2006年09月30日

2006年51回:スプリンターズS

スプリンターズステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  ここ数年日本の短距離路線は手薄で外国馬に
太刀打ち出来ていない。今年も日本の新星が出
てきていないのでやはり外国馬を中心に。本命は
テイクオーバーターゲット。来日10日で挑んだセン
トウルS
はいかにも前哨戦の乗り方でも2着と好走。
稽古も積まれ状態は更に上昇しており世界の短距
離王がここも圧勝する。
 相手はレザーク。イギリスの1200のG1を2連勝と
もっか絶好調。日本の速い馬場にも対応できそうで
勝ち負け必死。
 昨年の覇者サイレントウィットネスは今期今イチの
成績が続いている。得意の1200に戻り十分巻き返
しの余地があると見る。
 日本馬では春のスプリント王オレハマッテルゼ
使い込まれるより鉄砲の方がいいタイプで仕上がり
もまずまずいい。速い先行馬を先に行かせて好位
差しが出来れば外国馬を破るのも考えられる。

 買い目
 3連単2頭軸マルチ
 3.13→1.5.7.14.15.16
 36点
 13.14→1.3.5.7.15.16
 36点
1 1 × ビーナスライン  
1 2 タガノバスティーユ
2 3 レザーク     
2 4 メイショウボーラー
3 5 × シーイズトウショウ
3 6 ゴールデンキャスト
4 7 オレハマッテルゼ 
4 8 キーンランドスワン
5 9 ベンバウン    
5 10 ブルーショットガン
6 11 タマモホットプレイ
6 12 シンボリエスケープ
7 13 テイクオーバーターゲット
7 14 サイレントウィットネス
8 15 × ステキシンスケクン
8 16 × チアフルスマイル 

2006年09月29日

2006年50回:シリウスS 札幌2歳S

シリウスステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はサンライズキング。前走同コース
のOPレースを完勝。稽古の動きも相変わ
らず抜群に良くここもすんなり押し切る。
 相手はメイショウバトラー。長期休養明け
の3戦で初戦こそ大敗したもののその後
重賞2連勝と相当強い内容を見せている。
距離に不安もなくここも当然上位争い。
 トラストスターは中京コース2勝と好相性。
斤量52がいかにも不気味。
 ツムジカゼは休み明けの前走を快勝。
今回も嵌れば末脚驚異。

 買い目
 3連単1着固定
 3→(1-2-5-6-12)
 20点
1 1 トラストスター  
2 2 メイショウバトラー
2 3 サンライズキング 
3 4 ナイキゲルマン  
3 5 ツムジカゼ    
4 6 × オースミヘネシー 
4 7 アンドゥオール  
5 8 キネティクス   
5 9 カフェオリンポス 
6 10 サイレントディール
6 11 セフティーエンペラ
7 12 × ワンダーハヤブサ 
7 13 モエレトレジャー 
8 14 メイショウスイセイ
8 15 ハギノベルテンポ 
札幌2歳ステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はニシノプライド。スピード豊か
で非常に素質を感じさせる。素質開花
はまだ先かもしれないがここは能力で
押し切って欲しい。
 相手はナムラマース。前走コスモス
でレコード勝ちと相当高い完成度を
見せている。
 良血フサイチオフトラは勝ち時計
平凡ながら新馬勝ち。どこまで上昇
しているか。
 ビービーガルダンはスタートセンス
良く出来も上々。展開一つで粘り込む。

 買い目
 3連単1着固定
 3→(2-4-7-8-9)
 20点
1 1 スイングロウ   
2 2 ビービーガルダン 
3 3 ニシノプライド  
4 4 × アドマイヤヘッド 
5 5 ブラックシャンツェ
5 6 マイネルビジュー 
6 7 フサイチオフトラ 
6 8 ナムラマース   
7 9 × イクスキューズ  
7 10 ガルヴァニック  
8 11 ウインボールド  
8 12 クレバードラゴン 

2006年09月24日

2006年49回:神戸新聞杯 オールカマー

神戸新聞杯
枠番 馬番 本紙 馬名  今年の神戸新聞杯はこれといった夏の
昇り馬が見あたらず春の勢力のまま移行
しそう。本命は2冠馬メイショウサムソン
順調に夏を乗り切り稽古の動きも抜群で
トライアルとは思えない出来の良さ。ここ
は順当に勝ちきる。
 相手はダービー2着馬アドマイヤメイン
まだまだ調教時計が今イチで本調子には
遠い気がするが先手を取ればしぶとくコー
ス的にも有利に働く。
 ダービー3着のドリームパスポートは骨折
の影響がどれだけあるか。稽古では末鋭く
伸ばしておりあまり心配はいらなさそう。
 唯一の昇り馬タマモサポートは春のトライ
アルでは歯が立たなかったがどこまで上位
との差を詰めてきてるか楽しみ。

