2006年05月31日

英米の三冠について

シーキングザベスト、レコード勝ちで巻き返し 土曜回顧 テレビ愛知オープン・立夏Sなど (でありんぐ・はぁと)
アメリカ三冠レースに関する、若干の考察 (血統の森+はてな)
アメリカ三冠に関して (REVERY_L_ELEKTRA: AnotherSide)
米三冠路線 (白駒食場)
海外競馬あれこれ (血統の森+はてな)
米3冠路線は厳しい?(appletree's notes)
英3冠路線の廃れ(appletree's notes)

せっかくですので、アメリカとイギリスの3冠について自分の現状の認識をまとめてみます。過去に書いた記事と重複する部分も多々あります。また、上記それぞれの記事を拝見させていただきましたが、基本認識においてはほとんどずれはなく、むしろビジネス的な側面にスポットを当てて、現在の状況に対する説明を試みたというのがこの記事の趣旨です。

【1】米三冠について

近年3冠レースを制した馬たちが古馬相手のレースで活躍する前に引退するという現象は、当然北米でも共通認識になっています。そして、そうした現象を指摘する記事中で、古馬として活躍した馬の典型例として出されるのが、1976年生まれのスペクタキュラービッドになってしまっている点からも、この認識は裏付けられましょう。 さて、問題はこのような傾向が単に怪我や過密なレース日程の問題なのか、より構造的な問題に起因するのか、ということだと思います。

血統やレース内容にもよりますが、一般的な種牡馬価値はケンタッキーダービーを勝てば、2000万ドル、2つ勝てば2500〜3500万ドル、3冠を勝てば、5000万ドルを超えると言われています*。これは、一昔前と比較すると格段の差です。このように最近の3冠レース勝ち馬の経済的価値が上がった理由は、ここ10年の種付け頭数の増加です(下表)。100頭越えが普通になった最初の種牡馬はアフリート(1989〜1994,日本に輸出)で、最初に200頭を超えたのは2001年のサンダーガルチです。そしてフサイチペガサスジャイアンツコーズウェイの最初の4年の種付け頭数は、既にミスタープロスペクターノーザンダンサーの生涯種付け数を越えています。

*こうした観点からみると、2冠を制したにもかかわらず1700万ドルだったウォーエンブレムはわりと安かったといえるかもしれません。

1980年代の最高種付け頭数が40頭の時代と比べると、現代の種牡馬の経済価値は種付け頭数100頭で換算しても2.5倍、200頭だと5倍になります(詳しい記事はそのうち出します)。

種牡馬
頭数
Farm
1
Giant's Causeway
244
KY
Ashford
2
Lion Heart
233
KY
Ashford
3
Chapel Royal
222
KY
Ashford
4
Fusaichi Pegasus
213
KY
Ashford
5
Monashee Mountain
194
KY
Ashford
6
Johannesburg
190
KY
Ashford
7
Medaglia d' Oro
184
KY
Stonewall
8
Tale of the Cat
179
KY
Ashford
9
Songandaprayer
178
FL
Walmac
10
Malibu Moon
175
KY
Castleton Lyons
<表>2005年アメリカ種付け数上位10傑(JokeyClubサイトより)
Complete list of stallions sorted by number of mares bred for year. (Jockey Club)

このような高額なシンジケートを可能にするプロセスが3冠です。本コラムでも度々登場するベイヤー氏もそうですが、アメリカの関係者は、「年明けから始まり、中1週で3レースも続く3冠戦線を乗り越えるタフネス」にやや過剰ともいえる価値を見出しています。30年近く3冠馬が出ていないということもこの価値観に拍車をかけています。従って彼らの価値観の中では日程を開けることは3冠レースの価値は下げ、ひいては勝ち馬の(経済的・経済外的)価値を下げるということを意味します(おそらく決定的に被害を蒙るのはベルモントSで、得をするのはトラヴァーズS)。もし改革が必要だというのならば、反対する関係者を納得させるために、「3つ勝てば5000万ドルオーバー」と比較して、少なくとも経済的に等価なレース体系を提供する必要があると思います。

また、保険料の問題もあります。将来種牡馬入りする馬がレースに出るときには保険がかけられることになりますが、保険料率が高いアメリカでは最低で年間4.5%と言われています。従って、例えば3900万ドルのといわれるスマーティジョーンズが1年間現役を続けるために必要な保険料は最低でも175.5万ドル(約2億円)になります。一方、種牡馬入りした場合、種付け料10万ドル頭数は110頭に制限なので、だいたい年間1100万ドル程度の収入が見込めます。

要するに現役続行は経済的にあまりにも割が合わないのです。種牡馬価値がまだ高騰する以前のスペクタキュラービッドですら、古馬のレースは高額な保険料のために赤字だったそうです。現在、スマーティジョーンズのような馬に現役を続けてもらうためには1年間の収入を犠牲にし、かつ高額な保険料を支払っても出られるようなレースを主催者が用意してあげる必要がありますが、馬券が売れないアメリカでは賞金は横ばいすらままならず、むしろ減額傾向にあります。また、3冠レース自体がやや過剰に評価されてしまっているため、3冠レースの勝ち馬がこれ以上ダートで走っても、それ以上種付け料を上げることは難しくなっています。従ってリスクを取ってまで狙いたいレースはほとんどなく、せいぜい1着賞金が2億円を超えるBCクラシックか、ドバイワールドカップということになります。仮に馬主さん個人としては走らせる気は満々だとしても、売却や種付け料による収入が減るというだけでなく、下手したら億単位の赤字になるので、一部の大手を除けばこのようなリスクを取ることはできなくなってしまっているのです。

つまり、アメリカの3冠レースで勝者となることは、いわば双六のあがりになっている、ということです。従って、スマーティジョーンズアフリートアレックスは復帰可能な怪我という診断だったのですが、BCクラシックに万全の状態で間に合わない以上、莫大な保険料を支払ってまで現役に固執するよりは、早く種牡馬入りしたほうが得策という判断になってしまいました。

