2007年10月30日

Breeders' Cup 2007 Recap

【1】レベル

カテゴリ
距離
頭数
優勝馬
($1番人気 )
タイム
平均
タイム*
タイム
ランク
ベイヤー
平均
Beyer
Beyer
Rank
レベル
BCクラシック D10F 9頭 Curlin
120.59
121.05
9/23
119
117.50
6/23
やや高
BCターフ T12F 8頭 English Channel
156.96
148.91
23/23
111
112.05
10/23
BCジュヴェナイル D8.5F 11頭 $War Pass
102.76
103.44
12/23
113
99.90
1/23
BCフィリー&メアターフ T11F 11頭 Lahudood
142.75
135.23
9/9
105
107.67
7/9
やや低
BCスプリント D6F 10頭 $Midnight Lute
69.18
68.78
19/23
109
113.95
18/23
BCマイル T8F 13頭 Kip Deville
99.78
95.82
23/23
108
111.10
18/23
BCジュヴェナイルフィリーズ D8.5F 13頭 $Indian Blessing
104.73
103.96
17/23
95
95.05
8/23
BCディスタフ D9F 12頭 $Ginger Punch
110.11
108.90
18/23
104
107.90
16/23
BCジュヴェナイルターフ T8F 12頭 Nownownow
100.48
-
-
85
-
-
BCフィリー&メアスプリント D6F 12頭 Maryfield
69.85
-
-
101
102.3**
-
BCダートマイル D8F70Y 10頭 Corinthian
99.06
-
-
119
104.2**
-
*イレギュラーな距離で行われる年のタイムは、補正して平均タイムに換算
**の平均ベイヤーは路線平均(2003〜2007BCまで)、他はBCの平均

芝は全レースが史上もっとも遅いタイム。つまり記録的な不良馬場だったということです。ダートの時計はレースごとにバラバラ。展開によるものだと思います。 4馬身以上の差がついたレースが11レース中5レース、ダートは7レース中5レースで3馬身以上の着差がつきました。レースとしてはやや大味になりましたかね。1番人気は4-1-3-3/11とまずまずの成績。

まずジュヴェナイルとダートマイルは高レベルややレベルが高いレースはクラシック。クラシックは119、このクラスになるとベイヤー120出さないと本当のハイレベルとは言えないかもしれませんが(過去5回)、他のレースの時計が伸び悩んだもかかわらず、時計も平均を約0.5秒上回っており、2.00.59はコースレコード(45年前に記録された2.00.40)に匹敵する時計なので、悪くはないかと。ジュヴェナイルは史上最高のベイヤー113。他が軒並み低調なタイムの中、平均を約0.7上回る好時計。4年前までは3年連続でジュヴェナイルフィリーズより高いベイヤーが出なかったのですが、ここ3年は連続でベイヤー最高記録更新(104→108→113)。ダートマイルは119出せば初年度のレースレベルとしては文句なしでしょう。

レベルが低いレースは、スプリント、マイル、ディスタフ、フィリー&メアスプリント、やや低いのがフィリー&メアターフ。スプリントは時計も遅く、ベイヤー指数はもう少し低くなると予想してました。マイルは前日の2歳戦と1秒変わらないので、こんなところかと。ディスタフは、ジュヴェナイルやクラシックが例年以上の時計を出してる中で、1秒以上遅かったので仕方のないところ。フィリー&メアスプリントの比較相手は同路線の他のレースになりますが、その比較でも101というのはあまりいい数字ではなく(路線平均はG1&G2で103程度)、G1というなら最低でも105、路線を代表するレースというならせめて108ぐらいが欲しいところ。この数年、牝馬のダート路線はレベルが下がり続けているのですが、それを裏付ける結果です。フィリー&メアターフは比較が難しいですが、ベイヤー指数が表しているように平均より少し下ぐらいかと。あと1ハロンを14.21秒で走ればターフ(111)と同じ時計なので、もう少し評価してもいい気もしますが。

ターフと、ジュヴェナイルフィリーズは、普通。ターフは時計はもっとも遅いものの、ベイヤーは普通。English Channelはタップダンスシチーの圧勝を思い出すレースではありました。ジュヴェナイルフィリーズはベイヤーは平均ぐらいですが、2001〜2004年のTempera(107)、Storm Flag Flying(109)、Halfbrideled(99)、Sweet Catomine(102)あたりからすると、この3年(87→90→95)はあまりよくなく、古馬牝馬路線の低調基調と歩調を合わせる結果。これはここ数年上昇基調のジュヴェナイルとは対照的。

ジュヴェナイルターフは、ただでさえ不良馬場で時計の判定が難しい上に、比較対象のレース、路線を見いだせないので判定不能。自分持ってるデータでは平均は出せませんが、2歳のノングレードのステークス〜G3のベイヤーがだいたいこんなものです。翌日のマイルとは0.7秒差なので、個人的には結構評価してますが、その分を加味して最大限評価してもG3の上で、G2に届かない程度でしょうか。


【2】レース感想
全体的に大味なレースが多く、個人的にはみててちょっとイマイチだったのですが、やはりクラシックは素晴らしかったと思います。今年は3冠レースで連対した4頭のうち3頭が無事にBCクラシックまでたどりついたおかげで盛り上がりました。CurlinStreet Senseが一緒に動き出したところでは鳥肌が立つような興奮を覚えました。Street Senseは今回もうまく内を回りましたが、少頭数の今回はそれほどのアドバンテージにもならず。こちらはもう少しタフなFastの方がよかった気がします。 かつては「デビュー4戦目でダービー」、「年明け2戦でダービー」というのは御法度でした。Curlinは前者、Street Senseは後者を選択。無理をさせない時期を作ることで、秋に余力を残したように思います。特に年明けデビューについては、昨年のBernardini(デビュー4戦目でプリークネス→BC2着)もそうで、今後も続く流れになりそうです。その点からすると、デビュー以来休みなく使われてきたHard Spunは本当に立派。ダートもAWもこなし、7FでG1勝つスピードと10Fこなすタフさもある。体も丈夫で父もDanzig、芝でも期待できそう。種牡馬としては期待大でしょうね。

Lawyer Ronは8ハロン超えたぐらいで手応えが怪しくなってたので、距離よりもむしろ疲労かと。ここ3戦めいっぱいの競馬をしてきたので、ピークを越えていたのだと思います。 負けはしましたが、 この馬がいなかったら古馬はかなり薄いメンバーだったので、レースの価値を高めてくれました。Any Given Saturdayは距離経験のなさが露呈、Diamond Stripesは前走みたいに後ろから行くと思ってました。