 買い目
 3連単1着固定
 2→(3-5-9-13-16)
 20点
1 1 エリモエクスパイア
1 2 メイショウサムソン
2 3 × アペリティフ   
2 4 オープンセサミ  
3 5 × フサイチリシャール
3 6 テンシノコンコルド
4 7 ディープエアー  
4 8 チョウカイサンデー
5 9 タマモサポート  
5 10 マストビートゥルー
6 11 ソングオブウインド
6 12 リキサンポイント 
7 13 ドリームパスポート
7 14 トップオブサンデー
8 15 マイネルポライト 
8 16 アドマイヤメイン 
オールカマー
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はスウィフトカレント。今年の3戦を
見るとようやく素質開花したと思わせる末
脚だった。賞金的にはここは絶対勝ちたい
はずで調子落ちも見られない。
 相手はバランスオブゲーム。休み明け、
中山コースと得意条件が揃っており斤量も
58なら問題ないはず。同型馬の存在が若
干気になるがそこは能力でカバーする。
 ヴィータローザは夏の2戦は末脚届かず
の惜敗続きだった。斤量の1kg減と得意
の中山コースで逆転の目もある。
 良血馬エアシェイディがようやくここまで
上がってきた。稽古の動きが抜群によく一
気にG1戦線に名乗りを上げるか。

 買い目
 3連単1着固定
 3→(1-5-8-11-14)
 20点
1 1 ヴィータローザ  
2 2 スプリングシオン 
2 3 スウィフトカレント
3 4 コスモバルク   
3 5 バランスオブゲーム
4 6 グラスポジション 
4 7 ウインジェネラーレ
5 8 × タイガーカフェ  
5 9 アルファフォーレス
6 10 ディアデラノビア 
6 11 × ドリームパートナー
7 12 メジロマントル  
7 13 ラヴァリージェニオ
8 14 エアシェイディ  
8 15 メテオバースト  

2006年09月17日

2006年48回:エルムS

エルムステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はタガノゲルニカ。休養明けの
2戦は一息の内容で3着続き。しかし
前走後しっかり稽古が積まれており
上昇気配。
 相手はオーガストバイオ。前走はや
や中途半端な競馬になってしまい伸び
きれなかったが内枠からスムーズに先
行出来れば変わり身ある。
 連勝でオープン勝ちのトーセンブライト
が本格化気配。稽古の動きも良く上位と
互角の評価。
 サカラートは休み明けをあまり苦にしな
いタイプで実績的に上位の存在。

 買い目
 3連単フォーメーション
 1着:1.8.13
 2着:1.7.8.13
 3着:1.2.7.8.9.10.11.13
 54点
1 1 オーガストバイオ 
2 2 × ヒカルウイッシュ 
3 3 ジンクライシス  
4 4 タイギャラント  
4 5 タイムパラドックス
5 6 ドンクール    
5 7 サカラート    
6 8 トーセンブライト 
6 9 × パーソナルラッシュ
7 10 × ヒシアトラス   
7 11 × ワイルドワンダー 
8 12 ロードマジェスティ
8 13 タガノゲルニカ  

2006年09月16日

2006年47回:ローズS セントライト記念

ローズステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はフサイチパンドラ桜花賞は不可解な
大敗を喫したがオークスで底力あるところを見せ
る2着と好走。この秋初戦は稽古で素晴らしい
動きを披露しており能力的にここはあっさりか。
 相手はアドマイヤキッス。春のクラシックでは
2冠とも1番人気を裏切った形になったが能力
があるところは見せ続けた。稽古もしっかり積
まれておりここも大敗は考えづらい。
 古馬混合重賞マーメイドSを豪快に差しきっ
ソリッドプラチナムが春の実績馬にどこまで
迫れるか。
 ニシノフジムスメの課題はゲート。スタート
五分で春の実績馬と遜色の無いレースが
出来るはず。

 買い目
 3連単1着固定
 8→(2-3-7-13-14-17)
 30点
1 1 ペケジェイ    
1 2 × パーフェクトジョイ
2 3 ソリッドプラチナム
2 4 ハンドレッドスコア
3 5 サンヴィクトワール
3 6 ティアラプリンセス
4 7 × ヤマトマリオン  
4 8 フサイチパンドラ 
5 9 シフォンベール  
5 10 シェルズレイ   
6 11 チヨノドラゴン  
6 12 ステラマドレード 
7 13 アドマイヤキッス 
7 14 ニシノフジムスメ 
8 15 ワイキューブ   
8 16 ホウショウルビー 
8 17 × シークレットコード
セントライト記念
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はフサイチジャンク。ダービーでの大
敗がやや気になるが実績ではこの馬が一番。
稽古の動きもよく仕上がりに不安なし。
 マツリダゴッホは夏の札幌で古馬1000万下
を取りこぼすことなく勝ちきり存在感を見せつけ
た。是非ともここで権利を取りたいところ。
 長距離で力を見せたミレニアムウイングが伏
兵候補。この夏で大きく成長を見せての2連勝
と絶好調で勢いで権利が取れるか。
 桜花賞キストゥヘヴンはここから始動。
距離と相手がぼばと条件は苦しいがG1馬の
底力を見せて欲しい。

 買い目
 3連単1着固定
 13→(2-3-8-10-11-14-17)
 42点
1 1 ダイワバゼラード 
1 2 キストゥヘヴン  
2 3 × テンシノゴールド 
2 4 ミストラルクルーズ
3 5 トウショウシロッコ
3 6 ユキノアサカゼ  
4 7 ニシノアンサー  
4 8 × ネヴァブション  
5 9 トーセンシャナオー
5 10 × ニシノフリーダム 
6 11 マツリダゴッホ  
6 12 トロフィーディール
7 13 フサイチジャンク 
7 14 × インテレット   
8 15 マイネルハイアップ
8 16 パッシングマーク 
8 17 ミレニアムウイング