一方、3冠路線でいいレースをした馬でも「あがり」になれなかった馬は、現役に固執することになります。それなりのパフォーマンスで2冠を制したファニーサイドは、せん馬であるために5歳以降明らかにガタガタになっているにもかかわらず現役を続けています*。また、ジャコモは血統(Holy Bull)がマイナー だったというだけでなく、おそらくフロックと見られたために現役を続けています。また、昨年のウッドメモリアルSでベイヤー120という怪物的な数字を出したベラミロードは怪我がちにもかかわらず、3冠レースを勝てなかったため現在でも現役を続けています。

*個人的にファニーサイドは単なる不調ではなく、体のどこかに問題があると推測しています


確かにアメリカにも3冠路線の負担のため成長が阻害されるという見方もありますし、そういう馬も少なからずいると思いますが、私は必ずしも一般化はできないと思っています。レースで負担がかかるというのなら、同じレースに出走して好走した馬全体に負担がかかるはずです。そして勝ち馬だけでなく、好走馬まで広げてみた場合、スキップアウェイメダグリアドローのように、3冠では一歩届かなかったものの皆勤して好走し、その後、古馬の年度代表馬クラスに成長した馬もいます。また、ベルモントSこそ欠席しましたが、コンガリーもこの中に分類してもいいかもしれません。

要するに、今年のバルバロポイントギヴンのように引退を余儀なくされた馬以外の3冠レース勝ち馬にとって、怪我は引退の直接的な原因というより、きっかけなのだと思います。

以下は余談です。

個人的には、1つ現役を続ける方法があると思っています。それは芝のレースに挑戦することです。ちょうどガリレオジャイアンツコーズウェイがダートにチャレンジしたのと逆のケースです。 ストームキャットの種付け料が5000万円を超えているのは、なによりも芝・ダート兼用だからです。約3000万円のキングマンボエーピーインディはトータルの成績ではストームキャットに決して劣りませんが、前者は芝寄りで、後者はダート寄りです。

スマーティジョーンズアフリートアレックスBCターフジャパンカップ、または凱旋門賞を勝ち、芝でも超一流であることを証明できれば、おそらく初年度の種付け料は過去に例のないものになったでしょう。 欧州やドバイ、日本の大手バイヤーがマーケットに参入することが期待できるからです。 実現こそしていませんが、ここ1年くらいをとっても、ゴーストザッパーアフリートアレックスバルバロの陣営が芝への参戦を示唆したことがあります。確かに荒唐無稽な話に聞こえるかもしれませんが、上のような現状ではちまちまと同じ条件のダートレースを走るより、むしろこれくらい夢物語的なチャレンジの方が、リスクを取るに値する選択肢なのだと思います


【2】英三冠について

英セントレジャーの価値の低下については一応の事情は承知しています。しかし、英国では3冠の一環として記事に取上げられることも少なくなってしまったため、最近の関係者が実際にどう考えているかは、正直言ってよくわかりません。そこで、ベルモントSと比較すると少しは把握しやすいかもしれません。現在北米ではダート12ハロン戦はステークスがほとんど行なわれておらず、ダート12ハロンは路線自体が実質的に存在しません。従って北米においてベルモントSは英国におけるセントレジャー以上にレース体系上特異な位置に立っています。このため、ベルモントSはレース単体としての価値は既に暴落していて、あまり多くのものは期待されておらず、単体としてはむしろ「真夏のダービー」、トラヴァーズSのほうが価値が高いと思われます。従ってベルモントSの価値の大部分は3冠の最終関門としてのものであり、要するに3冠にチャレンジする馬がいるかどうかによって大きく左右されてしまっています。視聴率や観客動員もそうですし、3冠を達成すれば2冠と比べて10億円以上の価値上昇が見込めます。

英セントレジャーも、ベルモントSのように3冠レースの最終関門としてとして価値を保てればよかったのですが、アメリカと違って時期が離れているため、3冠馬という称号だけに10億円を超える付加価値を与えるのには明らかに無理があります。また、英国では路線が分岐した結果、英2000ギニー英ダービーを両方勝つこと自体がかなり難しくなっていて、そもそも3冠にチャレンジできる馬がほとんど出現しません。

したがって、英セントレジャーのレース単体としての価値が下がると共に、3冠そのものの価値も色褪せてしまったのだと思います。ちなみに、よく古馬との対決がキングジョージ(7月)に前倒しされているという点がしばしば指摘されますが、キングジョージはわりと昔から3歳馬がかなり強くて、ニジンスキーも3歳でキングジョージを勝っています。

欧州の有力勢力の使い方を見ていくと、殿下はかなり長距離レースがお好きな様子で、ルールオブローなどの長距離用の馬を購入したり、メルボルンカップなんかにもよく馬を送り込んでいます。クールモア、つまりオブライエン厩舎のほうは一時はほとんど無視していたのですが、一昨年からの不調で、自身の行状を多少は反省したのかどうかは知りませんが(笑)、最近また長距離路線をそれなりに強化していて、ブライアンボルースコーピオンなどを送り込んでますね。

勝ち馬だけみたらそれなりの馬が揃ってますし、スコーピオンが凱旋門賞で同率の1番人気におされたように、強い勝ち方をすれば凱旋門賞でもそれなりに人気になるのですから、ウィークエンドロンシャンなどの前哨戦としての価値はあると思うのですが、出走馬全体を見るとさびしいというのは確かだと思います。