George Washingtonは非常に残念でしたね・・・。夏のサラトガViolette師が、「ダートのSealedされた重馬場は故障が出やすい」と調教師協会を代表して批判していました。速い時計が出やすい(=馬の評価を高めるレースになりやすい)反面、故障が出やすいと。この点については異論もあるようですが、今回の事故でまたそういう批判が出るかもしれませんね。

大一番で勝負弱いと言われるPletcher厩舎ですが、今年はEnglish Channelで快勝しました。普段のレースで手を抜かずに全部勝ちに行くので、大レースではめいっぱい仕上げてきた伏兵に足下を掬われる、という側面もあると思います。リーディング厩舎故の厳しさといいましょうか。一方故障が多い師匠のLucasは大一番でも強かったので、見習いたいところ。故障は弟子の方がずっと少ないんですけどね。


【3】増設3レースについて

新しく増えた3レースについて。要するにBCが何をやりたいかというと、「世界中の全カテゴリの全有力馬をBCに出走させたい」。

合計では117頭出走したものの元来の8レースの出走頭数が104→87頭と大幅に減ってしまったこと、金曜土曜のトータルの売上は昨年と変わらなかったことを考慮すると、上の目標の是非や実現可能性は置いておいたとしても、イマイチだった思います。

(A)F&Mスプリントに関して。スプリント路線である程度牡馬とやれる馬はいたのですが、過去4年でBCスプリント参戦は1頭のみ。牝馬は牡馬同士の肉弾戦になるBCスプリントを回避する傾向がありました。そういう馬たちを集めるという意味では、このレース自体はありなんじゃないかと思います(7Fになってディスタフから回る馬も多少いるでしょうが)。ただし、格付けは別。最近の牝馬路線のレベル低下からして、G1に値するレベルがあるかどうかは怪しいので、格付けはしっかりやってもらいたいところ。

(B) JVT。欧州からの遠征馬は今後も英国とアイルランドがメインになると思います。あと、北米の3歳芝路線が本格化するのは夏前ですから、アメリカの馬は勝ったらとりあえずダートに向かいそうな気がします(Nownownowがどうするかは未定だそうです)。また、このレースの勝ち馬が3冠のレースを制すれば、3歳5月の時点で、「芝もこなせる」という付加価値をつけることができます。これはなかなか魅力的な要素になりうる可能性を持ってはいます。ですが、これもFMスプリント同様、G1にするには慎重であって欲しいと思います。

(C)ダートマイル。アメリカには「9Fまでならいけるけど、10Fじゃちょっと厳しい一流馬」、というのがたくさんいます。例年、そういう馬の陣営が迷いに迷う、というのがBCの戦前の見所の1つでした。で、その主な選択肢が、(1)無理してクラシックに出る、(2)スプリントに向かう、(3)芝のマイルに向かう、(4)回避する。(1)は一杯いるので置いておいて、(2)はたとえばImperialism('05)、(3)はややレアですがPeace Rules('03)、一番の安全策の(4)シガーマイルに向かった、Discreet Cat('06)やPurge('05)など。

ダートマイルには他の2レースと違ってレベルの高い馬は集まるでしょうし、すぐにG1になる(せざるを得ない)と思います。ですが、BC全体から見て頭数が増えるのは(4)のパターンの馬、つまり今年のDiscreet Catのようなパターンだけなんですね。結局他のレース(スプリント、クラシック)との奪い合いとなってしまいます。現に、去年のスプリント+クラシックの出走合計が27頭(13+14)、今年のクラシック+スプリント+ダートマイルの3レースの出走合計が27頭(9+10+8)と、全然増えていません。

また、拡張の話もあるようですが、興行的にみた場合規模の面で限界に来ているような気がします。拡大するとどうしてもファンの注目が分散してしまうという側面もあります。また、BCも財力的な体力がそれほどあるわけではありません。ですが、非常にビジネスがうまい人たちなので、また何か手を打ってくるとは思いますが。


【4】 主なデータ
西海岸2勝(Midnight LuteMaryfield)、東海岸6勝(CorinthianGinger PunchWar PassLahudoodIndian ValeKip Deville)、ケンタッキー州他2勝(CurlinNownownow)、欧州0勝。 直前のトライアルで東海岸のレースを使っていた馬が9勝。 これは来年(サンタアニタ)は大きく変わりそうですね。

■観客
金曜日:27,803
土曜日:41,781人(史上2番目に少ない)

■売上
金曜日:19.8百万ドル
土曜日:105.5百万ドル(-26.5百万ドル)

史上最高となった昨年からは大幅な下落。105.5百万ドルというのは2001年以来最低、しかし海外投票分(オーストラリア、フランス、イタリア、メキシコ、南ア、カリブ諸国数カ国)、が未集計でこれが約500万ドルあり、これが加われば史上3位で、日本円で約125億円。これは今年のJRAのJpn-1で一番売れなかったレース、スプリンターズSの128億円とほぼ同額。

コメンタリーは原因は雨と分析しています。が、入場者数についてはそれが言えるかもしれませんが、投票額はどうなんでしょうか。むしろ土曜日の頭数が減った分(104→87)のほうが大きいような気がします。また、未集計分と金曜分を足せば、昨年とほとんど一緒ですよね。2010年までに200百万ドルを目指してるBC委員会にとっては、厳しい数字になってきました。

■視聴率(ESPN)
金曜日:0.3%
土曜日:0.8%(-11%)

■主な引退馬
After MarketCorinthian (Gainesway)、English ChanneDylan ThomasStreet Sense(Darley)、Hard Spun(Darley)、Lahudood(Shadwell)、My Typhoon(Live Oak)、Balance

■未定
Discreet CatCurlin

注目はCurlinですが、数日中に決定される予定です。オーナーの1人は「50年に1頭の馬だと思う。父のSmart Strikeは古馬になってから成長する。が、これはマネーゲーム(Financial Game)でもある」とのことで、個人的には走らせたそうですが、微妙みたいです。


【5】ベボ予想結果

・・・どうでもいいんですけどね、書き散らかしたからには結果を検証しないと(笑)

