冠とき(Zenno
Rob Roy extends sire's dominance )やシーザリオのハリウッドオークス制覇のとき(Cesario
not even the best at home )のときと同じ。DRFは一貫して個々の馬ではなく、「アメリカで言えばボールドルーラー」 というサンデーサイレンス産駒を通して日本の競馬のレベルアップを捉えています。基本的には間違っていないと思います。
そんなサンデーの成功の要因は;
・俊敏さとペースを変えられるという特徴で知られている。そして、その両者は硬い馬場に合っている。柔らかい馬場になることが多い欧州よりも日本に合っていた。
・ノーザンダンサー系の牝馬との相性が抜群。菊花賞の上位4頭のサンデー産駒のうち、3頭が母父ノーザンダンサー系。
素晴らしい走りっぷりで興奮の渦に巻き込んだディープインパクト。当然アメリカの生産者にとっても購入種牡馬のトップリストに入ってくるが、日本人の関係者によると「(アメリカが)ディープを種牡馬として手に入れるには、お金だけじゃ足りない。戦争が必要だ 」
・・・・誰だ、こんなこと言ったのは(笑)