2006年05月28日

2006年30回:東京優駿 目黒記念

日本ダービー
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はアドマイヤムーン皐月賞では枠順、
コース取りの差が歴然と出てしまい4着に敗れ
た。しかし今回は広い東京コースに替わりその
末脚を存分に発揮出来るだろう。
 フサイチジャンクはいかにもダービー向きに見
えるが枠順が不運でここまで外に入ると評価を
下げざるえない。
 メイショウサムソン皐月賞は強い内容で勝ち
2冠の可能性も十分に考えられる。稽古の動き
もよく出来落ちは無い。
 サクラメガワンダー弥生賞皐月賞と不完
全燃焼の競馬が続いている。立ち回り次第では
その末脚は驚異。

 買い目
 3連単1着固定
 10→(2-4-6-9-13-17)
 30点
 3連単フォーメーション
 1着:10.17
 2着:2.6.9.10.17
 3着:2.4.6.9.10.13.14.17
 48点
1 1 スーパーホーネット
1 2 メイショウサムソン
2 3 ロジック     
2 4 × マルカシェンク  
3 5 トーホウアラン  
3 6 × アドマイヤメイン 
4 7 フサイチリシャール
4 8 パッシングマーク 
5 9 サクラメガワンダー
5 10 アドマイヤムーン 
6 11 ヴィクトリーラン 
6 12 アペリティフ   
7 13 × トップオブツヨシ 
7 14 × ジャリスコライト 
7 15 ドリームパスポート
8 16 ナイアガラ    
8 17 フサイチジャンク 
8 18 エイシンテンリュー
目黒記念
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はアイポッパー。天皇賞でもなかなか
いい内容での4着。このメンバーなら確実に
上位の存在。
 相手はトウカイトリック。これまでの重賞戦線
で大崩れなく善戦しているのを評価。ここも上
位争いに加われる。
 格上挑戦のグレートボヤージュに穴気配。
5kg減る斤量が魅力的。東京コースの相性も
良く嵌れば差してくる。
 アドマイヤモナークは天皇賞では崩れたも
ののハンデを考えるとここなら十分戦える。

 買い目
 3連単フォーメーション
 1着:8
 2着:3.9.16
 3着:1.3.4.7.9.13.16
 18点
1 1 × サザンツイスター 
1 2 チャクラ     
2 3 トウカイトリック 
2 4 × フィヨルドクルーズ
3 5 メジロトンキニーズ
3 6 ブリットレーン  
4 7 × ポップロック   
4 8 アイポッパー   
5 9 アドマイヤモナーク
5 10 ダディーズドリーム
6 11 スマートストリーム
6 12 ユキノサンロイヤル
7 13 × エクスプロイト  
7 14 トリリオンカット 
8 15 ホオキパウェーブ 
8 16 グレートボヤージュ
8 17 トウショウナイト 

2006年05月26日

2006年30回:金鯱賞

金鯱賞
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はローゼンクロイツ。3走前の中京記念
内容から中京2000mの適性があると見る。例年
に比べ低レベルな今年なら同馬でもチャンス十分。
 相手はブルートルネード。同型の存在が気にな
るが譲って2番手追走になりそう。それ程ペースが
速くなるとも思えず大崩れはない。
 格下のサンバレンティンが調教が動き穴気配。
 コンゴウリキシオーもすんなり先手が取れればし
ぶとく粘る。

 買い目
 3連単BOX
 3−5−6
 5−6−10
 12点
1 1 セフティーエンペラ
2 2 アサカディフィート
3 3 サンバレンティン 
4 4 エリモシャルマン 
5 5 ブルートルネード 
6 6 ローゼンクロイツ 
7 7 エリモハリアー  
7 8 タイガーカフェ  
8 9 エルカミーノ   
8 10 コンゴウリキシオー

2006年05月25日

Barbaroの続報など

当初117と発表されたプリークネスのベイヤー113に修正されています。ピムリコスペシャルも112から108になったので、ピムリコ全体が4ほど下方修正されたようです。古馬GIの平均が113なので、113でも十分立派な数値です。

Bernardiniは、どうやらベルモントSは回避するようです。


Tuesday Update: Barbaro 'Doing Very Well,' Fund Established

「(Barbaroは)昨日よりは多少良くなっている」と執刀医のRichardson博士。埋め込んだボルトは23本ではなく、27本だったそうです。

Joy Jackson氏は、全ての関係者に感謝の意を表し、「私たち家族は、ケンタッキーダービーでの至福の時から、プリークネスSでの絶望まで、あらゆる感情を経験しました。Barbaroがもう走れないのは、アメリカの公衆にとっても、悲しいことです」と語りました。Gretchen Jackson夫人は、「種牡馬になれるかどうかに関わらず、苦痛のない余生をすごせるようにしたい」とのこと。

手術前のレントゲン写真[1][2]、と手術後のレントゲン写真[3][4]を比べると、凄い骨折だったということがわかりますね。

Connecting With Barbaro: Send a Greeting, Make a Donation

オーナーや調教師へのメッセージ、寄付などを受け付けてます。

Understanding the Threat of Laminitis

蹄葉炎の心配について。
やっぱり脚に熱を持ってるみたいですね。心配ですが、何とか持ちこたえてほしいところ。

A Look Back: Saving Nureyev

同じような骨折から生き残ったヌレイエフの話。


Steve Haskin's Preakness Recap: Triumph & Tragedy
長文なのですが、おもしろかったのはBernardini関するAlbertrani調教師のエピソード。

普段は現実的かつ保守的で、決して空想的なことを言わないAlbertrani師が、昨秋のBCジュヴェナイルの時、「あなた方はこの国で一番強い2歳馬をまだ見ていない」と自身満々に語り、話題を呼んだそうです。

1月にガルフストリームで同師が管理するSongsterという馬が圧勝した時、「あなたが言ってたのはあの馬のことか?」と聞かれた同師は、「違います。Songsterとは別のダーレーの馬で、1月のデビュー戦で4着に敗れているBernardiniという馬です」と語りました。