2007年10月27日

ブリーダーズカップ2007展望-その4

ギリギリになってしまいましたが、ラストです。

かなり馬場悪かったですね。

馬場はMuddy(Selaed)→Sloppy(Sealed)。括弧内はオッズ。

BCフィリー&メアスプリント:いくらなんでも最初の2ハロン 21.29は速すぎで、先行勢は全滅、差し馬台頭の結果。この展開は予想はされていました。ただ、追い込んできた馬が、△Maryfield(9.0)はわかりますが、[消]Miraculous Miss(44.50)は少々予想しづらかったと思います。○Miss Macy Cue(6.9)はもう少し外の枠が欲しかった。◎Oprah Winney(7.2)は早めに動いて8着に惨敗(笑)

BCジュヴェナイルターフ:追い込み勢2頭の決着。追い込んできた[消]Achill Island(3.8)を外から差しきったのが◎Nownownow(13.6)。欧州のマイル戦並に非常に時計のかかる馬場になっていた。Nownownowは前走差し損ねて人気が落ちていただけで、力のあるもの同士で決まったという印象。Achill Islandはコースと展開に対応できないと読んだのですが、のび太君とかムルタさんとかはなめちゃいけませんね(笑)。3着の[消]Cannonball(15.8)は1勝馬でMLでは51倍だったのが、調教がよく重適性もありと見なされたのか、直前にはかなり売れていました。

BCダートマイル:いかにもSealed馬場な感じの競馬。早めに仕掛けた[消]Corinthian(4.7)が圧勝。この馬の敵は自分自身で、春にはG1メットマイル(D8F)を勝っているのですから、実力的にはこれぐらい走っても不思議ではありません。◎Discreet Cat(2.5)は逃げた▲Gottcha Gold(8.3)も差せず3着で、勝ち馬からは14.75馬身差の惨敗。距離的にわかりづらいのですが、1.39.06は8.5ハロンに換算すると1.41.2ぐらいの時計。


■マイル(T8F)
予想タイム:1分37秒台
標準ベイヤー:108

小回りコースでフルゲート(14頭)となるBCマイルは、非常に予想するのが難しいレース。
毎年のように人気馬がスムーズなレース運びが出来ずに敗れている。
オッズもバラバラで、おそらく本番のオッズはかなり代わってくると思われる。

1番人気はオブライエン厩舎の遠征馬、Exleclent Art(4.0)。G1セントジェームズパレスS(T8F)を勝ったものの、今年4戦して1勝しかできていない。その敗因は追い込み一辺倒の脚質によるもので、実力的には欧州でもトップクラス。BCマイルの小回りコースで馬群を捌けるかどうかが鍵となる。12番枠については、元々追い込み馬なので、それほどマイナスではない。逆に内の方が難しかったかもしれない。重は全然気にしない。


続く人気が西海岸のAfter Market(4.5)。今年の4月になって急激に本格化し、G1・2勝を含む重賞4連勝。前走東海岸に遠征してケルソBCHではTrippi's Stormの2着に敗れている。着差も少ないのだが、連勝マイル戦が1戦もなく(8.5F〜11F)、マイルは少し忙しいかと思わせる内容でもあった。実はマイル戦の勝利が1勝もない。。重馬場については、本格化前に1走だけしているが、38馬身差の大惨敗をしている。アーリントンミリオンも重馬場を理由にスクラッチしており、わずかにスクラッチの可能性もあるようだ。内枠だが、おそらく差す競馬になる。

これに続くのが、Jeremy(6.0)。今年はG1クイーンアンS(T8F)2着、G1サセックスS(T8F)で3着がある。Racingpostは比較的堅い馬場を好むと分析しているので、前走G1フォレ賞(T7F)は少し距離が短かったのと、ペネトロ3.6の重馬場が敗因か。血統的にはディープインパクトの叔父にあたる。追い込み脚質で、スタートで何度かで遅れている。騎手は大一番で強いデットーリ

Kip Deville(7.0)はマイルで9戦6勝というマイルのスペシャリストで、芝の勝利は全てマイル。際だった脚があるわけではないので切れ味勝負だと厳しいのだが、並んでからはしぶとい。逆に早めに先頭に取りつけなかったときは、前と同じ脚色になってしまい敗れてしまう。重で勝ったこともあり、気にしない。前々走、モンマスでは敗れている。間ちょっとした怪我があり、追い切りを延期した。

Trippi's Storm(9.0)は、前走After Marketよりも早めに仕掛けてしのぎきった。今年は10〜12ハロンの少し長い距離を使われて惜敗が続いていたが、マイルに短縮して結果を出した。父のTrippiはエンドスイープの子。枠順的にもレースがしやすい。

Nobiz Like Shobiz(9.0)は現在芝で3連勝で、全勝。春先はダービー戦線で人気になった馬。3冠後のドワイヤーSでも2着に来ていて、ダートでも頭打ちというわけではないのだが、芝を使うのが好きなTagg厩舎で芝に進むことになった。8.5F〜9Fの競馬が多く、芝マイルは今回が初めてだが、春先に見せていたスピードから、ペース対応に関しては問題がないと思われる。ただ、これまで芝で戦ってきた相手と比べると相手が格段に強くなる。

Remarkable News(13.0)はベネズエラ産という変わり種。G2は3勝していてG1でも2着はあるのだが、G1にはまだ一歩届いていない。大外を引いてしまったのは割引材料。先行馬だけに厳しいレースになるかもしれない。マイルでは7戦2勝で、それ以外の距離では9戦7勝と、8.5〜9Fぐらいでゆったり逃げた方がいい馬。重はあまり経験がない。

Cosmonaut(16.0)はスピード馬で、前走キーンランドのG1シャドウェルターフマイル(T8F)でも、いったんは大きく抜け出したが、ゴール直前Purim(21.0)の強襲にあった。北米のマイルコースは1分32秒〜33秒と速い馬場が多い、キーンランドは1分35秒台と時計がかかるタフな馬場。そういう意味では重馬場が予想される今回は合ってるかもしれない。Good(湿った良馬場)での勝利はあり、重もあまり気にしなそうだ。

2着のPurim(21.0)はダイナフォーマー産駒らしい晩成の差し馬で前走が初G1制覇、上位に食い込むには速いペースという展開の助けが必要だが、その展開の助けが期待できる大一番では怖い一頭。重馬場もむしろ歓迎の口だと思われる。

Icy Atlantic(31.0)は、差し・追込み脚質の馬。今年に入ってようやく重賞2勝と勝ちきれるようになってきた。モンマスで2勝しており、1分32秒4の好タイムで重賞も勝っている。ただし、重馬場でのレースでは惨敗している。