凱旋門賞へ向けて5−ペネトロ指数と勝ちタイム

以下は、1993年以降の凱旋門賞をペネトロ指数順に並べてみた表です(一番右のカラム(Lv)は、ペネトロ指数の順位から、勝ちタイムの順位を引いたもの。つまり、プラスだと馬場と比較して時計が早い、マイナスだと馬場の割にタイムが遅い) 。


勝ち馬
馬場状態
ペネトロ指数
勝ちタイム
Lv
1997
Peintre Celebre
Good To Firm
2.9
2.24.6(R)
0
2004
Bago
Good
3.0
2.25.0
0
2000
Sinndar
Good
3.0
2.25.8
0
2002
Marienbard
Good
3.2
2.26.7
0
2005
Hurricane Run
Good To Soft
3.3
2.27.4
0
1994
Carnegie
Good To Soft
3.3
2.31.1
-2
1996
Helissio
Good To Soft
3.4
2.29.9
+1
1998
Sagamix
Soft
3.6
2.34.5
-2
1995
Lammtarra
Heavy
3.9
2.31.8
+1
2001
Sakhee
Heavy
4.3
2.36.1
-1
2003
Dalakhani
Heavy
4.4
2.32.3
+2
1993
Urban Sea
Heavy
4.4
2.37.9
-1
1999
Montjeu
Heavy
5.1
2.38.5
0

ほとんどタイム順になりました。勝ちタイムとペネトロは明確な相関関係があるのがわかりますね。おおざっぱに見て、ペネトロが0.1上がれば約1秒(0.7程度)、勝ちタイムが遅くなるような感じですね。

ペネトロが3を切ればほとんど日本のパンパンの良馬場と変わらず、3.3前後で2〜3秒遅いくらい、3.5を越えると2分30秒を切るのが難しくなってきます、そして4.0を越えると2分35秒近くなります。エルコンドルパサーが出た1999年は5.1で、2番目に悪い年よりも0.7も悪いというひどい不良馬場。これで、アーバンシーのタイムとあまり変わらないのですから、時計的にもかなり優秀だというのがわかります。また、ハリケーンランが制した昨年は直前に大雨が降ったので、レース実施時はもう0.1くらい悪かったかもしれません。

馬場状態によって勝ちタイムが15秒近くも異なるなんていうG1は今の日本にはありません。過去のレースでも馬場が合わずに多くの超一流馬が涙をのんでいます。そういう意味でも非常に難しいレースです。

何度か書いたように、フォワ賞、ニエル賞の日は3.2、ディープインパクトのスクーリングが行われた日は3.3でした。ディープインパクトの陣営としてはできれば3.0近く、なんとか3.5以内でやりたいところだと思います。パリは今週は少し雨が降っていたようですが、来週はとりあえず晴れの予報が続いています。


2006年09月15日

凱旋門賞へ向けて4−ディープインパクトの調教

ディープインパクトのスクーリングに関するParis Tufrの記事です。逐語訳ではありませんのでご容赦を。

■ スクーリング前の記事

ディープインパクトは、明日スクーリングに臨む。凱旋門賞当日は、「神格化された馬」(pur-sang deifie)を見るために、3000人から5000人の日本人が詰めかけると思われる。

(欧州では)国際化と路線の個別化により「3冠という観念はすでに、ダメになってしまった」(Le notion de a ete galvaudee)。歴史的には、約5ヶ月の間に3歳馬が1600mのギニー、2400mのダービー、そして2900mのレースを制することを意味していて、フランスでは、「プールデッセデプーラン 」、「仏ダービー」、そして、「ロワイヤルオーク賞」の3レースのことを指していた。しかし、国際化と路線の個別化により、その概念は「空文化」(tomber cette notion en desuetude)した。

1年前、ディープインパクトは、冬から始まるトライアルレースに参加し、4月の2000mで行われるギニー(皐月賞)を制して以来、格の違うレースを見せ、21年ぶりに3冠を制した。

ジャパンカップ(アルカセットが勝ち、最後方から追い込んだハーツクライはゴールして2完歩後にこれを差した)に参加するのを思いとどまり、7戦全勝のままクリスマスに行われる有馬記念に挑んだ。「予定通りの違い」:古馬との初対決、「予定外の出来事」:クリストフ・ルメール騎乗のハーツクライが逃げたという戦略の変更、「予定通りだったこと」:ディープインパクトが後ろから競馬したこと、「結果」:ディープインパクトは、勝ち馬との差を詰めきれず、2着に敗れた。

年が明けてから関係者は、池江調教師がステイゴールドで制しているドバイへの参戦を考えた。しかし、アスコットなども検討した結果、下半期のレースで遠征を行うことを決め、名高い凱旋門賞への参戦を決めた。その間にこのリーディングサイヤー、サンデーサイレンスの産駒は3000mの阪神大賞典、3200mの天皇賞、2200mの宝塚記念を勝った。そして、賞金総額は10億円(700万ユーロ)を突破した。レース分析をする者達はディープインパクトの最後の末脚を正確な時計で測っているが、2000mから最後の3000mの末脚はスピード違反だという。まるでスプリンターと間違われるような脚を見せる。