そして、3月4日のメイドンを7馬身差圧勝した時、「私は昨年の秋、あなたがたは一番強い馬をまだ見ていないといいましたが、もう一度おなじことを言います。あなた方は、将来この馬についての記事を書くことになるでしょう」と語りました。

そして、彼の予言は当たり話を聞いていた記者達は、Bernardiniの記事を書くことになりました。


Gate-crashing, injury unlinked
Matz師、Prado騎手、獣医のZipf博士、他の調教師全員が、「最初のスタートで怪我をしたわけではないだろう」ということで一致しているようです。Prado騎手は、「スタートは完璧だった」と語り、ESPNのコメンテーターを務めるBailey元騎手も、「もし、彼がレース前に故障していたのなら、もっとゲートの出が悪かっただろう」と言います。

個人的には内に切れ込んだときにミスステップをしたような気がします。


Breakdown's visibility called business setback

例年、ベルモントSの観客動員や視聴率は、3冠にチャレンジする馬がいるかどうかによって大きく左右されます。今年は該当馬がいなくなってしまったということだけでなく、Barbaroの故障によってさらに厳しい見通しとなっています。視聴率を担うライトなファン層(casual racing fans)が、プリークネスを目の当たりにして、離れてしまいそうだからです。

NYRAの上席副理事のBill Nader氏は「6月10日のサードレグにぴて、観客数や視聴率を期待するのは難しくなってしまった」と語ります。近年ニューヨークの競馬は観客が集まらず、苦戦が続いているのですが、それに追い討ちをかけることになりそうです。


Dick Jerardi: It's time to stop horsing around

「3冠はもう時代遅れだ」

一般紙ではこういう意見も結構あります。

3冠で勝者となった馬がすぐに引退するのは、怪我もないわけではありませんが、種付け頭数の増加によって種牡馬の経済価値が飛躍的に上がったことにより本質的な原因があります。このため、Smarty JonesやBarbaroクラスの馬を3冠後のレースで走らせるには年間1〜2億円以上の保険料がかかる*一方、古馬のレースの賞金はせいぜい横ばいか減額傾向にあるからです。ですので、種牡馬価値のないせん馬のFunny Cideは、不調ながらも走り続けています。

*血統にもよりますが、ダービーを勝てば25億、2冠で30〜40億、3冠を勝てば60億近い資産価値になります。年間の保険料率は安く見積もっても馬の資産価値の4.5%とのこと。


Revising the Racing Law in New York' (Albany Law School-pdf)

Albany Law SchoolのNYRAの改革案。
時間があったら読んでみます。

2006年05月22日

プリークネスS回顧 -Barbaro手術の経過等

1番人気のダービー馬、Barbaroの故障・競走中止という非常に残念な結果に終わってしまいました。

発走直前にゲートから60mほど飛び出して元に戻されました。そして、簡単な馬体チェックの後スタート。やや出遅れ気味ながら、先頭集団に取り付いたBarbaroでしたが、30完歩ほど走ったところで故障を発生して競走中止、プリークネスSは一転して、悲鳴に包まれました。Smarty Jonesほどの人気はなかったものの、118,402人の観衆の大部分が地元メリーランド州のダービー馬を応援していました。

見た目にわかるくらいにひどく折れ曲がってしまったBarbaroの脚首は、競走生命を立たれてしまったのはもちろんのこと、命に関わる怪我であるということが、素人目にもわかる状況でした。

主戦のPrado騎手[写真1][写真2]や、Matz師[写真]の落ち込み方は見るからに大変なもので本当に気の毒です。Prado騎手は、Matz師に続いて馬場に入ってきたオーナーのGretchen Jackson夫人に「申し訳ありません、申し訳ありません」と涙ながらに繰り返したそうです。そしてGretchen夫人はそんなPrado騎手の肩に手を回し、「貴方は素晴らしい仕事をしたんですよ*」と勇気づけたそうです[記事]。

*実際、Prado騎手のような騎手でなければ、馬群の中にいたBarbaroあれほどスムーズに離脱させることは不可能で、「もっと下手な騎手ならば、Barbaroの命は即座に絶たれていただろう」と言われています[記事]。

そのJackson夫妻は事故がおきたとき唖然としてしばらく何が起こったかもわからなかったそうです。Gretchen夫人は、「悲しいです。負けることは覚悟していました。でもこれは・・・思いもよらなかったことです」と語りました。


■手術の経過

Barbaro out of surgery(DRF)
A dark day for racing(Andew Beyer)

Barbaroはピムリコ競馬場から北へ90分のところにある世界最高峰の治療技術を誇る、ペンシルバニア大学のニューボルトンセンターにレース当日の土曜日午後9時に到着しました。DRFやBloodhorseといった専門各紙は、逐次様子をレポートしています。

そして、現地時間日曜日12:30から、同センターの獣医部門の外科部長Dr. Dean Richardsonによって行なわれました。そして、手術は6時間を越える大手術になりました。そして、手術は一応成功したそうです。Barbaroの負傷個所は、3ヶ所の骨折を含む以下の4箇所。

・ Cannon bone fracture
・ Sesamoids fracture
・ Long pastern fracture (into 20 pieces)
・ Dislocation of the fetlock joint

場所は右の記事の写真と照合するとよくわかると思います(→Figure of Barbaro's Injury)。手術は、自分の脚で体重を支えることを可能にするために、骨折箇所を23個のボルトで固定し、さらに板金で固定したそうです。麻酔から覚めたBarbaroは立ち上がり、餌も食べたそうです。以下の記事に術後のレントゲン写真があります。どれだけすごい手術だったかというのがわかりますね。

Barbaro in stall, post-surgery(Yahoo Sports)
X-ray of repaired area showing pins and screws(Yahoo Sports)
After Successful Surgery, Barbaro's Chances Remain 'Coin Toss'(Bloodhorse)