サンデーサイレンス産駒、Silent Name(31.0)はどうしてもG1に手が届かず、今年になってオールウェザーに路線変更してG2コモンウェルスBCH(AW7F)を制したが続く2戦では敗れたため、今回フランケル厩舎に転厩して芝に戻ってきた。この馬はサンデーサイレンス産駒らしい決め手がなく、先行し一旦先頭に立って差されるような競馬が多い。

古豪Host(31.0)は、今年6戦1勝でさすがに往年の勢いがない。追い込み一辺倒の脚質はアメリカでは苦労するという典型のような馬で、大レースではいいところを見せながら勝てずに来た。G2で馬券に絡むところは見せており、追い込み馬が来る展開になると、3着ぐらいに来る力はある。

Garileoの妹、My Typhoon(31.0)は調教の動きが全然よくない。Rebellion(51.0)はスプリンター流石に足りないがたとえば内枠を生かして逃げるとか、思い切った競馬を見せられるか。重馬場での調教の動きはかなりよいとのこと。


調教はみんな好き勝手なところ(D、AW、芝良、芝重)で調教してるので、比較しづらい。だが、AWではCosmonautPurim、芝だとKip DevilleNobiz Like Shobizか。ダートで特にいい馬はいない。My Typhoonの動きはかなり悪い。

展開的には比較的差し・追込み馬が多く、あまり厳しい展開にはならないか。それだけに1角より4角でごちゃごちゃした競馬になるかもしれない。

■予想(妄想)
Purim(21.0)
Cosmonaut(16.0)
Excellent Art(4.0)
Nobiz Like Shobiz(9.0)
Trippi's Storm(9.0)
×After Market(4.5)
Host(31.0)


今年の北米競馬は重馬場が非常に少ないんですよね。しかもよりによってこんな日とは(笑)
Purimが勝つという妄想気味の予想なので展開的に追い込み馬のチョイスとなりますが、冷静に予想するなら先行馬心にした方がいいように思います。NobizとCosmonautに、Kip DevilleRemarkable Newsを絡めるとか。


■クラシック(D10F)
予想タイム:2分00秒台前半
標準ベイヤー:115

まずLawyer Ron(3.5)。昨年から勝つレースではきっちり勝つというところを見せていたが、今年になって本格化、ここ3戦のベイヤーが117-119-114というのは完全に水準レベル。この馬の弱みははっきりしていて、8.5〜9ハロンでは圧倒的な強さを見せるが10ハロンでは3戦勝っていないこと。ただ、本格化してからは前走10Fでベイヤー114を記録しているように、相対的にやや弱くなる程度と言うことであって、こなせないわけではない。また、Sealedされた重馬場では2戦2勝でもあり、しかも脚抜きがよくなるのでスタミナに不安があるこの馬にとって大幅なプラスだ。また、1枠を引いたのも好材料。さっと2・3番手につけ、早めに仕掛けて押し切りたいところだ。

続いてダービー馬Street Sense(4.0)とプリークネスS勝ち馬Curlin(4.0)。この両頭はともに10Fでは3戦2勝で3着以下がなく、相対的に10ハロンでこそ本領が発揮される馬たちだ。CurlinベルモントSで2着後、9ハロンのハスケル招待S(D9F)ではAny Given Saturdayに敗れたが、続く10ハロンのジョッキークラブゴールドCではLawyer Ronを破っている。Street Senseの方は、相手の弱いG1トラヴァーズS(D10F)を楽勝したあと、オールウェザー9Fのケンタッキーカップクラシック(AW9F)ではHard Spunに敗れている。オールウェザーで2着というのはケンタッキーダービー前と同じ臨戦過程。2番枠を引いたので、得意の内側からのマクリを発揮できるか?Curlinの方が先に仕掛け、Street Senseの方があとから仕掛けるような競馬だが、双方ともに遅ければ自分で仕掛けるような力があり、ペースが遅いからと行って簡単に末脚を封じられるような馬ではない。

続く人気がプレッチャー厩舎のもう一頭Any Given Saturday(5.0)。春先のG3タンパベイダービー(D8.5F)でStreet Senseとハナ差の競馬をしていて期待されたが、本番ではいいところがなかった。その後、立て直してドワイヤーSを4馬身差で勝つと、モンマスで行われたG1ハスケル招待S(D9F)ではHard SpunCurlinを破って3歳トップに躍り出た。その後もブルックリンHを勝っての参戦。ただし、10Fの経験は、ケンタッキーダービー(8着)しかない。

Hard Spun(9.0)は、サラトガではキングビショップS(D7F)を選択し初G1制覇を達成すると、続くケンタッキーカップ(AW9F)ではStreet Senseを倒した。しかし、このクラスの10Fに来るとスタミナの不安は否めず、上の4頭には1枚劣るか。Lawyer Ronと同じように、Sealedされた馬場はこの馬にとってはプラスか。

2005年のダービー馬Giacomoの半弟Tiago(13.0)は3冠が終わってからよくなってきており、現在重賞2連勝。当初は後方一辺倒だったが、少しずつ前につける競馬が出来るようになってきた。距離経験は1回しかないが、血統的にはまったく問題ないどころか、距離伸びてこそいい血統だ。

Diamond Stripes(16.0)の前走G2メドウランズカップの内容はまずまずよかった。前半楽して追い込むような競馬をしたいところか。Awesome Gemもこの5戦で1勝ながら4連対。追い込みで浮上を狙いたいところ。いずれにせよハイペースでラスト2Fが25秒台後半から26秒台になるような展開が欲しい。

注目のGeorge Washington(21.0)は、10Fでの勝ちがないこと、父Danehillはダートでの実績がないこと、昨年のクラシックでも7馬身差の6着に敗れてること、今年になってかつての調子を取り戻していないことなど、強調材料はあまりない。ただ、Sealedされれば砂をかぶらなくてよいというのはプラスかもしれない。

まずHard Spunが先手をとり、続いてLawyer RonAny Given Saturday、これを見る形でCurlinTiago、その後ろにStreet SenseDiamond StripesAwesome Gemといったところか。

■予想(妄想)
Street Sense(4.0)
Curlin(4.0)
Tiago(13.0)
×Diamond Stripes(12.0)