日本の競走馬輸送に関する規定は、2ヶ月以上国外に出る場合は長期にわたる着地検疫を義務づけている。従って、滞在が2ヶ月以上を越える場合、年内のレースを使うことが不可能になる。このような事情があったため、キングジョージでよい競馬をしたハーツクライは、ジャパンカップ有馬記念への参戦をするために、滞在期間を延長せず、凱旋門賞をパスすることになった。ディープインパクトも、レース後即帰国することになる。この点について、Patrick Barbe(社台の代理人、豊騎手のフランスにおけるエージェント)「スケジュールは、簡単ではない。凱旋門賞のようなレースに参加する場合、意見は真っ二つに分かれている。半年前から滞在して現地の環境に慣らすべきだという意見と、レース直前に輸送するべきだという意見だ」と語る。

Barbe氏はまた、「日本のチャンピオンジョッキーである豊は、ディープインパクトが一番強い断言しています。ディープインパクトは、馬体的には特別なわけではないが、実際に走らせると特別な走りをする。豊は、デビュー以来ずっと乗り続けて、馬を落ち着かせてきた。豊が乗って以来、落ち着けるようになり、ずっと前半リラックスして、差す競馬をしている。日本でディープインパクトを見た人は、自分達はシーバードやセクレタリアートニジンスキークラスの馬の目撃証人になっている、という点で一致している。非常に単純だ。一度追い出すと、他の馬の倍のスピードで走ることができる。そして、個人的にはエルコンドルパサーよりもワンランク上の馬だと思う」

ディープインパクトは、スパーリングパートナーを伴ってシャンティにやってきた。明日は、Laffon-Parias厩舎の調教パートナーと共にスクーリングを行うことになるだろう。

参考記事:
DEEP IMPACT :compte a rebours engage
http://www.paris-turf.com/archives/06/09/13/encours/quotidien/unept/accueil_body.html


■スクーリング後の記事

50人を超える報道陣が集まった。当初の予定時間は9時半だったが、多くのスターがそうするように、ディープインパクトも1時間ほど遅れてやってきた。ペネトロは3.3だった。

馬体はまったくもって非常に平凡だったため、調教パートナーと区別はつかなかった。三本の脚が白く、高さは1m60cmほど、そして豊騎手が騎乗していた。日本の記者達だけが見分けることができた。西欧に対して長らくコンプレックスを抱いてきた国からやってきた大使だ。ShiroccoHurricane Runなどのライバルと比べると、50キロほど軽い(出国時の体重は453kgだったそうだ)。馬体は小さい、首は短く、胸前は開いている、そして、とりわけ後脚が発達している。全体的に「なかなかのバランス」(assez bien equilibre)である。とはいうものの、はっきり言えば調教パートナー達と似たり寄ったりの馬体だった。

ロンシャン競馬場の2400mの広いコースに出ると、元気な証である少し後脚を蹴り上げるしぐさを見せ、そしてスクーリングを開始した。まず驚いたのはLaffon-Parias厩舎が用意した2頭の調教パートナーのうちの1頭が調教を嫌がり、すぐに離脱してしまった。もっと速く走ることもできたが、ディープインパクトはパートナーの後ろでよく折り合っていた。くだりに入ると、2頭は加速を開始した。ゴール前800mになってついにディープインパクトはストライドを大きく伸ばし、ついに大きなアクションを見せ始めた。そして、ゴール前300mでまだ余力のある調教パートナーに楽に並びかけ、最後は2馬身差をつけてゴールした。

はっきり言って、ディープインパクトは我々に強い印象を与えなかった」(Soyons francs: Deep Impact ne nous a pas impressonnes)。単に、新しい環境に慣れるためにやるべきことをやったに過ぎなかった。

豊騎手は「満足している。これまで乗った馬の中ではトップである」と、コメントした(注:既報のため省略)。

調教師の池江康郎(会見の最後に現われ、謎めいた写実主義の俳優、北野武よりも少しだけ表現力に富んだところを見せた)は、「ディープインパクトは、8月に日本にやってきた。今日はロンシャンの環境に慣れさせるのが目的だった。今日は800mを50秒程度で追うように指示を出した。確かに、7月以来走ってないが、凱旋門賞までにはトップのコンディションに持っていかなくてはならない。我々は、シロッコやハリケーンランといった馬たちが素晴らしい馬であることを先週再認識したし、彼らと戦えることを誇りに思う。しかし、我々はチャレンジ精神を持って彼らに挑む」(注:Paris Turfは池江調教師を「金子真人」と誤植)

Patrick Barbe氏は、「今日は本気で走ったわけではない。単にロンシャン競馬場を教えただけだ。自分は、ディープの価値を知っている。エルコンドルパサーよりも強い。彼は既に重馬場で3200mのレースを制している。もちろん日本の重馬場とこちらの重馬場が違うことは知っているが、フランスの重馬場がディープインパクトにとって大きな問題になるとは思わない。昨年、記者達に“どの馬が凱旋門賞が勝つか?” ときかれて私はハリケーンランだと答えた。しかし、今年はディープインパクトだろうと答える。」そして、Patrick Barbe氏は(調教語も)その意見を変えなかった。

参考記事:
Impact dans dix-sept jours(Parcours de reconnaissance de DEEP IMPACT)
http://www.paris-turf.com/archives/06/09/14/encours/quotidien/unept/accueil_body.html