上のBloodhorseの記事の写真の右奥に写っているMatz師もひとまずは安心といったところで、顔は憔悴しきってらっしゃるようですが少し笑顔も見られます。とはいえ、予断を許さない状況であることには変わりありません。手術後に会見したRichardson博士は、次のように語りました。

"He's still a coin toss probably even after everything went well "
(全てがうまく行ったとしても、運次第であることに変わりはない)

博士は、「非常に難しい手術でした」と所見を述べました。このようなケースは通常即安楽死にしてしまうので、1つ1が致命的な骨折が3つもある症例は見たことがないし、手術の経験もないとのこと。さらに、こういう重いケースでは、金属がフィットするかどうか、細菌による感染や蹄など、他の要素によっても大きく影響されてしまうということです。ただ、Barbaroが非常におとなしくしていることと、骨が皮から飛び出さなかったので、細菌による感染の心配は少ない、という好材料もあるそうです。

そして、術後は脚への負担を軽くするために、プールを利用したリハビリを行なうそうです。上の記事に写真がありますね。難しいのは手術ではなく、リハビリであるということは周知のとおり。Richardson博士も、「強調しなければならないのは、手術の成功は1つ目のステップに過ぎないということです」と述べました。全てがうまく行けば同センターに最低数週間入院した後、数ヶ月を要するリハビリを開始するそうです。


■受け止め方

Tragic Iinjuries are a sad fact of racing life(NY Post)

Barbaro's injury was a tragic thing to happen, not what we were hoping for, but that's racing.
(Barbaroの怪我は、我々が起こってほしくないと願うような悲劇だ。しかし、これが競馬なのだ)

新聞をいろいろ見たところ事態を嘆きながらも、「残念ながらこれも競馬の一部だ(darkside of horseracing)」という冷静な意見が大半を占めています。とはいえ、一部には「最初にゲートを出た時点でなぜもっと注意深く検査をしなかったのか?」という非難の声があがっています。 これに対してメリーランド州競馬協会のチーフ獣医を20年務めてきたZipf氏は、「定められたプロセス(operating procedures)に従って検査したところ、異常は見られなかった。レース開始後、故障したのだと思われます」といいます。

アメリカのファンが早急に誰かを非難したくなるのも十分わかりますが、この件については、「実際にどうだったのかを知ることは不可能(It's impossible to know)」だということみたいです[記事]。もっとも、制度面に問題があるかどうかについては後にきちんとした検証が行なわれていくと思います。

1975年のマッチレースに散ったRuffian、1990年のBCでのGo For Wand、1999年のCharismatic(命は助かる)などが挙げられています。現在、アメリカでこうした事故が起きるのは1000レースに2レース以下の割合だそうです。

また、3冠レースのスケジュールに問題があるのではないか、という意見も出ています。

Injured Elite Horses In a Cast System(Andrew Beye

many people in the sport are sure to wonder if the timing of the Triple Crown races has become too stressful for modern thoroughbreds.
(競馬関係者の多くは近年のサラブレッドにとって、3冠レースのタイミングは負担が多すぎるんじゃないいか、と考えるようになってきた)

Changing the schedule would cheapen the accomplishment of any horse who swept the series
(3冠のスケジュールを変更するすることは、3冠馬の価値を下げてしまうかもしれない)

It may be inaccurate to blame the rigors of the Triple Crown for the defection rate among the leading 3-year-olds.
(3歳のトップホースの離脱する確率が高いからと言って、3冠のスケジュールを責めるのは早計だ)

Beyer氏自身はどちらかというとスケジュールより生産プロセス(インブリード、トレーニングセール等々)の変化に問題があると考えているようです。Nick Zito調教師は以下のように語ります。

this game is getting to be very, very hard. Very difficult. Whatever the reason is, they don't make them like they used to.
(競馬は、年々ハードになり、難しくなってきている。その理由が何であれ、かつてのような使い方はできない)

ついこの間、管理する3歳の有力馬、Protagonistが球節に重度の骨折を負ったZito調教師にとっても他人事ではないのでしょう。ただ、これも長期的な話なので、今回の一件でどうこうという話にはならないように思います。


■Bernardini

一方、気の毒なのが勝ったBernardini。

Barbaro injured; Bernardini wins Preakness
Bernardini camp happy yet sad

"The injury to Barbaro overshadowed a marvelous performance by Bernardini"
(Barbaroの負傷は、Bernardiniの素晴らしいパフォーマンスに影を投げかけた)

Bernardiniは、シェイク・モハメド殿下のダーレー牧場生産・所有の馬。キャリアわずか4戦目での圧勝、ラシックスを使うようになって重賞を2連勝。一気にトップクラスに上り詰めました。

Albertrani調教師は、Bill Mott厩舎で調教助手を務め、Cigarの16連勝にも関わった方です。ゴールの瞬間も複雑な心境で、レース後友人におめでとうと声をかけられるまでは、笑顔も出なかったそうです。勝ったCastellano騎手も、「ゴール板を通過したとき、複雑な気持になったよ。自分にとっては、3冠レースをはじめて制したことは、とても嬉しかった。でも、ゴール板の外で、立ち止まっている馬を見つけて、悲しくなってしまったんだ」と語りました。

パフォーマンスは文句なしです。Brother DerekSweetnorthernsaintがちぐはぐなレースで早めに仕掛けてしまったため、6ハロン1分10秒台というハイペース。これを、早めににまくって先団に取り付き、直線は突き放す一方。仮にBarbaroが万全だったとしても、苦戦は必至だったと思います。キャリア4戦でここまでの強いレースをした例は過去にあまりないと思います。

ついたベイヤー指数は古馬G1の平均である113よりも高い117。これは古馬を含めた今季最高の数値で、昨年のAfleet Alexの112を大幅に上回り、Smarty Jonesの118に迫るものです。