雨はと内枠Laywer Ronに有利になるはずで、自信はありませんがこれにきめました。


枠や重馬場を計算に入れてない予想があったので、昨日載せた予想(妄想)を少し変更させてください。

ジュヴェナイル
Pyro(7.0)
Shore Do(31.0)
Wicked Style(11.0)
Z Humor
×Salute the Sarge(12.0)
Globalization(21.0)

Slew's Tiznow(16.0)が熱発で回避したので。

■フィリー&メアターフ、ジュヴェナイルフィリーズ
変更なし

■スプリント
Benny the Bull(7.0)
Smokey Stover(4.5)
Greg's Gold(5.5)
Idiot Proof(11.0)
Kelly's Landing(21.0)
×Forefathers(21.0)
注:Commentator(13.0)

Smokey Stoverが最内なのを見落としてました。

■ターフ

Better Talk Now(5.5)
勝ったらえらくしらけるんだろうな・・(笑)

■ディスタフ
Hystericalady(9.0)
Lear's Princess(7.0)
Prop Me Up(51.0)
Lady Joanne(7.0)
×Ginger Punch(4.5)
Balance(21.0)

Hystericaladyは大外に入ったのでかえようと思ったんですが、やめました。
Indian Vale(4.0)がML1番人気なのは、D9Fで7戦6勝2着1回なので。 

ブリーダーズカップ2007展望-その3

ちょっとやっつけになってきました(笑)。マイルとクラシックは直前になります。


■スプリント(D6F)
予想タイム:1分8秒台前半
標準ベイヤー:113

BCスプリントは単に速いだけでは勝てないレース。コースの奪い合いとなり、さながら格闘技のような様相となる。馬込みを嫌がったりコース取りをミスしたりすると、レースが始まった瞬間に脱落してしまいかねない。そして過去4年、1番人気は勝っていない。

一般に北米の小回りコースの1ターン戦は一般に内枠不利で、外有利と言われているが、モンマスも例外ではない。今年のスプリントはAttila’s Storm(16.0)は怪我で回避したため、10頭の競馬。人気馬が不利な内枠に入ったため、予想は難しくなった。

1番人気はボブ・バファート厩舎のMidnight Lute(3.0)。昨年の4戦3勝で重賞を制覇して期待された。今年に入ってからは2ターンにも挑戦して4連敗と、イマイチ結果を残せなかった。しかし、前走のG1フォアゴーH(D7F)で今季全米最高のベイヤー124をたたき出して一躍トップに躍り出た。6ハロンを走るのが昨年の7月以来ということに加え、内枠を引いてしまったのが割引材料。速いペースで差す競馬をしたいところか。

2番人気はSmokey Stover(4.5)で、こちらは6ハロン専門の馬。オーナーのAleo氏とGilchrist師は2年前の1番人気Lost in the Fog(7着)のコンビで、今回はリベンジを狙う。今年に入って6戦5勝、ベイヤー110越えを3度記録している。でも、前走モンマスのアイスカペードS (6F)でベイヤー110を記録委しているように、コース適性も実証済。ただ、やはりこちらも1番枠を引いてしまったが、控える競馬をするとGilchrist師。唯一の敗戦が雨というのが気がかり。

続く人気がGreg’s Gold(5.5)。一昨年のG1ビンググロスビーH(D6F)を制覇後、屈腱炎で1年半の休養、今年の2月に復帰して以来G1で2着2回を含む7戦6連対をしている。ただし、ベイヤー指数は105前後で、そこまで優れたスピードというわけでもない。

Benny the Bull(7.0)はフォアーゴーH2着でベイヤー119を記録。6ハロンでの成績は勝ち馬よりもいい。また、モンマスの最終追い切りで素晴らしい時計を出しており、絶好調だ。後ろからの競馬になるので、スムーズに走ることが条件。

Commentator (13.0)は2年前は1ターン2ターン両方でベイヤー120以上を記録し、全米トップホースだった。しかし、その後故障で使う機会が限られていて、今年も4戦して1勝しかしていない。

3月のドバイゴールデンシャヒーン(D6F)であっと驚く勝利を見せたKelly's Landing(21.0)はドバイ以来の休み明け。休み明けは割引材料だが、調教の時計はよく、状態は悪くなさそうだ。ただ、もともとスピードが高く評価されていたこの馬は、もまれ弱いところがあり、それが出世を阻んできたところがある。昨年のスプリントでも大外枠で惨敗している。ドバイは直線コースだったので、その心配がなかったのが大きい。

逃げるのはおそらくBordonaro(16.0)になる。過去5戦でも4戦で先手をとっている。高速馬場が得意で、時計がかかる馬場が苦手なタイプ。昨年はベイヤー119を記録し、トップにいたが、今年は7戦して2度しかベイヤー100を超えず、往年のそれほどの勢いがない。

Idiot Proof(11.0)はエンシェントタイトルBCHでGreg’s Goldを倒しているが、フロック視されていてそれほど人気がない。ただし、6ハロンでは4連勝している。

Forefathers(21.0)はマイルとのダブルエントリ。

さすがに動きがいい馬が多いが、でも調教がいいのは、Benny the BullKelly's LandingSmokey StoverBordonaroCommentatorなども悪くない。Idiot Proofはあまりよくない。

逃げるのはBordonaroCommentatorなどが続き、Smoky Stover、Midnight Luteは控え、Benny the Bullは後ろからの競馬か。DRFではペースはハイペースが予想されている。

■予想(妄想)
Smokey Stover
Benny the Bull
Bordonaro

毎年スプリントは難しいレースです。馬場が悪いそうなので、脚抜きのいい馬場で実績のある西海岸の馬が有利かもしれません。


■フィリー&メアターフ(T11F)
予想タイム:2分14秒台前半(重)
標準ベイヤー:105

モンマスの芝11FはG1ユナイテッドネーションHなどが行われるコースで向正面の半ばぐらいからスタートし、7Fのコースを約1周半する。バンクがけっこうあるので、コーナーをうまく回る必要がある。