■感想

「フランスには三冠の概念はもうない」というのは知っていましたが 改めて説明を要するほどになってるとは。色々面白いですね。

ペネトロは3.3。フォワ賞が行われた日の3.2とあまりかわらず、武豊騎手も「馬場は良かった」と言ってましたね。Sporting Lifeでは21秒台の時計が出たといっていますが、Paris Turfではそうは言ってません。 軽く追っただけで、調教パートナーを千切っているわけでもなく、池江氏も「やろうと思えばもっと速い時計は出た」と言っていますし、報じられているように、800mを50−38−12程度の時計だったんじゃないかと思います。

後段の記事は一見批判的な記事にも読めますが、一部に報道されているように、批判的とかシビアということではなく、日本から大量の報道陣を引き連れてやってきたスターホースに対して、まだ半信半疑といった感じです。馬券を買う人に向けての記事ですから、粉飾した表現は使わず、日本に来る大物に日本の専門紙などが向けるのと似たような視線だと思えばいいと思います。

記事中にディープの馬体を評して「Assez Bien」とした表現があります。直訳すれば「良い」になりますが、これは成績表の5段階で言えば3、10段階で5か6程度の成績です。つまり、「普通」ないし「平均点」。ちなみに、自分はこの成績を取ってぬか喜びしたことがあります(苦笑)

ところで、

インパクト現地で話題沸騰(nikkansports)
http://www.nikkansports.com/race/horseracing/arc/p-rc-tp0-20060915-90145.html

この記事上のスクーリング後の記事がソースだと思うのですが、「評論家の話として「エルコンドルパサーより上(略)」とあります。この「評論家」は、Patrick Barbeさんでフランス人ではありますが、社台の代理人です。ですから、これは中立な立場からの評論ではなく陣営側の見方です。細部において多少の誇張があるのはしょうがないと思いますが、これでは記事のトーンが完全に違うふうに伝わってしまいますね。

2006年09月14日

凱旋門賞へ向けて3−ヴェルメイユ賞

若干籐が立ってますが、続けます。

ヴェルメイユ賞回顧

Mandeshaは(昨年)古馬に開放されたヴェルメイユ賞において10頭のライバルを制した。勝ちタイムの2.29.2は十分印象に残るものであった。Mandeshaは、「ヴェルメイユ賞における驚くべきもの」(Merveille du Vermeille)(注:韻を踏んでます)であった。ペネトロは3.2で「速い馬場」(piste rapide)だった。

4頭の古馬が7頭の3歳馬に立ちはだかった。そして、古馬たちは十分に実力を発揮し、中でもMontareRoyal Highnessは十分な走りを見せて2・3着を確保した。しかし、Mandeshaの圧倒的な優勢を覆すことはできなかった。

レース序盤は逃げるTime OnMysterious Linaがぴったりマークする格好、更にそれに続いてWurfscheibeFreedoniaが続き、さらにその横にMontareRoyal Highnessが並んで続いた。ペースは、「比較的よどみのないペース」(rythme relativement soutenu)で流れた。Mandeshaは馬群の真中でやや掛かり気味だった。直線に入り、スタンド前でもTime OnMysterious Linaはまだ先頭に立っていた。そして、しかし、これらの2頭をスミヨンの仕掛けに反応したMandeshaがたったの数歩で「ロケット」(fusee)のように抜き去り、残り200mで勝負を決めた。

マイルのアスタルテ賞からこのレースを勝ったということは、普通のことではない。過去に2300mのレースを勝ったことはあった(ロンシャンのリステッド)が、それは何かを保障するものでもなかった。2着に入ったMontareは逆に長距離からの参戦だった。3着のRoyal Highnessは、2005年は悪い馬場に泣いて12着だったが、今回はいいレースができた。

関係者の事前の発表では、このあとMandeshaにとっておそらくベストの距離であろう2000mのオペラ賞に向かう予定だった。しかし、2400mでの勝ち方は、凱旋門賞に挑戦する資格があることを十分に示すものだった。管理するRoyer-Dupre師は近い内に結論を出すだろうが、1ついえるのは、MontareRoyal HighnessよりもShiroccoPrideHurricane Runといったメンバーを倒すほうがはるかに大変だということだ。 Mandeshaはアガカーン殿下の娘であるZahra王女の持ち馬。アーリントンミリオンハリウッドダービーで2着になったManndarmの姪にあたる。

Royer-Dupre師の話「語るべきことは多くはない。素晴らしかった。当初はオペラ賞に出る予定だったが、情勢はかわってきた。ただ、凱旋門賞への参加は多くのこと、特に馬場状態に依存する。もし、重馬場(lourd)になるのであれば、参加しない。なぜならこの距離での重馬場は明らかに向いていないからだ。オーナーと検討する。」

Zahra王女の話「祖父の代からの古い血統の馬で勝てたことを嬉しく思う。この馬の走りを見たのは初めてで、今回もこないほうが良いといわれていた。この馬の成功を誇りに思う。場合によっては凱旋門賞への参戦を考えたい。調教師と相談する」

■まとめ

(1)馬場が良かった、(2)ペースは淀みのないペースだった、(3)Mandeshaは道中はやや引っ掛かり気味だったものの、切れ味を見せてあっという間に前の馬を抜き去った、(4)今回は力の差が歴然だった、(5)Mandeshaのベストの距離は2000mで、良馬場のほうが向いている、(5)場合によっては凱旋門賞に参戦する、