アンドリュー・ベイヤー氏も以下のように評価しています。

His victory might be dismissed as a fluke in view of Barbaro's misfortune, but Bernardini in fact ran a phenomenal race.
(彼の勝利は、Barbaro不幸に関連したフロックだと言われるかもしれないが、実際Bernardiniは非常に素晴らしいレースをした)

勝負付けがすんでしまったと判断したのか、プリークネス出走馬でベルモントSに向かう馬はおらず、SunriverLewis MichaelBluegrass CatSteppenwolferPoint DeterminedBob and JohnHigh CottonJazilのみが出走を予定しています。


■(おまけ)エーピーインディの成績

クラス
区分
着度数
勝率
連対率
単勝回収値
平均連対距離
GI 10-8-7-44 / 69 14.5% 26.1% 126.3% 1,917.0m
GII下(一部) 13-20-6-45 / 123 10.6% 26.8% 54.4% 1,752.5m
年齢 2歳 3-3-1-11 / 18 16.7% 33.3% 32.5% 1,758.5m
3歳 12-11-6-51 / 80 15.0% 28.7% 148.8% 1,788.9m
古馬戦 8-14-11-61 / 94 8.5% 23.4% 31.0% 1,847.4m
性別 牡・騙 14-14-8-69 / 105 13.3% 26.7% 91.3% 1,835.5m
牝馬限定戦 9-14-10-54 / 87 10.3% 26.4% 66.8% 1,780.2m

G1と3歳戦で際立って単勝期待値が高く、人気薄でも一発ある血統だということがよくわかります。GIの平均連対距離は1917mで、これはほぼプリークネスSと同じ距離。短い距離やペースの緩いレースだと差しきれずに格下にもやられるのですが、逆にペースが速くなったり距離が伸び、力勝負になったりすると、G1だろうがなんだろうが急に浮上してきます。

Marlさんがおっしゃるように、今回のプリークネスはこんなエーピーインディのパターンにぴったりと嵌ったように思います。

2006年05月20日

2006年29回:オークス 東海S

オークス
枠番 馬番 本紙 馬名  桜花賞に引き続き大混戦の一戦も新興勢力に
それほど魅力的な存在は見あたらず、ここは順当
桜花賞組みが上位を占めるか。
 本命はアドマイヤキッス桜花賞は勝ち態勢に
入ろうとしたところに嵌った馬に足下をすくわれて
の2着。折り合いに不安なく距離延長も大丈夫で
稽古の動きも良く調子落ちもない。
 相手筆頭に取り上げたいのはフサイチパンドラ
テイエムプリキュアの2頭。両馬共桜花賞はまさ
かの大敗を喫したがここは巻き返しの態勢が整っ
ていると見る。とにかく稽古の動きが抜群で一変
の可能性大。
 新興勢力ではブルーメンブラットを取り上げる。
瞬発力ではトップ馬に引けを取るがしぶとく伸びる
末脚は長くいい脚が使えてこのコースにぴったり。

 買い目
 3連単フォーメーション
 1着:2.11.13
 2着:1.2.11.13
 3着:1.2.6.10.11.13.15.17
 54点
1 1 ブルーメンブラット
1 2 フサイチパンドラ 
2 3 アクロスザヘイブン
2 4 ヤマニンファビュル
3 5 ニシノフジムスメ 
3 6 × コイウタ     
4 7 ユメノオーラ   
4 8 シークレットコード
5 9 カワカミプリンセス
5 10 × アサヒライジング 
6 11 テイエムプリキュア
6 12 キープユアスマイル
7 13 アドマイヤキッス 
7 14 ブロンコーネ   
7 15 × シェルズレイ   
8 16 マイネジャーダ  
8 17 × キストゥヘヴン  
8 18 ヤマトマリオン  
東海ステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はヴァーミリアン。ファブラリーステークスを
除けばダート4戦3勝2着1回。ダートの長い所の
適性が抜群でダイオライト記念では2着馬に大差
を付けて圧勝した。ここも順当に勝つ。
 相手はマイネルボウノット。こちらもダートの長い
所に適性があり稽古の動きもなかなか良く上位争
い必死。
 ハードクリスタルは前走こそ崩れたがそれまでは
安定した成績を残していた。稽古の時計もかなり出
ており好調維持している。
 安定勢力ヒシアトラスは若干距離に不安あり評価
を4番手まで下げた。

 買い目
 3連単1着固定
 12→(3-5-10-11-13)
 20点
1 1 スーパーチャンス 
2 2 レッドストーン  
3 3 ハードクリスタル 
4 4 サイレントディール
4 5 ヒシアトラス   
5 6 シンメイレグルス 
5 7 アサカディフィート
6 8 テンリットル   
6 9 スナークレイアース
7 10 マイネルボウノット
7 11 × アルファフォーレス
8 12 ヴァーミリアン  
8 13 × パーソナルラッシュ

2006年05月18日

プリークネスS戦線06-その1 色々な記事をご紹介

当初は6頭程度しか参戦を表明しませんでしたが、なんだかんだで10頭くらいになりそうですね。

メリーランド州を本拠とするBarbaro。04年のSmarty Jones(フィラデルフィア)、05年のAfleet Alex(デラウェア)につづいて、3年連続で中西部から大物が出ました。熾烈な争いの中で、比較的マイナーな地域の厩舎が勝者となるのは面白いですね。

Steve Haskin's Derby Analysis: The Crown Awaits
BarbaroについてHaskin氏は、「疑いなく、ダービーの歴史の中で最も印象的なパフォーマンスの1つ」と述べています。また、血統やれーすぶりからして、ベルモントSは確実に取れるだろう、したがって、最大の難関はプリークネスSで、(1)開けてきた間隔が急に詰まること、(2)外枠に泣いたBrother Derekとの相対的な差が縮まることが割り引き材料。しかし、この馬の場合、スピード馬についていけるタクティカルスピードを持っているので、問題はないだろうとも。