有力馬が内枠に集まった。

大きな注目が集まるのが、7戦全勝のSilver Hawk産駒、Nashoba's Key(4.0)。芝でデビュー3戦を芝で3連勝後オールウェザーで3連勝、そして前走イエローリボンSも勝って7連勝。位置取り関係なくとにかく力でねじ伏せるレースが続いている。その割にいつも辛勝な点にこそ不安材料があるのだが、それははっきり言って騎手。4戦目から手綱を握る主戦のTalamo騎手はまだ17歳の現役高校生。今年競争の厳しい西海岸中心に既に228勝を挙げ、賞金が900万ドルを超え全米12位に立ってるのは素晴らしいの一言に尽きる。が、この馬の騎乗に関してはいただけないレースが続いていて、仕掛けどころで置かれるか前が詰まり、強引に追い込んでよれながらゴール直前に差しきるレース(それだけに馬の強さが際立って見える)。百戦錬磨の猛者が集まるBCだけに、スムーズな騎乗を出来るかどうかが鍵。2枠というなかなかいい枠を引いたが、やや目標になりそうな枠順。

欧州勢の中心はPassage of Time(4.5)。距離や時計の速い馬場への対応力はまったく問題なく、さらに先行できる脚力を持っている。このメンバーの中で抜けて強いというほどではないが、ヴェルメイユ賞Passage of Timeが敗れたMrs LinsayがE PテイラーSを制したように、レベル的にも悪くない。あとは小回りをどうこなすかがポイント。4枠でNashoba's Keyをマークか。

昨年Ouija Boardと人気を分け合ったWait a While(5.0)には昨年ほどの勢いは感じられない。ただし、昨年は人気を背負っての先行でかなりプレッシャーのかかるレース展開だったのが今年は気楽に乗れるという強みはあるかもしれない。距離に限界をみせたという見方もされている。Pletcher厩舎のもう1頭、Honey Ryder()は昨年の3着馬。今年のガルフストリームパークBCH、ユナイテッドネーションズHで2着に来ているように、この距離では牡馬とも戦える力がある。ただ、前走敗れてから2ヶ月の休み明けとなるのがマイナス材料。歳を取ってきて、突然レースをやめるような面も出てきたとのこと。実力・コース実績は申し分が、あまり器用な馬ではない。5番で内の人気馬を見ながらレースを出来るといういい枠を引いた。

フランケル厩舎はArgentina(13.0)Precious Kitten(31.0)。前者は3歳時からフランスで期待されていた馬で実力はあるが、どうも伸び悩んでいる。最近ずっと広いコースを使われていることから、小回りの対応力に疑問が残る。Precious Kitten(31.0は現在10戦連続連対中で、敗れてるレースもマイル戦とかオールウェザーのレースなど。ただし問題は距離と枠順。兄の父は中距離系のEl Pradoだったが、どちらかというと短距離のCatienusに変わっている。大外を引いてしまったので、思い切った競馬をするしかないか。

Lahudood(11.0)はフランスからの移籍馬で、叔父にNayefがいる良血でディープインパクトとも近親。6月にベルモントで復帰してから4戦2勝。前走は人気なかったものの、3番手からいったん下げて直線内から差す競馬で勝利した。ベルモントのインナーターフ(一周1943m)で3戦2勝2着1回で、小回りのアーリントンパークでは完敗している。広い競馬場の方が合ってると思われるが、先行力があるのでこなせないこともないと思われる。

Danzon(13.0)は前走ターフウェイのオールウェザーG3を5馬身差で圧勝している。ウッドフォードリザーブSで牡馬相手に3着に来ており、実力はあるのだが、懸念材料は前走を含めキャリアのほとんどのレースで大外を回している点。

Arravale(31.0)は復帰してからは冴えない。Simply Perfect(16.0)は実績は申し分ないが、距離が不安材料。 二頭とも枠もよくない・

▼予想(妄想)
Passage of Time
Wait a While
Honey Ryder
Danzon
×Nashoba's Key

枠がわからないので何とも言えませんが。◎と○の前残り、差してきた▲△×の3着争いと見ます。重ならArravaleSimply Perfectを追加。


■ディスタフ (D9F)
予想タイム:1分49秒前半(fst)〜1分48秒台前半(Sloppy-Sealed)
標準ベイヤー:103程度

基本古馬有利のレース。たびたび書いてますが、8.5Fと9Fでは勢力図が一変するがアメリカ競馬です。

古馬から。7戦7勝のNashoba's Keyは芝に回る。

そこでまずは、Pletcher厩舎のUnbrideled Belle(今年復帰すると急成長し、GI1勝を含む4戦2勝2着2回。非常に大きな馬。デラウェアHでは昨年の1番人気、Fleet Indianよりも1秒近く速い時計で圧勝し、ダート2ターンでは今期最高のベイヤー106を記録した。続くパーソナルエンスンHではラスト1F26.67かかる激戦でMiss Shopの3着に敗れたものの、ベルデイムSではきっちり差し切り勝ちを収めた。距離のためか出来のためかはわからないが少しズブく見えたのが気にかかるところ。そのUnbrideled Belleとここ3戦おなじレースを使ってるのが、同厩舎のIndian Vale。1度も先着したことがないのだが、前走の9F戦が一番の接戦だったのと、激戦となる大舞台で穴を開けるのが得意な血統なので、あっと言わせる場面もあるかもしれない。

Ginger Punchは、パーソナルエンスンHプレッチャー上記両頭を倒したMiss Shopを2度倒したことからベルデイムSでは1番人気に推された。しかし、3着に敗れて少し評価を下げている。18万ドルの追加登録料を支払った。状態さえ良ければ、先行有利なこの馬場で巻き返しを図りたいところ。

西海岸のHystericaladyは夏はNashoba's Keyにも連敗し、前走レディーズシークレットSではTough Tiz's Sisに敗れているが、これは全てオールウェザーでのもの。今年に入ってダートでは4戦3勝で、敗れたのは休み明けの6F戦のみ。さらにモンマスでは今季2位のベイヤー105を記録している。大崩れをしているわけではないので、十分走覇圏内。

危険な1頭が、地元のProp Me Up。目下3連勝中でうちモンマスで2勝。特に前々走は馬群を割って出てくる強い内容。ただちょっと口向きが悪い馬です。また、春先にMiss Shopにはガルフストリームパークで6馬身差で敗れてます。 相手なりに走るTeammateは3着ばかりで勝つまでは難しいが、連下では抑えておいてもいい1頭。

対する3歳馬。Rags to Richesが故障してから状況が非常にややこしいので整理を。

まず、3歳牝馬路線を引っ張ってきたのはPletcher厩舎のOctave。シーズン前半は2着続きだったものの、CCAオークスマザーグースSの2冠を達成した。その後のアラバマSでは3着に敗れ、そしてコティリオンHでは伏兵Bear Nowに逃げ切り勝ちを許した。CCAオークスOctaveの2着だったのがLear's Princessで、マザーグースSで2着だったのがLady Joanne。この両頭がともにアラバマSOctaveに先着。1着だったLear's Princessは続くスピンスターSでこれまたPletcher厩舎のPanty Raidの2着に敗れ、2着だったLady JoanneガゼルHで、こっちはPletcher厩舎の、Rags to Richesに勝利。