こんなところでしょうか。今回の我慢できたので、凱旋門賞に出てきても引っかかる心配はそんなにないと思いますが、スタミナはやや不安なようです。出走は馬場次第ですね。Rail LinkMandeshaと結構良馬場希望の馬が多いのは、ディープにとっては好材料なんじゃないかと思います。この記事中には出ていませんでしたが、アガカーン殿下は「私には(スミヨン騎手との)契約がある」(I have a contract)と語ってます。Mandesha凱旋門賞に出る場合はスミヨン騎手は、この馬に乗る義務があります。また、凱旋門賞出走のためには追加登録料6万ユーロ(約900万円)が必要になります。

余談ですが、Royal Highnessは先日亡くなったElectrocutionistの従兄弟ですね。

次回はディープのスクーリングの記事。

■参考記事
MANDESHA leve brillamment tous les doutes
http://www.paris-turf.com/archives/06/09/11/encours/quotidien/unept/artune__self.html


確かにおるしにさんがおっしゃるように、仏→英の翻訳はなかなか正確ですね。自動翻訳は使わないようにしてるんですが、多分、私よりも正確です(苦笑)。理由としては語順が英語とあまり変わらないというのがあると思います。

凱旋門賞へ向けて2−ニエル賞

まずニエル賞は、凱旋門賞に直結するレースです。過去20年のうち3歳馬は14勝しています。そのうち、ニエル賞勝ち馬は、8勝−Trempolino(1987)、Carnegie(1994)、Helissio(1996)、Sagamix(1998)、Monjeu(1999)、Sinndar(2000)、Dalakhani(2003)、そしてHurricane Run(2005)。そのうち、そのうちファーブル厩舎の馬が4頭含まれています。

■レース回顧

今年のニエル賞はそのファーブル厩舎のRail Linkが制しました。

レースは、いい状態でレース臨んだDragon DancerPapal Bullが先行、そして、Rail Linkに騎乗するスミヨン騎手は3番手で馬を落ち着かせることに成功する。ペースは、やや遅めの平均ペースで、残り800mを切るまでは淡々とレースは進む。残り600mを切り、直線入り口にくると体勢がはっきりくる。まずBremenが脱落し、先行していたDragon DancerPapal Bullも伸びない、反対に残りフォルスストレートで2番手に押し上げていたRail Linkは馬なりで上がっていき、残り300mで先頭に立つ。同時に、道中最後方にいたYoumzainが追い込んでくる。スミヨン騎手はRail Linkをかなり強く追ったものの、鞭は使わず、そのままゴール。ラスト3Fは34.6で、「長くいい脚を使えることを証明した」(preuve de sa longue et devastatrice acceleration)。着差こそつかなかったが、「Rail Linkの完勝だった」(sa domination a ete totale)。

勝ちタイムは2.31.9。ヴェルメイユ賞よりは2秒ほど遅かったものの、フォワ賞よりは約1秒タイム。

Rail Linkはロンシャンでは無敗をキープ、そしてそのレース内容、これまで倒した相手などから、前日に愛チャンピオンSを制したDylan Thomasと並んで、今年の欧州を代表する3歳馬となったとのこと。そして、凱旋門賞における有力馬として考えなくてはならないだろうとのこと。ただし、ShiroccoHurricane Runといった古馬を倒すのは「簡単ではないだろう」(n’est pas une mince affaire)、とも。この日のような良馬場のほうが力を発揮できるタイプで、馬場が渋ると不安があるそうです。Rail Linkはアブドゥラ殿下のJuddmonte Farmで生産され、アブドゥラ殿下が所有しています。あのDancing Braveと同じ勝負服で本番に挑みます。なお、マネージャーのグリムソープ氏は、「最後の伸びには満足している。馬場も合っていた」とコメントしています。

2着のYoumzainの末脚は素晴らしいものがあったとのこと。鞍上のペリエ騎手は、「脚質的に展開に左右される面があるが、直線の伸び脚は非常に良かった」とコメントしました。、3着のSudanは不良馬場からの巻き返しに成功した、とのこと。

■まとめ

まとめると、(1)鞭は使わなかったけれども最後はきちんと追った、(2)長くいい脚を使ったレース振りは評価できる、(3)Dylan Thomasと並んで今年の欧州の3歳馬のトップ、(4)凱旋門賞では有力馬の1頭、(5)ただし力関係的には、ShiroccoHurricane RunPrideにはやや劣る、(6)馬場は硬めの馬場のほうが向いている、という評価のようです。

確かに瞬発力ではやや劣るかもしれませんが、先行力としっかりした末脚があるようです。今年は差し馬が多いだけに、Shiroccoともども展開的にはプラスですね。あとは馬場でしょうか。

次回はヴェルメイユ賞、もしくはディープの調教の記事。

■参考記事
RAIL LINK gagne son visa pour l'≪ Arc ≫
http://www.paris-turf.com/archives/06/09/11/encours/quotidien/unept/artune2__self.html

2006年09月13日

凱旋門賞へ向けて1−フォワ賞

ロンシャン競馬場でヴェルメイユ賞ニエユ賞、そしてフォア賞という3つの2400の重賞が行われました。現地の情報はなかなか手に入りにくいのですが、フランスの競馬専門紙Paris Turfの回顧記事を読んでみました。 要約ではありますが、その内容をご紹介します。