Take the Inside Post, Please!(Andrew Beyer)
「コース取りを考えると、ケンタッキーダービーでBrother DerekはBarbaroと比較すると9馬身半損している。」とのこと。

Brother Derek Running At, Not Away From, Barbaro
ヘンドリックス師「(残ってた)3番枠を引いておくべきだったんだろうな・・・」

Brother Derek同様、内から無理にまくっていったSweetnorthernsaintもロスの多い競馬だったと思います。プリークネスSはBarbaroとBrother Derek、Sweetnorthernsaintの3頭で接戦になる気がします。

Winners can't afford to bypass breeding shed(Baltimore Sun)

Barbaroの地元、メリーランドの新聞記事。面白いので要約します。

3冠レースで頂点に立った馬は早期引退か現役続行を迫られ、ほとんどが前者を選択します。現役続行した馬の代表として、3〜5歳の3年連続で年度代表馬を獲得、特に4歳時には9戦9勝だったメリーランドのモンスターSpectacular Bidがいます。毎年3冠レースで上位に来た馬はほぼ例外なくSpecacular Bidか、Secretariatと比較されます。この2頭は、過去40年くらいのなかではそれだけ際立った存在だと受け止められているのです。

この記事によると、スペクタキュラービッドは走るたびに保険料が上がり、4歳時には100万ドルの保険料がかかったそうです。つまり、走ることには何の経済的なメリットはない状態になってしまったのですが、それでも、オーナーのMeyerhoff氏はBidの走る姿を見るために現役を続行させたそうです。

BarbaroのオーナーであるJackson夫妻のもう一頭のダービー出走馬であるShowing Upを管理しているTagg師(Funny Cideの調教師でもある)は、「最近リスクを取るには馬の価値が上がりすぎてしまった。もしBarbaroが3冠馬になれば、その価値は55億円を超えるだろう」と語ります。

仮に、20億円の馬がいるとして、その保険料は安く見積もっても4.5%で、9000万円。これに加えて、騎手と調教師への支払いが6000万円、さらに輸送費が1000万円。4歳で仮に3億円稼ぎ出したとしても、馬主の手元には半分以下しかのこりません。そして、実際に3億稼ぐ保証はどこにもない。その一方で、今すぐ種牡馬入りし、80〜100頭の牝馬に500万円から1000万円の種付け料で種付けを行なえば、1年に4〜10億円の金額が確実に入ってくる。

つまり、馬主は確実に入ってくる4〜10億円と、入ってくる保証のない2億円を比べることを余儀なくされます。かつては、種付け料が安かった上に種付け頭数も多くても40頭前後だったので、トップホースでも古馬として走らせることが可能だったわけです。

「しかし、Jackson夫妻は十分に裕福で、お金に拘泥しないで競馬に参加できる数少ない馬主なのです」と同師はいいます。将来的には凱旋門賞への参戦も示唆しているJackson夫妻のチャレンジ精神と、Barbaroの怪我なくレースを続けられることを期待したいです。


久々に薬物関係。

Lactic Acid Is Not Muscles' Foe, It's Fuel(NY Post)

「(運動能力にとって乳酸が有害物質だというのは)古典的な誤りである」というUCバークレーの先生。これが本当ならミルクシェイクはむしろ運動能力を下げるということになりますね。

 

2006年05月12日

2006年28回:ヴィクトリアマイル 京王杯SC

ヴィクトリアマイル
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はラインクラフト。短距離路線ではトップの力
を示しており、牝馬限定のここは負けられない一戦。
稽古の動きも抜群に良くここは順当に勝ちきる。

 相手筆頭はエアメサイア。能力的にはラインクラフト
とひけは取らないが距離適性で一歩劣る。大外枠も
懸念材料。

 昇り馬アグネスラズベリが怖い存在。4連勝中と絶
好調で稽古の動きも抜群。初重賞だが勢いが怖い。

 チアフルスマイルも稽古の動きが良かった。中1週
であれだけの追い切りが出来るのは好調の証。

 買い目
 3連単1着固定
 6→(4-7-10-13-14-18)
 30点
1 1 ダンスインザムード
1 2 マイネサマンサ  
2 3 ジェダイト    
2 4 × スナークスズラン 
3 5 コスモマーベラス 
3 6 ラインクラフト  
4 7 アグネスラズベリ 
4 8 オーゴンサンデー 
5 9 レクレドール   
5 10 × ヤマニンシュクル 
6 11 ロフティーエイム 
6 12 ショウナンパントル
7 13 × ディアデラノビア 
7 14 チアフルスマイル 
7 15 デアリングハート 
8 16 ヤマニンアラバスタ
8 17 アズマサンダース 
8 18 エアメサイア   
京王杯スプリングカップ
枠番 馬番 本紙 馬名  出遅れ、出負けとここ2戦全く力を出せて
いないシンボリグランが名手起用で巻き返
しを図る。ゲートさえまともならここはあっさり
勝たれても不思議はない。

 相手は稽古が動いたグレイトジャーニー
距離も東京コースなら問題ないだろう。

 インセンティブガイは前走で不可解な大敗を
喫したが短期放牧を挟んで立て直してきた。
稽古のの動きも良く巻き返し必死。

 東京巧者のテレグノシスが一度叩かれ、得意
コースで上昇してくる。その末脚はまだまだ衰え
は見えない。

 買い目
 3連単1着固定
 9→(3-4-7-8-10-12)
 30点
1 1 ロードフラッグ  
2 2 トールハンマー  
3 3 グレイトジャーニー
3 4 テレグノシス   
4 5 ローエングリン  
4 6 ネイティヴハート 
5 7 インセンティブガイ
5 8 × フジサイレンス  
6 9 シンボリグラン  
6 10 × ニシノシタン   
7 11 プレシャスカフェ 
7 12 × オレハマッテルゼ 
8 13 グランリーオ   
8 14 アルビレオ    