要するに勝ったり負けたりでよくわからない状況。

若干評価を交えつつまとめてみると、まずコティリオンHについては勝ったBear NowAshadoを上回るタイムでステークスレコード勝ちは素直に評価すべきで、Octaveが凡走したわけではない。ただし、スピードが勝ってるBear Nowは0.5Fの距離延長は不安だと思われる。次に、スピンスターSはオールウェザーで、芝実績のあるPanty Raidの切れ味に屈した。この点からLady Joanneはあまり悲観するような内容ではなく、逆にPanty Raidはメンバーの落ちたブラックアイドスーザンS勝ちこそあるものの、アラバマSで有力所に敗れているのが不安材料かと思われる。最後にガゼルHについては、Rags to Richesの内容が悪かった分を差し引いたとしても、抜け出したベルモントS馬を後ろから差しきった力はかなりのもの。ただし、こちらは後ろからの競馬になるので、モンマスでは展開の助けが必要か。

最後に西海岸の3歳Tough Tiz's Sisは、オールウェザーのレディーズシークレットSでは先行して押し切ったものの、アラバマSガゼルHでは有力所に敗れているのがマイナス内容。ただし、先行できる脚質は魅力。

調教の時計が特別良い馬はいないが、まずまずなのがTough Tiz's SisHystericaladyGinger PunchTeammate。一方、Indian ValeLady JoanneLear's Princessはそれほど良くない。

▼予想(妄想)
Hystericalady
Lear's Princess
Prop Me Up
Lady Joanne
×Tough Tiz's Sis
Ginger Punch

勝ちタイムは良なら1分49秒台前半、Sloppyなら1秒ぐらい速い程度じゃないでしょうか。プレッチャー?ダレデスカソレハ?


■ターフ(T12F)
予想タイム:2分30秒台(良)〜2分33秒台(重)
標準ベイヤー:109

ここ10年で欧州7勝、北米4勝(2003年に欧州と北米の同着)。Champs Elyseesは回避、Honey Ryder はフィリー&メアターフ。

力関係的にDylan Thomasと張り合える馬は欧州勢を含めてもいない。脚質的には差し馬なので不向きだがこれだけ力量が上だとあまり関係ない。課題は体調と輸送ぐらいだろう。

相手はまずはEnglish Channel。G1は5勝しており、モンマスのユナイテッドネイションズSも2度勝っている。先行馬で、遅めのペースで後続の足を封じて抜け出したいところだが、この馬の問題は折り合い。負けるのはペースが速くなるか折り合いを欠いて差されるパターンだ。過去2度のBCターフでは5着・3着で、これが3度目のチャレンジ。おそらく今年モンマスのマイルでレコード勝ちした僚馬のIcy Atlanticがペースメーカーとなるとのこと。 Sunriverは出てくればそれなりに人気になるとは思われるが、こちらは12FG1では実績がない。

一方Better Talk NowもGI5勝。追い込み馬で、こちらはスローペースではよく負けている。3年前1着で昨年の2着。昨年のように厳しいペースになると浮上するチャンスが出てくる。

さらには昨年の覇者Red Rocks。昨年は非常にペースが速く、後方からレースをしたこの馬にとっては有利な展開だった。今年に入ってからの走りは物足りないので、フロックと呼ばせないためにも、もう一度いい走りをしたいところ。ただし、去年のチャーチルよりも直線は70m以上短い。

Fri Guyは先行馬。ハナにはこだわらないが、ソードダンサー招待SでもユナイテッドネイションズSでも先手を取った。Shamdian仏ダービー3着馬で、Zambezi Sunに先着し、セクレタリアートSも制した。しかし、12ハロン戦と古馬戦ではまだ結果が出ていない。脚質的は差し。

Grand Couturierは差し馬で、ソードダンサー招待Sでは後方からインをついてEnglish Channelを下した。この馬もどちらかというと広いコース向きで、事実、今年唯一の小回りでの出走となったモンマスのレースでは負けてる。Transduction Goldも差し馬。

展開はIcy Atlanticが先手を取り、English Channel、(出走すれば)Sunriverプレッチャー勢が先手を取る展開になりそう。そして、差し・追い込み馬が大半を占めるメンバー構成でペースは遅めになると思われる。 重馬場はDylan ThomasEnglish ChannelRed RocksShamdian含めてどの陣営も歓迎しないと思われる。経験がない馬も多くいる。おそらく一番得意なのはBetter Talk Now

▼予想(妄想)
Dylan Thomas
English Channel

予想する気が起きない・・(笑)。Yieldingより重ければBetter Talk Nowの単1点。勝ちタイムは良で2分30秒前後、重ならプラス3〜5秒と予想。


 

 

2007年10月26日

2007年63回:天皇賞(秋) スワンS 武蔵野S

天皇賞(秋)
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はアドマイヤムーン。中距離では世界レベルで
あるのは一目瞭然。宝塚記念で日本のG1も制覇しトッ
プの証明をした。休み明けのぶっつけなのが唯一の不
安点だが能力でカバーする。相手はメイショウサムソン。
3歳秋はやや精彩を欠いたが今年に入り強さが際だっ
てきた。距離も守備範囲で雪辱を目指す。確実に鋭い
末脚を使うポップロックも侮れない。

 買い目
 3連単2頭マルチ
 1.12→4.9.13.15.16
 30点
1 1 メイショウサムソン
1 2 エイシンデビュティ
2 3 コスモバルク
2 4 × デルタブルース
3 5 ローゼンクロイツ
3 6 カンパニー
4 7 シルクネクサス
4 8 ボンネビルレコード
5 9 アグネスアーク
5 10 ブライトトゥモロー
6 11 シャドウゲイト
6 12 アドマイヤムーン
7 13 × チョウサン
7 14 ダイワメジャー
8 15 ポップロック
8 16 × マツリダゴッホ
スワンステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はスーパーホーネット。前走素晴らしい瞬発力を
みせて後続を千切ったのは見事な強さだった。後は安
定してあの強さが出せるかが問題だが得意の京都コー
スなら問題は無いと見る。相手はアストンマーチャン。前
走はG1で見事な逃げ切り。1F延長と激走のダメージが
心配だが更なる精神的な成長があれば距離克服も。キ
ングストレイルは前走以外と伸びきれず4着だったが距
離延長で上昇の余地あり。