■当日の馬場状態

まず馬場状態ですが、発表は「良」(bon)でした。更に詳しく言うと馬場状態を示すペネトロ指数は3.2でした(ペネトロ指数については、殿下執務室さまが詳しく書かれているので参照してください)。この馬場がどうなのかというと、「水を撒いたにもかかわらず3.2だった」(malgre le bienfais de l’arrosage)、「馬場は速かった」(piste rabit)とあるので、かなり速い馬場の部類で、しかももう少し柔らかくしたかったようです。

ペネトロについては1つ参考にできる話があります。競馬場はロンシャンではなくサンクルーだったのですが、昨年のクリテリウム・インターナショナルという2歳G1で、勝ったCarlotamixに騎乗していたスミヨン騎手は、馬場の大外外埒沿いに馬を持ち出して、勝ち、周囲をビックリさせました。そのとき、内埒沿いのペネトロ指数が3.7、外埒沿いが3.4程度だったそうです。この騎乗は手放しで褒められたというわけではなく、この騎乗がCarlotamixにとって有利に働いたかどうかは「微妙」だったそうです。つまり、「ペネトロが0.3違えば、コース取りの有利さを放棄して、良い馬場を走せることを考える騎手もいる」という程度の違いです。結構大きな差があるといえるんじゃないでしょうか。

■フォワ賞

ShiroccoHurricane RunPrideの上位3頭にとって、「希望に満ちた」(pleins d’espoir)トライアルレースだった、と表現されていて、3頭とも上々のスタートを切ったと評価されています。欧州の場合、トライアルレースは着順よりも内容で評価されます。2004年に凱旋門賞を制したBagoはトライアルのニエユ賞で1馬身以下の差で3着だったのですが、このときはもっと悲観的な論調のほうが目立っていました。

さて、レース内容は、前半はスローだったのですが、直線の攻防には見ごたえがありました。まず、Near Honorが先手を取り、2番手内にHurricane Runで、外にShiroccoファロンは、Shiroccoの後ろをついていくか、逃げるNear Honorをついていくか選択を迫られましたが、前者を選択しました。

直線に入ると、Shiroccoスミヨンは、徐々に内埒に馬を入れていき、逃げるNear Honorを交わします。「埒沿いのマスター」(Maitre du rail)のスミヨン鞍上のShiroccoは、残り600でスパートをかけ、600m-400mを11.9、400m-200mを10.7のラップを刻みます。この残り400のところで、完璧なレース運びをしたファロン騎乗のHurricane Runも仕掛けます。ファロンは全く鞭を使わず、スミヨンも見せ鞭以外はほとんど使わない、腕力による追い比べになります。そして、脚色が劣り始めたため、ファロンは残り80mで思い切って手前を変えました。そして、それと同時に道中後方に控えたルメール騎乗のPrideも追い込んできます。こちらもほとんど鞭を使わずに。Prideのラスト400mのラップは、22秒フラットだったそうです。そして、結局Shiroccoが粘りこみ、Hurricane Runが2着、Prideが3着に終わりました。

Shiroccoは昨年のBCターフ以来無敗。かつては重馬場を中心に走ってきたものの、最近はどんな馬場もこなすようになってきています。もっとも、やはり重めの馬場のほうがやや強いだろうとのことです。スミヨン騎手は、「休み明けでよく走っている。完璧な状態で凱旋門賞に出走するために、このレースは必要だった」、と語りました。フォア賞勝ち馬が同年の凱旋門賞を制したのは、1974年のAllez Franceと1984年のSagaceのみ。Shiroccoにとっては嫌なデータがあります。

Hurricane Runファロン騎手は、「これはトライアルで、目的は本番に向けて完璧な状態を作ること。3週間後にリベンジしたい」と語りました。

Prideは昨年のフォア賞Shiroccoを下しています。今年は、敗れはしたものの内容的には昨年の勝利に匹敵するものであったとのことです。Royer-Dupre調教師も「休み明けでよく走った」と満足の様子。

■まとめ

まとめると、(1)着順は関係なく3頭とも良いレースをした、(2)硬く、速めの馬場で行われ、(3)前半スローで、ラスト3ハロンの瞬発力勝負だった、(4)時計はやや遅め、(5)3頭とも鞭をほとんど使わず、余力を残していた。

レースの上り3Fは正確にはわかりませんが、おそらく33秒台後半くらいだったのではないかと思います。「直線のラストスパートは、観戦した日本のディープインパクトの陣営に強い印象を与えたことであろう」、とあります。

本番の馬場に関しては天候が大きく影響するので、何ともいえませんが、天候がよければもう少し散水して、3.4くらいにしてきそうな感じがしました。

個人的には、Shiroccoの瞬発力に驚かされました。3歳時はまだまだひ弱で重専用だったのですが、昨秋、BCを勝ったあたりからかなり成長しているように思います。今年は先行馬があまり多くないので、脚質的には有利だと思います。一方、Hurricane Runは差し馬ではありますが、切れを身上としているわけではないので今回の瞬発力勝負は厳しかったと思います。ペースが速くなる本番は、必ず巻き返してくると思います。3頭の中ではPrideを応援していたのですが、やはり彼女は切れ味だけの牝馬とは異なり、地力がありますね。ただ、後ろから行く馬だけに頭数が増えて馬群を捌けるのかが鍵になると思います。また、今回勝負所で半馬身ほど置かれたのは少し気になりました。この馬自身は重もこなしますが、相対的には良馬場のほうがいいと思います。

いずれにせよ接戦だと思うので、ちょっとしたミスが致命的になると思います。

次回は、ニエユ賞(ニエル賞)