2006年05月10日

ケンタッキーダービー妄想大会結果

週末、サーバのトラブルでMovable Typeが動かなくなってしまっていたので、久しぶりの更新です。

ケンタッキーダービー妄想大会結果

http://dayatom.com/files/upbbs/img/626.gif


なんと私が優勝してしまいました。優勝した方には何か語っていただこうかと思っていたので、自分で語ります。どうも締まりがありませんがご容赦ください。


Barbaroを追いかけるようになったきっかけは、昨年暮れに行なわれたかつてのG1、ローレルフューテュリティ。「Dynaformerのくせに2歳のステークスでレコード勝ちしてるのがいる」というので、注目するようになりました。応援していたもう1頭、Stevie Wonderboyが骨折したので、こちらと心中することに。

しかし、こんな時期に重賞ですんなり先行できるDynaformer産駒なんて見たことがありませんでした(笑)。さらにフロリダダービーでは初の良馬場のダートを跳ね返し、いい勝負根性を見せました。その一方、東海岸勢の下馬評が低かったのと、間隔が開きすぎる点から不安もありました。枠にも恵まれましたが、距離伸びての上昇が出走メンバーの中で相対的に大きかったのだと思います。もともと、成長力のある血統なので更なる成長を期待したいです。Brother Derek なども巻き返してくるでしょうし、面白い戦いが見たいですね。

AtswhatimtalknboutDyneverImperialismNorse DancerLinamixな面々・・・などなど、私の応援する馬は欧米問わずイマイチ君ばかりなのですが、別にイマイチ君だから応援するのではなく、応援する馬が勝手にイマイチ君になっていくのであります(泣)

今年はBarbaroStevie WonderboySir PercyCarlotamixと、応援する馬が例年になく有力な位置にいるので、期待しています。あと、三度の飯より外ラチが好きなSpeciosaも魅力ありますね。



たくさんの方に参加していただき、盛り上がることができました。
ありがとうございました。また来年も開催したいと思います。

2006年05月05日

2006年27回:NHKマイルC 京都新聞杯 新潟大賞典

NHKマイルカップ
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はフサイチリシャール皐月賞は早め先
頭から押し切りを狙ったが後続に捕まり5着。東
京のマイルは皐月賞より競馬はやりやすいはず。
大外枠がやや引っかかるが能力で押し切る。

 相手はマイネルスケルツィニュージーランド
トロフィー
組みはいままで結果が残ってないが馬群
を割っての差しきり勝ちに能力の高さが見られる。

 ロジックは切れ味不足で勝ちきれなくて重賞で
入着を繰り返しているが大崩れもしなく馬券圏内を
外していない。長くいい脚が使えるので東京コース
がプラスに働けば上位に迫れる。

 ダイアモンドヘッドは春2戦は距離が長かったよう
に見えた。稽古の動きが抜群によく穴一考。

 買い目
 3連単2頭軸マルチ
 1.18→4.6.10.15.16
 30点
1 1 マイネルスケルツィ
1 2 ファイングレイン 
2 3 モエレフィールド 
2 4 × アポロノサトリ  
3 5 モエレソーブラッズ
3 6 ロジック     
4 7 エムエスワールド 
4 8 ステキシンスケクン
5 9 ゴウゴウキリシマ 
5 10 ダイアモンドヘッド
6 11 タガノバスティーユ
6 12 ユウカージナル  
7 13 アドマイヤカリブ 
7 14 セレスダイナミック
7 15 × キンシャサノキセキ
8 16 × ディープエアー  
8 17 ドラゴンウェルズ 
8 18 フサイチリシャール
京都新聞杯
枠番 馬番 本紙 馬名  2歳時ダービー候補の一番手に挙げられていた
ものの骨折で休養に入っていたマルカシェンク
ここからダービーを目指す。稽古の動きも抜群で
ここはあっさり通過しそう。

 相手はアエローザ。新馬、特別と連勝している。
本格化はまだまだ先かもしれないが新馬戦で見せ
た切れ味は強烈で能力の高さを見せつけた。

 マイネルポライトは初重賞だった毎日杯で伸びき
れずの5着だったが勝った馬が強すぎた。この相手
なら。

 アペリフィフは前走の勝ち方がなかなか優秀で
ここでどれだけ出来るか試金石。

 買い目
 3連単2頭軸マルチ
 3.6→1.2.7.8.10
 30点
1 1 アペリティフ   
2 2 マイネルポライト 
3 3 マルカシェンク  
4 4 タニノディキディキ
5 5 トーホウアラン  
6 6 アエローザ    
7 7 × オーキッドコート 
7 8 テューダーローズ 
8 9 × セレスケイ    
8 10 × エリモエクスパイア
新潟大賞典
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はエイシンドーバー。重賞戦線でも常に
上位をにぎわしておりまだまだ底を見せていな
い。素質馬が揃った上位拮抗の一戦だがハン
デも手頃で十分チャンスある。

 相手はヴィータローザ日経賞リンカーン
と3馬身差はこのメンバーなら実績上位の存在。
直線坂のないコースも向くはず。

 オースミグラスワンもまだまだ底を見せていな
い魅力がある稽古の動きが上昇しており能力が
出せれば差はない。

 グラスボンバーは休み明けを苦にしないタイプ。
実績はこの馬が一番上。

 買い目
 3連単1頭軸マルチ
 10→(1-5-11-15)
 36点
1 1 ヴィータローザ  
1 2 コンゴウリキシオー
2 3 アサクサキニナル 
2 4 エリモシャルマン 
3 5 オースミグラスワン
3 6 ホオキパウェーブ 
4 7 カナハラドラゴン 
4 8 フサイチアウステル
5 9 エルカミーノ   
5