 買い目
 3連単1着流し
 12→(1-2-6-8-13-17)
 30点
1 1 × マイネルスケルツィ
1 2 × スイープトウショウ
2 3 オメガエクスプレス
2 4 ジョリーダンス
3 5 タマモホットプレイ
3 6 アストンマーチャン
4 7 ギャラントアロー
4 8 キングストレイル
5 9 サンキョウワールド
5 10 ブラックバースピン
6 11 ナカヤマパラダイス
6 12 スーパーホーネット
7 13 × ドラゴンウェルズ
7 14 フサイチリシャール
7 15 ネイティブハート
8 16 ペールギュント
8 17 オートセレブ
8 18 ローエングリン
武蔵野ステークス
枠番 馬番 本紙 馬名  本命はワイルドワンダー。南部杯ではブルーコンコルド
に迫り惜しい2着。このメンバーなら一枚上。相手はロン
グプライド。今までは末一手だったがここ2走好位に付け
る競馬が出来ており成長が見られる。イブロンは前走意
外と伸びなかったが得意のコースで巻き返せる。

 買い目
 3連単1着流し
 10→(1-3-4-5-8)
 20点
1 1 × ビッググラス
2 2 モンテタイウン
3 3 × トーセンブライト
3 4 イブロン
4 5 フィールドルージュ
4 6 エイシンロンバード
5 7 ユノナゲット
5 8 ロングプライド
6 9 ウイングシチー
6 10 ワイルドワンダー
7 11 シーキングザベスト
7 12 サイレンスボーイ
8 13 アルドラゴン
8 14 カフェオリンポス

ブリーダーズカップ2007展望-その2

2歳戦ですが、毎年難しいですね。 血統中心の予想になりました。
■ジュヴェナイルフィリーズ(D8.5F)
予想タイム:1分42秒台後半、標準ベイヤー:93〜95

MLの1番人気はボブ・バファート厩舎のIndian Blessing(4.0)。デビュー2戦目となった東海岸のトライアル、G1フリゼットS(D8F)で4・1/2馬身差で圧勝している。それも直線半ばで8馬身差をつけて最後は抑えるという余裕のレース。バファート厩舎らしい快足馬、しかも枠順は理想の4番。今回が初の2ターン戦で、余裕があったとはいえ前走ラスト2Fが27.24かかっていたのはやや気がかりか。父Indian Charlieと血統的には2ターンは十分こなせる上、直前の調教の動きもよい。

バファート厩舎のもう1頭の有力馬が、Cry and Catch Me(7.0)。こちらは西海岸のトライアル、G1オークリーフS(AW8.5F)を制している。AWとはいえ2ターンの経験があるのが強み。こちらも父はStreet Senseで距離は折り紙付き。調教の動きはまずまず。ただし、13番枠ははっきり言って不利。

オークリーフSCry and Catch Meとハナ差の2着だったのがIzarra(7.0)。こちらは後方を追走して、4コーナーで大外に振ったためかなりの距離のロスがあった。デビュー以来ずっと後方からの競馬なので、今回も後方から追い込む競馬となると思われる。こちらもDistorted Humor産駒で血統的には距離不安はない。調教の動きがあまりよくないのが割引材料。

Indian Blessingに続く2番人気なのが、3戦全勝のProud Spell(6.0)。G1メイトロンS(7F)では4・1/4馬身差で圧勝している。不安材料は距離。7Fまでの距離経験しかないのと、父のProud Citizen短距離馬が多く、血統的にも上の3頭と比べると不安がある。

Irish Smoke(8.0)はG1スピナウェイS(D7F)で3・1/4馬身差で快勝したが、その後のG1アルシビアデスS(AW8.5F)では10着と惨敗して人気をやや落とした。枠順も調教の動きも悪くはない。

G1アルシビアデスS(AW8.5F)で大外枠から2着に入ったA to the Croft(11.0)は今回も大外を引いてしまった。前走では直線半ばで抜け出したところ、大外を通った勝ち馬(Country Star)の切れ味に屈した。好走の経験があるため、Lobo師は大外枠は気にしていない様子で、「デザーモに任せたよ」とのこと。ただ、前走は10番枠だったが今回は14番枠で、前走以上にスムーズなレースをするのは骨が折れると思われる。

Grace Anatomy(11.0)は前走アルシビアデスS3着。A to the Croftとの差はそれほど大きくないが、この馬も12番枠を引いてしまったのが痛い。

Backseat Rhythm(13.0)はフリゼットSで2着に入ったが、Indian Blessingには惨敗したので、逆転となると苦しいか。Zee Zeeは芝で3戦全勝だが、ベルモントのダートコースの調教では46.71とBC出走馬の中でも5位に入る時計を出しているので、問題はないか。両頭とも芝の8.5Fでは好時計がある。

Set Play(21.0)は、G1デルマデビュタント(AW7F)を勝った後、2ターンのG1オークリーフS(AW8.5F)で7着と敗れてしまったため、評価を大幅に落とした。惨敗での割引は否めないが、調教だけなら出走馬中一番の出来。モンマスで行った調教が、4F46.20と素晴らしかった。

Smarty Deb(31.0)は4戦全勝。エメラルドダウンズというレベルの落ちる競馬場からの出走だけに人気はないが、ダート8.5Fで1.42.40という持ち時計と、距離経験はプラス。ベイヤーも81で、上位勢との差はそれほど大きくない。

Cleary FoxyはG3ナタルマS(AW8F)の内容、時計も悪くないが、調教の動きがあまりよくない。Phantom Income(31.0)はスプリンター。

調教の動きがいいのは、Set PlayZee Zee。続いてIndian BlessingIrish SmokeProud Spell。展開的にはPhantom Incomeが飛ばして、Indian Blessingがこれに続き、SmartyebやSet PlayIrish Smokeあたりが続く展開でしょうか。外枠のCry and Catch Meは従来通り先行するかどうか悩み所。何せ若い2歳牝馬の上多頭数だけ読みにくいが、メンバー見ると前に行く馬はあまり多くはなさそうなので、平均よりやや速いぐらいのペースぐらいか?

予想(妄想)
Izarra
Smarty Deb
Zee Zee
A to the Croft
×Set Play