参考記事
SHIROCCO prend de la hauteur (Paris Turf)
http://www.paris-turf.com/archives/06/09/11/encours/quotidien/unept/accueil_body.html

2006年09月10日

最高の繁殖牝馬Kerali

Caciqueが強敵相手のマンノウォーSを制しました。これで今年GI2勝目。春に勝ったマンハッタンHは今年の芝路線のベストレースという声もある好レースでしたから、これで北米芝チャンプに大きく近づいたと思います。既にご存知のかたも多いと思いますが、このCaciqueの母Hasiliは産駒にG1馬が4頭もいて、おそらく世界最高の繁殖牝馬(現役)です。Hasiliは姉妹の繁殖成績も素晴らしく、祖母のKerali(1984)がすごかったということがわかります。Keraliの孫達の成績を改めてまとめてみると、以下のようになります。

祖母
馬名
生年
性齢
主な実績
Kerali (1984) Hasili(1991) Dansili(GB) 1996 牡10 ミュゲ賞(仏・G2)、仏2000ギニー2着、サセックスS2着等。種牡馬入りし、Rail Link(2003牡)がパリ大章典(仏・G1)勝ち
Banks Hill(GB) 1998 牝8 2001年米芝牝馬チャンプ。BCフィリー&メアターフ(米・G1)、コロネーションS(英・G1)、ムーランドロンシャン賞2着、仏1000ギニー2着。
Heat Haze(GB) 1999 牝7 メイトリアークS(米・G1) ビヴァリーD.S(米・G1)
Intercontinental(GB) 2000 牝6 2005年米芝牝馬チャンプ。BCフィリー&メアターフ(米・G1)、メイトリアークS(米・G1) ウィンスターギャラクシーS(米・G2) パロマーH(米・G2) ジャストアゲームBCS(米・G2)
Cacique(IRE) 2001 牡5 マンノウォーS(米・G1) マンハッタンH(米・G1) ダニエルヴィルデンシュタイン賞(仏・G2)
Champs Elysees 2003 牡3 ダフニ賞(仏G3)2着
Skiable(1990) Three Valleys (USA) 2001 牡5 ミドルパークS(英・G1) 、デルマーBCH(米・G2)
Dissemble(1989) Disport(BRZ) 1994 牡12

エンリケ・デ・トレド賞(伯)

Uapybo(BRZ)
1998 牡8 サンパウロ大賞(伯・G1)、ダービーパウリスタ3着
Leroidesanimaux(BRZ) 2000 牡6 2005年米芝チャンプ。アットマイル(加・G1) フランクEキルローマイル(米・G1) サイテーションH(米・G1) 、フォースターデイヴH(米・G2)

なんじゃこれは(笑) サンパウロ大賞勝った馬までいたのは知りませんでした。さて、このKerali自身は2002年に亡くなっていますが、アブドラ殿下が所有し、米・英で生産を行っているJuddmonte Farmのエース的存在になっています。

特徴としては芝のマイルから2000くらいを得意とするスピード馬が多いです。

Juddmonte Farmで繋用されているDansiliの産駒、Rail Link(パリ大賞典勝ち馬)は今週ニエユ賞を走ります。内容がよければ凱旋門賞に挑戦すると思います。まだまだ勢いは止まりそうにありません。

日本には、Keraliの遠い親戚がいる程度で、まだあまりは入ってきていません。

参考:
Kerali's blood running hot

Leroidesanimaux's female family one of the best from Juddmonte

2006年09月09日

2006年46回:セントウルS 京成杯オータムH

セントウルステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  春の高松宮記念1、2着馬不在で
手薄なメンバー構成になった。この中
でははやりシーイズトウショウが一つ
抜けているか。ここ2走は何かに差さ
れ2着が続いているが開幕週の中京
なら押し切れるだろう。唯一の不安点
は枠順だけ。
 まだ戦っていない相手で外国馬の
テイクオーバーターゲットが2番手。目
標はまだ先でいかにも叩き台だがG1
馬で力はあり、能力だけで上位に着て
も不思議はない。
 北九州記念で見事な逃げ切りを見せ
コスモフォーチュン、久しぶりのスプ
リント戦で追走に不安があるものの勢い
のあるロードアルティマに注意。

 買い目
 3連単1着固定
 18→(5-7-9-11-12-14)
 30点
 3連複1頭軸流し
 18→(5-7-9-11-12-14)
 15点
1 1 エムエスワールド 
1 2 ゴールデンキャスト
2 3 マルカキセキ   
2 4 メイショウボーラー
3 5 ロードアルティマ 
3 6 サチノスイーティー
4 7 × ギャラントアロー 
4 8 リミットレスビッド
5 9 × プレシャスカフェ 
5 10 リボンアート   
6 11 テイクオーバーターゲット
6 12 × ネイティヴハート 
7 13 キーンランドスワン
7 14 コスモフォーチュン
7 15 エイシンヘーベ  
8 16 セレスダイナミック
8 17 ウインレジェンド 
8 18 シーイズトウショウ
京成杯オータムハンデ
枠番 馬番 本紙 馬名  秋競馬初戦のマイル路線だが確たる中心馬
がおらず混戦模様。このレースも一長一短のメ
ンバー構成でどの馬にもチャンスがありそう。
一応中心には安田記念で不利がありながら6着
に頑張った